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燃えないね。
[灰皿から用紙を持ち上げる。
火がついたままのマッチが転げ落ちた]
不気味。
[所々空白がある名簿。五名の名だけが残っている。
皺を伸ばして、自由帳に挟み込んだ]
[先程サヨが炎を落とした灰皿の上を見つめる。自由帳の切れ端とマッチに灯った炎が僅かに揺れる]
どうして……!
[炎が紙切れを燃やすことはなく]
[再び出口へ向かい、細く扉を開けた。
しばしの躊躇のあと、謝罪の言葉を短く告げたナオの顔を見つめて]
怖い?
[何がとは言わず、ただそれだけを訊ねた]
ポルテの家に行ってくる!
[そのままくるりと向きを変えると、急いで喫茶店のドアへと向かう。
後ろも振り返らずに、そのまま喫茶店から*出て行った*]
……怖くないと言ったら、嘘になるかな。
[それが何を意味する物か分からないまま、答える。サヨの意図通りの答えはできてないんだろうな、そう思った]
自分が消えるのは怖くない、って断言できるアンタが一番怖いよ。
[サヨに向ける言葉は、ようやくいつもの調子に戻っていた。サヨは嘘をついてないのだろうとぼんやりと感じていたが、一方でサヨが遠いところに行った様に*思えてならなかった*]
―学校へと向かう坂道の途中―
言えるわけない。
[視界が滲む。
頬を伝った滴を手の甲で拭い、鼻を啜った]
誰にも言えない。
言わない。言っちゃいけない。
[言い聞かせる為に呟いた。
段々と歩幅が大きくなっていき、やがて走り出す。
このまま自分が消えればいいのにと*思いながら*]
―翌朝・喫茶店―
[もうそれは、何かの儀式になっているかのように。今日も喫茶店へ出向いて、自由帳を広げてみた]
ひとつ、ふたつ、みっつ……。
……やっぱり、消えてる。
[何かを確認するみたいに、残った名前の数をかぞえる]
はああ。
[大きくため息をついた*]
―翌朝―
[カランと音をたてて喫茶店に入ってくる。いつものような元気はなく、無表情でオレンジジュースを頼んだ。ノートを開いているルリを見つけると]
見せて。
[と自由帳を手にとり、名前を確認する]
あと、4人か・・・。
[アンの事件から数日、いまだに失踪が後を絶たない。またも姿を消した人間の話で話題は持ちきりだった。ポルテが行方不明になったという話は、すぐナオの耳にも入ってきた]
……。
やっぱり、あそこに名前の書いてある人が……。
[またあの自由帳を確かめようと、喫茶店へ向かう]
[喫茶店のドアを開けると、ベルがカランと乾いた音を立てる。注文もそこそこに自由帳を覗き込んだ]
[水に消されていたことから、やはり噂は真実だったと知る]
……。
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