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刺激…――ですか。
[目覚めた自分は、どこか麻痺したのだろうか
それとも違う種族だと認識した為だろうか
刺激、という言葉の意味が知れるのに時間がかかった]
嗚呼、クレスト様が。
[刺激が強いならば、血にまみれた自分は
クレストを運ぶ手伝いはしない方が良いかもしれない、
きっと血が着くだろうからと彼の記憶を知らずに想い。
ただ彼が目覚めて見ても問題無いよう、
また、ぎゅ、と死体を抱いた]
あ
[そっと、声をのせる]
今の人、なんか、
多分、ごめんね、って言ってたよ。
――…何でってあとで聞いてみようかな。
[ゆるく、口もとに笑みが上ったが、
見る人は、人狼の彼女しかいない。
人がくるころには、その笑みは隠れてしまった**]
はい、ありがとうございます。
[レイヨの言葉に、嬉しそうに頷いて。
続いたヴァルテリの言葉にも頷く気配を返す]
はい。
…本当に、嘆く気持ちは…
あるのですわ。
ですがこれからもきっと、
自分の為に人間を喰らっていくのですから。
解り合えるのは、コエの聞こえる相手だけ。
そういうものなのですわ。
クレスト様が、謝られて?
それは…何故、でしょう。
何か…知っておられるのでしょうか。
[謝る理由は、考えても見つからない。
ただ、何か知って居るのかと思うと
ざわりと胸裡が揺らぎ 不安が頭を擡げる]
…まるで、ウルスラ様が、
人狼のようですわ。
[引きとめる、とはまるで仲間をとめたかったようで。
彼女の言葉には困惑めいたコエが漏れた]
ウルスラ様が…夢で、ドロテアと会ったと。
彼女は…死者と会う事が、
できるのでしょうか。
[死んでから見る者。
つい先ほどの会話に出たことば]
辛い――いいえ。
わたくしは、辛くなんか。
ヴァルテリ様とレイヨさん以外の
ここにいる全てのひとを騙してでも
生きてここを出ると決めたのですもの。
[ウルスラの言葉に対し、
想う声の力は、つよい]
ふぅむ……ユノラフはほんとうに見えるのかは、わからぬが……
マティアスを違うと、判断したらしいの……
[ならば、次に食らうのは彼が良いか。
やわい、女の肉のほうが、食べやすくはあるが――
どうするか、迷う]
マティアス、か……
[獣におそわれたような怪我だという噂を思い出す。
獣――]
[湯に浸かる。
身体を洗う―――鏡に映る。
桔梗色の狼になっ自分はそこにはおらず
イェンニという女がひとりいるだけ]
…わたくしは、人狼。
でも、…今は、ちゃんと、人ですわ。
自分の意志で、こうしてられる。
[肌にびっしり生えた毛皮も無いことを確認し
頷いたとき 聴こえた声に動きを止めた]
…見極める者、厄介ですわね。
えぇ、それでもそう、
人と言われたマティアス殿は…
疑われにくそうでございます。
[ならば早く食べる対象でしょうか、と
ヴァルテリと思いは重なるだろうか]
……まあ、食べたいものがいるならば、それでも良いが……
[さて、と悩む。
見極めるものを、食べてしまうほうが安全には、なるだろう]
ユノラフは、なあ……
[硬くてたべにくそうだと、ポツリ、呟いた]
ヴァルテリ様が、食べたい方がおられれば、
優先していただいてかまいませんわ。
どうせ皆様、食べてしまうのですし。
[穏やかな声を、届ける]
――僕は、
クレストが、人狼じゃないか
って疑ってみたいな。
[食事の相談の邪魔はしないけれど、そっとそんなことを呟く]
みんなにいえたら、いいんだけど。
さっきの、「ごめん」っていうの。
[いえなくても仕方ないかな、と。そんな諦念交じり]
ふむ。
……まあ、すきにするとしようかの。
[ちらり、と視線を向けるのはウルスラのほう。
アイノもよさそうではあるが。
死んだあと、狼ではないと断じられるのも、面倒だとも思っているが。
それよりも、やはり、成熟した女の肉の柔らかさが食べたいと思う]
彼は…言葉が話せませんから。
反論もできず疑われて…
…巻き込みやすそうですわ。
[死者を夢に見るというウルスラが、
どのように見るのかも気になって――
こくり、と、頷く気配を見せる]
[だがまあ。
イェンニが食べたいものを選ぶのを止めることはない。
どちらが先に手をかけるのかも、気にすることもない]
[ウルスラの言葉の意味が分からなかったのは
そうでないと知っているから。
無意識に、知る事の量のベースが
行動を抑制する]
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