情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
あ…、ごめんなさい。
待っていてくださったの?
[ヴァルテリらと居間に戻れば、ユノラフの姿がある>>135
彼のことだ、クレストの求めを断ることはないだろう。
となれば自分の頼みのために、残っていてくれたのだ。
きっとそうだと、彼の姿に思った]
急がないから。先に、食事をして下さってもいいわ。
私の用は…、大したことはないのだけれど。
少し部屋までお願いをしたいから。
…無理をしないでね、イェンニ。
[重なる手を返して一度軽く、手を握った。
すぐに温もりは再び離れて、己が料理を運ぶに役立たぬと見れば、
微苦笑を滲ませて頷き、ふたりに任せる。
居間に戻れば、そこに増えているドロテアの姿>>143]
お食事をいかが?
[彼女へも温かい食事を勧めてみる]
[クレストと出会ったのは、数年前。
最初は村の書庫で会ったのが、恐らくはじまり。
足の不自由な女はあまり出歩くことをしないけれども、
書のあるところには時折足を運ぶ。
それはやはり、常の世界の狭いがゆえであったから、
クレストとは事情を異にしていても、どこか近しく。
見慣れない顔でもあったから、気に掛かった]
『…どうなさったの?』
[最初はそうと知らずに彼へと声を掛け、
口が利けぬと知ったのも、もう随分と以前の話のよう]
[それから時折顔を合わせた。
交わした言葉は、そんなに多いものではない。
女も口数が多いとは言い難かったし、
クレストも当然、言葉が音になることはない。
けれども時に食事を共にし>>133、時に野菜を届けて貰った。
音によらず、交わされたコミュニケーション。
或いはそれは、音のみよりも深かったようにも女は思う]
ええ、少し。
[ユノラフの問い>>153に返すのは、曖昧な答えのみ。
変わらず苦手の意識はあれど、
食事に破顔する風には少し笑みをみせた]
そうね。
お腹が空いていては、落ち込んでしまうから。
[どうぞ。と、椅子にかければ皿を差し出すこともする。
それでもヴァルテリとイェンニは頼りになったから、
女がしたのは細かな配膳くらいになった。
未だ眠たげなレイヨには、黙って少し視線を向ける]
ええ、食事が終わったら…あとで。
[ユノラフには、あまり遅くはしたくないとも希望を添える。
けれど食事を妨げるつもりはなく、
むしろ勢いの良い食事振りには女の表情も和んだ]
いいえ、大丈夫。
私もあまり…人が多い場所には、慣れてないから。
[きっとそうなのだろうとレイヨへと首を傾ぐ。
街路を頻繁に行く人ならば、良く見知っている。
中には声を掛けてくれる人もいる。
けれど避けられていれば、出会う術はもとより少ない。
関わり薄い彼もまた、こうした集いは不慣れであろうかと憶測を投げた。
求められるまま、食事を皿に取り分け彼へ差し出す]
違ったら、ごめんなさい。
うしろめたい……?
[思いがけないこたえ>>172に、目を瞬いて首を傾げる。
長い黒髪が、動きに従って微かに揺れた]
…悪い人には見えないけれど。
[踏み込むを遠慮するように、冗談めかして曖昧な微苦笑を向けた]
大丈夫よ、慌てないで。
[女はといえば、ほんの少しのスープを口にした程度。
あまり食欲は沸かなかったから、それで充分だった。
喉を詰まらせそうなユノラフに声を掛け、
ニルスらが居間に戻れば、彼らへも食事を勧める]
[やってくる面々の中に、
クレストの姿を認めればやはり女の顔は少し翳る。
けれど出来る限り穏やかに、彼らを迎えた。
クレストにもいつもと同じように目を向けて、]
おかえりなさい。食事が出来て…、…え?
[口にしかけたところで、マティアスの様子には目を瞠るのだが]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了