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……
[そっと。
そっと、静かに笹の葉に触れる。
色とりどりの短冊。願い事。]
……誰かを。
誰かを好きになれば、強くなれるのかな……
あるいは、誰かに。
好きになって貰えた、ら――…
[学園祭前日。
七夕祭りの言い伝え。
賑わう中庭では、内気な少女の小さな声は空に吸い込まれるように消えていく*]
…あ、う。あ。
[不意に届いたカムイの声に、咄嗟に自分の短冊を隠すようにして、精一杯の笑顔を作る。]
ううん、ううん!全然、本当に何にも!
あの、えっと、その…、短冊…そう、短冊が凄いなって思って、思って…
ほら、この『冷やし中華始めました。』とか……
冷やし中華ってこれからの季節、美味しいですよね!
[動揺を隠そうと必死になり過ぎて震えている。]
や。ヤスナリくん…あう、その…上のほう……
[隠した自分の短冊に心の中で視線を送りつつ、その申し出を素直に受けることが出来ない弱い自分に泣きそうになる。]
ううん、ち、違うから、大丈夫です!
ひ、冷やし中華が食べたいなって思ってただけ、なの……
[ムカイの反応に、上手く誤魔化せたとほっとして。]
良かった……あ、ううん。
紅しょうがも好きだけど、トマトも卵も、きゅうりも全部……具沢山なものが好き、です。
[眠そうな彼に瞳笑わせた。]
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