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[夢を見た。いつもの夢だった。皆腰まで花びらに埋まってた。
一生懸命、義兄を背負い上げ、獏になった俺は前に進む]
[目指す所は親父の所]
[ずり落ちそうな義兄の体を支え、ゆっくり進むが仇となる。
ちょうど親父にたどり着き、親父の背広を咥えれば]
[ガチン]
[俺の歯が鳴る。口に残るは布の切れ端。
目の前で、親父の体が沈んでく。掘っても掘っても届かない。
隣で、親父の仕事仲間が皆、沈んでく]
[声にならない慟哭が、夢のしじまに響き渡った]
これは……どういうことだ。
[ほんの一瞬で、グリタとペケレとフユキが無残な姿になっていた]
[事務的に死んでいる事だけを確認する]
あっという間に、3人が亡くなったか。
一緒に居ても抑止にはならねェか。
[その瞬間にここに居る皆がどういう動きをしていたかを*思い出そうとする*]
[ひとたび吹いた、強い風。ハナミズキの香りを纏った、四度目であるそれに、目を瞑り、開いて]
……
[漂うのは血の、死の匂い。
倒れるグリタを、ペケレを、フユキを順に見]
……また。三人も……
……。最初が一人で、次が二人。
次が三人、なんて。
[呟き、傘を回す。
目線は自然とバクやテンマの方を向き]
-回想-
[黒い髪の少女の死体…おぼえのない風の傷。]
誰が?
[…問うても答えはかえってこない…もしかしたら…同じような力を持つ者が?]
[不意に意識が引き上げられて、目を開けた]
…………っ
おや、じ………?
[まず真っ先に感じるのは、真っ赤な血潮。鉄の匂い]
な、に、やってんだよ。何だよ、何だよ、これ。
ふざけ、んな。ふざけんなよ、親父。
ばか、ばか、ばか、何やってんだ。待ってろ、今助ける。
[オッサンは、見ないでも無事だとなぜか分かった。
掠れた声で、汚れるのも厭わず親父の側に駆け寄った]
[抱く兎がもぞもぞと動きだす。私の胸から飛び跳ねた兎はまたも信じられない光景を見せる。兎は自分の体の動きを確かめるかのように跳ね廻りやがて私の胸へとまた戻ってくる]
[結ぶものならば…力を放てば解るだろうと。見つめる先。
くるくると大きな目でこちらを見ている一人の女性〕
縁結び…結ぶ…
上目がちに覗き込む栗色の瞳
[もし同属ならば 風を当てたら何か判るだろう]
[近くにいた筈の、フユキとペケレの姿は目に入らない]
[沢山の血が流れる傷を、無我夢中で手で押さえる。
まだ、いける。だって、まだ、まだ暖かい]
起きろよ、親父。そういう悪い冗談やめろよ。流石に洒落にならねぇよ。だから、起きろ。起きろってばクソ親父。どうしてアンタがこんなになるんだよ。
バケモノ倒すって言ってたろ。
[無言でジャケット、インナー脱ぎ捨てて、アンダーシャツを口で裂く。足りない、足りない、まだ足りない。どんなに止血をしようとも、全然血が止まらない]
[纏った優しい風が鋭い刃に姿を変える
一瞬に目の前の女性に向かって刃が突き刺さる]
叫び声もなく音もなく…白い雪の中にゆっくり倒れる姿が目に映る。
女が倒れた それと同時に。
栗田がこちらに向かって走り寄る。
手には鋭く光るペンを持ち。
喉笛磨けて突き立てようとする…
慌ててよろける。
と同時に
…護るように自分の体に纏う風が
一気に栗田の体を何千物針で切り刻んだ。
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