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こないと次はあなた。
[祭囃子が近づいてくる。
歩きながら、休み明けに演じることになった舞台の台本を捲る。間には栞代わりの封筒がひとつ]
呼ぶのはあなたか、狼の神よ。
[口に出してみてくすりと笑う。
練習を抜け出して、こんな所まで来てしまったが]
狼だと言い張ってはいたが、犬だろうこれは。
[昨日購入した狛狼のお守りを思い出し、
ポケットから取り出すと、一緒に挟み込んだ]
[鳥居をくぐって、階段を上る。
昨日より祭りの準備はだいぶ進んでいるようだ]
あれは…。
おい、あれは若先生のユウキ、さんか?
[白衣姿の男が目にとまり、屋台の準備をしていた少年に声をかける]
え、あ。おい。
呼ばなくて、いい。
[とめるにはすでに遅く、少年は大声で若先生と叫んでいた]
いや、すまん。
ありがとーな。
[笑顔の少年に礼を言うと、振り返った村人たちに会釈をした]
すみません。
宿の女将さんにあなたのことを伺いました。
お話の邪魔をするつもりはなかったんですが。
下村吉秋。
隣町の高校に通ってます。
祭り、賑やかになってきましたね。
回る前にお参りしてきます。
[頭を下げて、賽銭箱の前まで行くと小銭を投げる。
からん、と音を立てて吸い込まれていった]
こないと次はあなた…。
何処に行けばいいというのだ。
[ところてんを片手に屋台を冷やかす。
催し物の書かれた板が目に入り、足を止める]
ほう、謡い。
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