『ここにもゴミが……でも私の担当範囲じゃないし、まいっか☆』
何言ってんのよあーたアタシゴミじゃないですし?
………ってぇうめにはちぃー?!
[*驚愕*]
うぉぉぉぉぉぉ!うぅめぇにぃはぁちぃぃぃぃぃぃ!!
なんていうあられもねー姿に!
一緒に夢をかなえようっていってたじゃぁねぇかぁぁ!
[男泣きする。ちょっとだけ湿りけを帯びたかもしれない**]
うめにはちちゃん…?
ああっ、一体誰がこんなことを…っ!
…ふぁっ!?
う、動いてる、鞄が動いてるー!
[鞄の中で揺さぶられるという久しぶりの刺激に、感動した**]
自由への脱出ーーー!!
これで、お嬢様の視界に入りやすくなったよ!
漢字書き取りでも、(///)で終わっている書きかけの物語プロローグの続きでも、どんと来い!
皆で学習してもらえるねうめにはちちゃん!
…あれ。うめにはちちゃん?
わーん!ぶるんぶるるんで無残な姿にぃぃぃ!!
でも、どうして。
のばらの棘でも、突然の朝露きらきら落下でも安心なPP加工表紙の、うめにはちちゃんがこんな姿に…
[表紙が力なくぱたりと*揺れた*]
[目を覚ませばさっきとは別の場所だったが
割とそんなことはどうでもいい様子で]
あれ?
うめにはちくん……?
どうしたの、そんな無残な姿になって。
[不思議そうに見つめてもうめにはちは*何も答えない*]
夢、ねえ……。
それって何なの。
どれだけ学習してほしくたって、
力使って学習してもらうなんて
それって意味あるの?
[どこか寂しげな声色で尋ねる]
あだだ……
[ぱ、と表紙を開いて振り返るも、見えるのは開けっ放しの扉だけ]
こんにゃろう。
近頃のガキはなってねえな。一度オレでマナーを学習しやがれいやだめだオレはお嬢さんの学習帳。
しかしうまいことお嬢さんの部屋まで運んでくれたもんだ。
あとはお嬢さんがいれば完璧なんだが。
お、そこにいるのはすいしゃか?
他にもいる――
うおお!? うめにはち!? なんだその無惨な姿は!?
[表紙をばたばた]
これじゃあおまえ、学習してもらえないじゃねえか。
一体誰がこんな事を……
[ばたばた*ばたばたばたばた*]
それにしても、どういうことかしら。アタシたちは小学生のみなさんに酷使されてもだいじょうぶなPP加工が施されている。
うめにはちをここまで無残な姿にするなんて残酷で破廉恥なこと、お屋敷の人がするだなんて思えないわ。