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…ヴァルテリ、様……?
[聞こえた小さな呟きに思わず視線を向けた。
そうだ。思いだした。
懺悔にきた男は確か
遊牧の隊が来た少し後にきたのだと]
ヴァルテリ様も、でございますか?
[声帯震わさず コエを想う]
[首飾りを眺めながら、応える。
かざしてみるときに、ちらりと彼女の方も見たのは、偶然ではない]
怖くないよ。
[甘い言葉を、選ぶ。もとより本心ではある]
そういう生き物なんだから、仕方ない。
そうでしょう?
[問いかけはもう一人に対しても向ける。
無防備、なんていうのに、確かにと首飾りを見つめて思う]
大丈夫、怖くないよ。
生きるためには仕方ないことなんだから、怖がるなんてしない。
君がもし僕を食べようとしても、僕は君を怖がらないからね。
おお、イェンニ。
[呼びかけに、ようやく応える。
視線が合えば、ゆるりと笑みを浮かべ]
……狼としてあるのが、強いかい。
[穏やかな問いは、コエとして響く。
レイヨの言葉に、小さな笑い声]
そうさな。
しかたのない、ことだ。
ヴァルテリ様。
狼として――はい、わたくしは。
まだ…その、初めてのことで。
喉が渇いてしまいます。
[とても年上の彼の落ち着きが頼もしい。
想う声には、高い声に低い音が同時重なった]
ヴァルテリ、も、なんだね。
何かあるなら手伝うよ。
[そっと伝える言葉。小さく笑って]
こうやって、視線をそらさせたりとか。
他にも出来る事は、あるかもしれないし。
生きるために仕方ないのだから、手はあったほうが、良いでしょう?
のどの渇きは、今宵、癒せばよい。
そのための、娘がいるだろう……
[供えられた娘を思い。
それを可愛がっていた娘を思い。
小さな笑い声が響く。
助けを差し出すコエにもゆるりと笑み]
そうさな。
そうやってくれれば、助かる。
――閉じ込められているのだから、早晩見つかるとはいえ……
少しでも、猶予があればそれだけ、力をつけれるからねぇ。
[人の血肉を食べれば、少しは回復する。
年老いたが故の体力のなさはともかく、人を食べなかったが故の体力の低下は――]
――レイヨさんは、食べませんわ。
受け入れて下さる方を、
食べる理由はありませんもの。
[静かな声で告げる――口許は弧。
夜に現われた爪や牙、そしてきっと耐えなければ
もっと訪れたであろう変化を見ても。
彼なら怖くないと言ってくれそうな気がして
小さくこくりと 頷いた]
はい、その、…ヴァルテリ、様。
わたくし…――
その、ドロテアが…
大事、なのに。
死んでほしくないのに…――
ひどく、その、……
[それはきっと長老が供儀となる少女にかけた、
星詠みを始めとする不思議な力なのだろう。
彼女の白い肌が目に焼き付いて
思い出すのは酩酊そうな程の――甘い匂い]
狼とは、そういうもの――なのでしょうか。
しっかり力、つけて。
僕はそれまで、サポートするから。
[食べないというイェンニに、こちらも小さく微笑みを向けた。
人狼たちの、習性についての会話には、交ざらない。
ただ、しっかりと聞いていた]
[若い狼の、戸惑いを含んだ問いかけに、しばし口を閉ざす。
それから、ゆるりと瞬き一つ]
そうさな――
それは、人それぞれ、だからの……
[星読みの不思議な力はわからない。
ただ、大切な人ほど、食べたくなる。
そんな習性を持つものも、いたのはたしかだ]
大事だからこそ、食べたくなる。
そういうことも、あるのだろうて。
ありがたいが、レイヨも無理をするのではないぞ。
[狂える人はコエを聞く。
それを知っているから、伝わる人の子へと軽い言葉を返す。
狂える人は狂っているからこそ。
どちらへも、天秤の振り子は揺れるのだと、思っている**]
大事だからこそ、食べたい…?
そんな、では。
狼は、狼同士でなくては
生きていけない…という事、に
なってしまいませんか?
[ヴァルテリの言葉に俯いた。
表情を変えてしまうのが気付かれないように]
…大事だから、食べてしまう。
血肉に…――、
[落とす呟きは小さく高く低く 重なる]
そうさね……
人とともに居ても。
目覚めてしまえば食らいたくなるのだから。
そういうことかも、しれないねえ……
[年老いたコエが、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
大切なものは、血肉になった。
ずっと、この身とともにある。
けれど、それを目覚めたばかりの若い狼に理解しろとは、言わないまま]
なぁに、手を掛けたくないのなら。
わしが、しよう。
[そう、ささやいた]
[擦れて消えた言葉の先を思う。
若き狼のコエに小さく笑う]
なら、食べると良い……
あの子は、きっとイェンニを満たしてくれるだろう。
[嗾すような、コエが響く**]
ヴァルテリ様。
わたくし、嫌です、
ドロテア、を、傷つけるなんて、
[切羽詰まったような声を上げたあと、
身の内に甘やかな気配が広がるのに身震いをした]
嗚呼。
でも、こんなに…――――
[愛しいものが、甘いのだ]
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