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これで終わりっ
[祭の小道具―和紙の人形―の最後の一枚を折り終えると、
俯きっぱなしだった顔をあげた]
あー、肩凝った。
[首を左右に傾け、肩を回した。
鼻に微かに届くのは、豚汁の匂い]
そうか、もうそんな時間。
[炊き出しを貰いに行こうと、
宿舎に設けられた祭の準備室から出るために*立ち上がった*]
[宿舎の階段をトントンと下りて
炊き出しをしている玄関先へと出ると
すでに何人もの人が炊き出しにありついていた]
あー、私にも。
[熱々の豚汁をもらい、箸をつけるのをしばし、躊躇]
いいわねぇ、猫舌じゃない人は。
あたしは、だめだわ。
[プレーチェに手を振りつつ、豚汁に息を吹きかけている]
おいしそうなんだけどさぁ・・・
私猫舌なのよぉ。
[向こうで豚汁をすすっている男二人にも手を振る]
食べたらまた準備に行くんでしょ〜?
ぷっ…あはは。
まだあと10年はかかるねぇ
[顔を赤くしたプレーチェの頭を軽く撫でた]
そっちも祭りの前になにはしたない話してるんだい
まったく、島の男衆ときたら。
プレーチェもあんなの気にすんじゃないよ?
[あきれるように言うと大げさに肩をすくめた]
女の子のナイショ話に聞き耳は野暮ってもんさ
[けらけら笑うと豚汁を食べ終えた]
そういやウミじいちゃん、見てないな。
お腹へって動けないとかじゃぁ、ないよね
[物見櫓を見上げる]
[ぷっ、と噴き出してけらけらと笑う]
相変わらず大げさだねぇ、先生
[物見櫓を見上げて]
あのぶんじゃ、じいちゃん寝てるねぇ
[今年の祭りは一体どうなることかと*苦笑い*]
[イマリのいつもの様子にニヤニヤしながら]
それならあっちのお兄さんたちがご入用かもよ?
…慌てて松明作ってる若旦那とかね
あたしはもう作るもの作っちゃったからねー。
[あ、そうだ、と手を叩く]
宿舎の中に置きっ放しだった。
お社に運んでおかないといけないわ。
ふふふ
[イマリの視線の先を追うとくすくす笑う]
さて、と。運んどこうか。
[手にしていた豚汁の器を片付けると宿舎の中へ。
わさわさと山積みになっている和紙の人形を落とさないようにしながらお社の方へ向かう]
[お社の中に紙人形を置くと、
軒先に腰を下ろして境内を眺めた]
楽しみだなぁ、祭。
[火のついていない大きな松明を見て*微笑んだ*]
[座り込んでいたら握り飯をもらって黙々と食べる]
あらやだ、あたしったら食べっぱなし。
運ぶもの運んだし、アッチに戻ろうかぁ
[水分が欲しくなったらしい]
[人影にくっついて海岸に出ると騒ぎのようで
プレーチェとイマリの後から顔を覗かせた]
おっ、大胆。
[ライデンに上着を渡されているようだが、全裸なのは見て取れて]
いくらなんでも乙女の前でそれはないわよ、君。
[目を逸らさずに笑った]
[全裸の少年がグンジの方へ歩み寄るのを目で追う]
あら、先生の知り合いかしら。
なら、任せてもだいじょうぶ?
お腹空いてそうね。
集会所の豚汁はもう終わり?
[だれか知らないかと周りを見た]
そうだね。
そろそろ松明にも火をつけ始める頃かしら?
[境内の方を振り返った]
とりあえず、集会所に戻りましょうか。
その子も一緒に。
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