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補佐役が動いてるのなら、名乗り出てしまうのが得策かと思うんじゃがなぁ…
隠れる選択をしていたら厄介じゃのう。
…わしらが出る事を考えなければいかんかな。
若が潜伏するのであれば、それで構わぬよ。
わしはどちらでもいいんじゃが、ふるおーぷん希望なのに出ないという辺りで、見分けられる者らしからぬかもしれんなぁ。
成瀬も来たようじゃし、少し様子をみようかの。
わし、4日は朝〜夜まで鳩すら飛ばせぬ状況になると思っておったのじゃが…
さきほど使いの者が耳打ちしてきてな、用事が全てきゃんせるになってしもうた。
というわけで、わしは不定期じゃが時間はありそうだのう。
ふぉっふぉ。
つい最近、そんな感じのてれびを見たものでなぁw
ほほう、若の予定は把握したぞい。
わしは毎日ばらついておるが…
大体、夜中がこあたいむなのと、夕方〜夜は顔出ししにくいかのう。
―回想―
[1両目から戻ってきたあたりで、椎名から単独行動は慎むようにと言われてしまう。]
ごめん、そこは気を付ける。
運転席の中、真っ暗でどうやってこいつを動かしてるのかさえ分からないんだよな…。
……?
[六花が近寄ってきたので何だろうと思っていたら――チョップされた。]
…っ!?
そ、そうだな。うん、課長の言う事は聞かないとだしね。
村瀬さんも一人でうろついちゃだめだぞ?
[少し冗談交じりに話せるのは六花の行動のお陰だと、心のどこかでほっとしていた。]
―回想:終―
[1年生達の自己紹介も済んだようで、新たに覚える名前を頭の中で反芻する。
そして、座席に座ったまま、各人が出す意見をじっと聞いていた。]
そうか…、伏せてしまうと反論が出来ない、か。
でも、話し合ったり、問いかけたりという事は出来ると思ったんだよ。
それに、投票した後で理由を話せばいいかなとね。
えと、櫻木さんが言ってた、こっそり合わせる事が出来そうっていうやつだけど――
ああ、近藤先生も言ってたか。組織票とか。
投票の結果は全員見るだろうし、むしろそうやって鬼ってのが合わせてくるなら、自分が鬼だって言う様なものじゃないのか…?
二宮さんをあんな風にしたやつらが言う事を、信じるっていうのも変な話だけど、鬼は2人しかいないみたいだし。
もし伏せたとした場合、鬼同士で投票し合う事はなさそうだと思うんだ。どこに票が集まるかの予測は出来ないだろうから。
こういうのは情報にならないのかな…。
[皆に向けられる視線には、やや困ったような顔をしてみせる。だが、自分の意見はしっかり伝えなければ。
誰が信用出来るのかは、まだ分からないのだから。
…そういう風に考えてしまう事に対して、大きく溜息をついた。]
そうだな…、僕が皆の意見を聞いてて思ったのは…
何かの力を持つ人を隠そうとした場合でも、誰か一人を選ばなきゃいけないんだろう?
そこで、鬼ってのが選ばれたら、力を持っていますって名乗って来そうな気がする。
すぐに名乗らない場合って、こういう事も考えられるよな…。
鬼達の言い訳の機会を奪うって意味でも、名乗った方がいいってのが、僕の意見。
見分ける事が出来るっていう人は、投票用紙に申告しておいて、後から判明するっていうやり方もあるみたいだけど…
鬼が、二宮さんをああいう風にしたように僕らを攻撃してくるなら、得ようとしていた情報ごと分からなくなるかもしれない事を考えると、あまり良くないような気がするんだよな。
[そこまで喋ったところで、車両の確認をしてきた椎名からの提案を聞いた。]
食堂車…そんなのがあったんだ。
分かった。二宮さんはその奥に移動させようか。
[椎名が手伝うよという態度を示して来たのだが、小柄な少女一人であれば、弓道で鍛えた力があれば一人で運べそうだ。
椎名には、寺崎が所持していた荷物―鞄と弓矢―を持ってもらうよう頼み、食堂車のその奥の車両へと向かった**]
おお、丁度よいたいみんぐで若のお姿が…!
そうじゃのー
近藤の発言力は厄介じゃと思っておったよ。
うむ、彼を始末しておくのには賛成じゃ。
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