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[食べ終わればジュンタが慌てたようにテーブルにお金を置き、何か変だと店を出ようとするジュンタの後を慌てて追う。]
あんまりオムライス美味しくなかった?
[ジュンタがおかしいと言っている意味が分からずとんちんかんなことを尋ねる。]
人がいない…?
あ…言われてみれば、誰もいないね。
親とかいるかって…。
[確かに回りを見渡せば先程と同じように雪はひらりと舞い続けているのに、人の気配は感じられない。
気にし始めれば、音のない世界に耳がキーンと痛くなる。ジュンタの言葉の意味がわかればこくりと頷いて]
うん。家に帰ってメールする。
[彼にそう告げて自宅へと慌てて駆けて行った。]
−回想:終−
[昨晩家に戻り、ジュンタへ両親がいないという内容のメールを送った後に眠りについた。
目が覚め大きく伸びをして外を見れば降り続いている雪。そのまま階下へ降りていっても両親の姿は見えない。]
なんでいないの…。
[はっと隣の家へと走り、インターフォンを鳴らす。反応はない。ジュンタの言葉を思い出す。]
ほんとに誰もいないのかな。人も歩いてないし。変なの。
[家に戻る途中、目の前に黒髪の女の子が立っているのを見て少しほっとする。]
あ…昨日お店で…。
[唐突に目の前にいる少女がなぜ誰もいないのかについて話始める。口から紡がれる内容はとても信じられる物ではなくて]
な…に、言ってるの?そんな話嘘でしょ?
[語るだけ語ってどこかへ消えていく彼女の背中を呆然と見送り、はたと思いだし自宅へと戻る。
携帯を取り出し仲の良い友達数人とジュンタへとメールを送る。]
宛先 ジュンタ
題名 誰もいない…。
内容
朝になってもパパもママもいない。お隣のおばさんもいないみたい。
それにさっき黒い髪の女の子が誰もいない、消えたって…。
どうなっちゃってるんだろ。
[そうメールを送って返信を待つ間に出かける準備をし始めるだろう。]
[制服を着るか着ないか迷って時間が昼過ぎなのに気付いて私服を着る。着信したメールを確認すればジュンタからのみで。]
チカコ達も消えちゃった…?
[ぶるっと身震いをして、まずはジュンタにメールを返す。]
宛先 ジュンタ
件名 Re:緊急連絡
内容
ミナツはいるよ。
他の友達にも連絡してみたけど誰からも返信がないの。
どうしちゃったんだろ。あの女の子の話って本当なのかな?
[ぽふっとベッドへ携帯を投げ、窓の外を誰か通ったりしないかとじーっと見つめる。]
宛先 ジュンタ
件名 そっか…。
内容
うん。きっとその二人はいるよね?
4人だけって、他にも誰かいるのかな?
ジュンタ、学校にいるんだ。
じゃあ、私もそっち行く。寝坊して学校行きそびれちゃった。(笑)
[学校へ向かう途中、自分と同じ制服を着た先程の黒髪の少女とは違う少女を見かけた。声をかけようかと悩んで、話かけたかもしれない。
話しかけることに成功していれば、学校に他にも人がいるからと伝え、マシロがいやがらなければ一緒に学校へと向かうだろう。]
宛先 ジュンタ
件名 どこにいる?
内容
学校についたよー。
ジュンタどこにいるの?
[メールを確認し、理科室へと。からりと扉を開ければ長い机の上で寝転がっているジュンタの姿。]
ほんとに誰もいないね。
皆どうしちゃったんだろ…。
[寝転がっている彼のつむじを前日と同じように人差し指でぐりっと押しながら声をかけた。]
[アンという名前にこてり首を傾げ、マシロも一緒に来ていたなら]
うん。途中で会ったの。
ところでそのアンちゃんって子は?
せっかく学校に来たのに誰もいないなんて、がっかりだね。ジュンタ。
[知った顔に会って、少しほっとしたのかくすりと笑い冗談を言う。]
消えたって…どこかに行っちゃったってこと?
それとも雪みたく消えちゃった?
[こてり首を傾げてジュンタに尋ね]
ジュンタとマシロさん、同じ学年だもんね。
知ってるんだ。
そだ。私、1年の美夏です。よろしくです。
[にこりと笑い名前を告げた。]
ふーん。じゃあ、まだ学校の中にいるのかな?
アンって、昨日お店で会った人と良く似た人?そういえばその人が皆消えちゃったって言ってた。
[聞きたい事の内容には触れずに、ジュンタがマシロを優等生というのを聞いて]
あ。マシロさんっていつも学年1位のあのマシロさんか。
[携帯に視線を落とす彼女をみてぽつり呟く。]
[一緒にいる必要もないというマシロを見送り、メモに書かれたアドレスを登録して彼女へ自分とわかるようにメールを送る。]
アンちゃん、どうしてこうなったのか色々知ってそうだったよね。
あの人もジュンタと同級生?
マシロさんも会ったって言ってたし、皆に事情を話して回ってるのかな。でも、なんであの人知ってるんだろ。
[これからどうすればいいのかとはぁっとため息をついて、ジュンタが座っている机に自分も腰をおろした。]
うん。家に誰もいなかった。
あの人が言っていたみたいに雪が溶けるみたいに消えちゃった…。
あー。ご飯…。
簡単な物なら私作れるよ?あんまり手の込んだ物とかは無理だけど。
[料理ができないというジュンタにくすりと笑う。こんな時でもお腹はすくものだよな。と。]
友達にもメールしてみたけど誰からも返ってこないし。ジュンタからメールが来て安心したよ。
[にこり微笑み]
味の保障はできないけどそれでもいいならいいよ?
[いたずらっぽく微笑みこくりと頷く。]
外には他にも誰かいるのかな?学校の中には誰もいなさそうだよね…?
[関係ない話とふるふると首を振る彼を不思議そうに見て]
あはは。お腹壊さないといいねー。
二人きりの学校もいいけど、ジュンタお腹空いたんでしょ?
食材調達でもしにいこうか?誰かに会えるかもしれないし。
[そう言って、机からとんっと降りた。]
[おどけたように言葉を紡ぐ彼にくすりと笑い]
そうね。そうしましょうか。
[少しすまして答えて、差し出された手には少し考えてから自分の手を重ね彼と一緒に学校を後にするだろう。]
−外−
[彼に手をひかれ白い世界へと踏み出す。]
寒い…。ほんと息白いよねー。
こんな事が起こらなかったら、雪合戦とかかまくら作って遊べるのに。
[足跡がないのを見ればほんとに誰もいないんだと再認識して、ぎゅっと繋いでいる手に力がこもる。]
ジュンタは消えたりしないよね?
[優しく握り返された手にほっとして、その後に続いた言葉には少し顔を赤くして]
うん。
消えたりしないよね。私も消えない。
[そう言うと彼が手に持っている雪玉をとってぽーんっと遠くに投げる。]
それにしてもほんっとに誰もいないね。
コンビニとかスーパーとかも商品持ち出し放題?
[くすりと笑い、まわりに誰かいないかときょろきょろあたりを見回したりする。]
あはは。2人の世界か。
数人ってどれくらいいるんだろ。イマリ先輩はいるのかな?
違う世界に来ちゃったのかな?私達。
あー。そうだよねー。
私、可愛いネックレス欲しいなぁ。
[冗談っぽくそう言いながら、彼の手のぬくもりを感じながらやはり誰もいない街の中を歩いていく。]
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