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どうもです。
いやあ、にぎやかなのはいいことですなあ。
[愛想良い笑顔を浮かべて、新たにやってきた女性へひらと手を振る。]
老人?失礼、それはこのお医者さんではなく?
[何か引っ掛かったらしい。思わず聞き返す。]
…花水木ねぇ。
白い木蓮の方が好みですなぁ。清楚さがあっていい。
[花水木の写真にくれた一瞥は、去っていく黒いスーツの男へ向けたものと同一。**]
[茶を啜りながら、にやりと笑う。]
さっきのアレ、獏が食うの見てみたかったんだがなあ。
[アレはチョコではなく、偽装した特製激辛カレーハート。
かぶりついたら、きっと火を吹くことだろう。]
後で感想聞いてやろう。うしゃしゃ。
[ひっそりほくそ笑む。**]
あっはっは。
バレンタインプレゼントとは言ったが、チョコレートだとは一言も言ってないぞーぅ?
…行っちゃったな。
[予想通りの反応を見せる息子にそんな言葉を投げ。
荷物を手に、後を追った。]
ま、あれはちょっとしたサプライズでな。
本物のプレゼントはこっちだ。ほれ。
[コートの内ポケットから小箱二つを取り出し、座り込んだままの息子に手渡す。]
万年筆と機械式腕時計だ。社会人になったら使え。
んじゃ、ちょいと仕事行って来るわ。またな。
[鞄と紙袋を手に、管理棟とは違う方へと歩き出した。]
[適当に彷徨い、見つけた家屋の扉を手当たり次第にノックしていく。]
ふーゆきせんせー、隠れても無駄でーすぞーぅ?
年貢の納めどきというやつですなーぁ?
[人の気配が誰だろうとあまり気にしていないよう。
もしかしたら、読書中の誰かを邪魔することがあるかもしれない。**]
[何軒かノックして回ったが収穫なし。
軽いため息。]
捕まらんなぁ。ううん。
[とりあえず、管理人棟へ戻ることにした。
確か熊鍋がどうこうなんて話もあったか。]
[玄関先で、清水と獏、そして傘を差す見覚えのない少年に出くわした。ひらと手を振る。]
やぁ、ペケレセンセ。先程はどうもお騒がせしました。えぇ。
[手当たり次第に扉をノックしていたあの件を指しているようだ。]
何か良い写真は取れましたかな?
………しっかし、積もってますなぁ。雪。
[一面に広がる銀世界を見渡し、何故か手をわきわきさせる。]
思わず雪遊びしたくなるくらいに。
[木の実で出来た目と葉っぱの耳を添えて出来上がった雪兎は玄関先に。]
こちらも収穫なしでしてなぁ。
どこにどうやって隠れたんだか。やれやれです。
[息子からは目を逸らされたが、まあ気にしない。]
侵略?
まあ、雪で家屋が埋まるのは侵略と言えなくもないか。
[傘の少年が口にする言葉に首を捻るが深く受け取ってはいないようだ。]
雪に触るときは、手袋を嵌めていれば問題ありませんかな?
雪だるまでもかまくらでもいけそうですがねぇ。
いかんせん、荷物を持ったままで作れるのはこれがせいいっぱいというやつでして。
懐かしいでしょ。スキーだとかスノーボードだとかにはあんまり興味沸きませんがねぇ。あはは。
[懐かしいと口にする清水に笑顔でそう返した。]
簡単に言うと雪をドーム型に集めて、掘るだけですなぁ。
まあ、定期的にメンテナンスをしないと段々下がってきますがね、天井。
[作り方を軽く説明しつつ、管理棟の中へ。]
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