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…村の中まで狼がうろつきだすと、
家から出られず孤立する者が出てしまうぞ。
ドロテアの代わり――と言ってやるな。
長老さまも仰っていたろう、代わりはいないと。
[老爺の唯一の慰めだろう言を思い起こしながら、
イェンニを窘める。血を舐める所作は窘めぬけれど]
…カウコに、か。
ビャルネが殺されたのは…あたしの所為だろうな。
[胸裡へ確かめるよう、零す。ビャルネの杖を持ち]
あたしはカウコへ、あたしを潔白だと
言ってくれてる者が居るとは言ったが…
ビャルネがそうだとは、教えなかったんだ。
[偽りなき感慨のままに、白蛇に触れつぶやく。
冷える屋外――それはまた動かなくなっている。]
まじない師の可能性を見ていたら、
カウコは白髪頭を殺さなかったかもしれん。
その"ひとつだけ"は…ああ。
一緒に聞いた。
[狼使いに味方する者、その一人の存在。
蛇遣いが、ウルスラと共有すると知る情報。]
あれについては、口外してないがね。
恐怖にかられた皆が、自分こそその「一人」だと
思い込んでしまうときが…恐ろしいからな。
[詳細は口に出さぬまま、ウルスラの瞳へ視線あて
彼女の見解が知りたいと求める態で目配せをした。]
否、…
ビャルネが言っていた「白」は
あたしだな。――"トゥーリッキ"。
[ウルスラの確認へは、つと自らを示し訂正を。
この地に住まいする折に、長老が伝承から取って
名付けした――――蛇使いのこの地での呼び名。]
それをイェンニが聞いたのさ。
他に聞いたやつがいるかどうかは…わからん。
…そう、言いふらせないからな。
だが先刻… ビャルネに他を尋ねようとして
促したから、他へ勘づかれてる可能性もある。
カウコは長老さまの元へ向かったのだろう。
質す場は、あるだろうよ。
[見遣ると紅い、イェンニのくちびる――
蛇遣いは、ぐず、と鼻先に音を立てる。]
…寒いな。脱ぐと寒いだろうな。
[然し声に迷いもなくて、纏う毛皮に手をかける。]
白髪頭の、むくろは――
こればっかりは、男手に期待というやつだ。
[妹分の言を掬って問いかけるウルスラを見遣り、
その遣り取りが終わるのを待つ。脱いだ毛皮を
ビャルネの身体へと詮無くも風に晒されぬようかけ]
ん… 先生がそう思うなら、
他へ話すに止め立ても出来んか。
――わかった。
[何がわかったとも添えず、ふると身震いをした。]
[不穏にも拗ねめいた言を残して去っていく妹分。
手を焼く態で見送ったあと、蛇遣いも歩を巡らせる]
狼遣いに、味方する者がいたとして――
先生、それはイェンニではないと思うと
詮無いがあたしから言わせておいてくれ。
あんなだが、理は通るから
ビャルネもあたしのことをあれに話したのだろうし。
[白蛇の頭を片手で抱え込みながら、
ウルスラの瞳へどこか頼み込む面持ちで口にした。]
…ああ。
先生に話せて――少しばかり安心したよ。
はっきりしているのにはっきりしないことを
胸裡へ持って置くのはどうにも落ち着かんのだ。
[男たちを呼びに行くウルスラへ礼を添えて、
自らも防寒着の換えを取りに住まいへ戻りゆく。
まだその場へマティアスが残って居たなら――]
… 何故、ひとりで見に行こうとした?
[声をかける。後で訊かせろと含める態で*去り*]
[さくり じゃらり
雪を踏む。ビャルネの杖が鳴る。]
狼にあやつられているかもしれんと
感じるのは…厭かね。
[対たる者へ、いつかの言をなぞるように問う。]
――いっそ、おおかみになれればと思うかね。
帽子の男…
…骨鈴の――…お前の名を。
お前自身が認識する音で、
…聞かせてくれるといい。
それも、あたしが憶えておくよ。
[それ"も"と口にする蛇遣いが、
儘に憶え攫いゆく*ものとは*]
―― 自身の住まい ――
…師というものを、初めて持った気がする。
[あたたかな部屋。替えの防寒着の袖へ腕を
通しながら、蛇遣いは感慨のままにつぶやく。]
生ける師と、死せる師と。
あたしは恵まれているらしい。
[あたたかくとも、吐息は室内でもやはり白い。
結い髪の下へ手の甲を差し込んで、毛皮の襟元へ
挟まれた髪束をばらりと広げ――背へと垂らす。]
いまは… 死せる師と共にゆこうか。
[蛇遣いが惨劇の場へ留まっていたアルマウェルへ
声をかけたのは――レイヨが>>73場へ戻る前のこと]
…そのいろ。
お前が選んで身につけているのかね、赤マント。
それとも――やはり役目柄というやつなのかな。
[ビャルネを埋めるにしても運ぶにしても、相手は
作業中だろう。蛇遣いは、首元の大蛇を抱きながら
アルマウェルの手元へ視線をあてて低く声を零す。]
ん… なんだな。
見つけてほしそうにみえるんだ。それだけさ。
[右手には、奇妙な球体を螺旋状に下げた飾り杖。
ビャルネの持ちものだったそれを――佇む蛇遣いは
地へつかず、前後の間合いを取る態で携えている。]
このあと、お前は役目があるんだろうがさ。
あたしにはまじない師が誰だかということは
知らせてくれるなよ、頼むから。
――探すべきを間違えたくはない。
あとは、そうだな…
あたしがカウコのようなことを
やらかしそうになったら、止めてくれ。
[知己の名を出す折は、苦い面持ち。横目に見遣り]
止めてくれなくて、後でやらかしたと判ったら…
次はお前へ矛先を向けるかもな。
[そのあとは、暫くアルマウェルの作業を見守る。
先刻己がかけた毛皮へ、ビャルネの血染みが浮く…]
…そうして、容易に己を出せぬ使者は。
この村が喰い尽くされてしまったなら
…どこへその知らせを運ぶつもりなのだかな…
[独り言めく呟き。死せる者はもう血を流さない。
生ける者はしろい呼気を風に流して、やがて離れ*]
[――蛇遣いは、長老のテントを訪ねなかった。
惨劇の場へ居合わせたか居合わせなかったか、
記憶に定かでなかったヘイノとラウリを訪ね…
それぞれへ、僅かばかりの差し入れを届けた。
ストーブの上へかけっぱなしだった芋と鱒の塩煮は
食べ頃より少し煮詰まっていて…まあ食えるだろと
常から食に関して大雑把な蛇遣いは言い訳めかす。]
…後で、アルマウェルが来ると思う。
[別れ際に添える意味合いは、それぞれが知る――]
まじない師が卦を出していたのは、
どうやら赤マントを見立てたいうことらしい。
[名を出した使者について、片割れだけへ添えたこと]
ビャルネの嘘がまことになるとも限らんし、
あたしは今のところ手を出す気はないがな。
[携える書士の杖は、水平に手にして在れば
しゃらとも音を立てることはない。縋らぬ杖。]
"49"、…まだ戻らんかね。
[――やがて訪ねる、マティアスの小屋。
長老のテントへ向かうと別れたきりの彼は不在か、
戸口の厚い引き布越しに、 あん と声がする。]
…
そうだな。奴ではない。
だが腹が減っているというわけか。了解した。
[別段声に出す返答する必要もないことを呟いて、
蛇遣いはマティアスの留守宅へと躊躇わず入りゆく*]
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