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ネギヤさん……。
まるで「こっちへおいで」って、
あの紙の言葉が切欠で、いってしまったみたいねぇ。
安子ちゃん、だいじょうぶ?
[安子の肩を軽くさすった。]
消えた……。
[騒ぐ声はここまで聞こえてきた。
高まる一方のざわめきは、外にまで聞こえてきそうなほど]
神隠し。
[集会場の奥を目をすがめて見た]
[俄かに降り出した雨が、夏の空気をじっとり湿らせた。その気配に、目を覚ます]
うぅーん。
[額に乗せられた濡れタオルを発見して]
あれ?えっと、これは……。
[誰かが介抱してくれたらしい。礼を言おうと周りを見渡すが]
……何の騒ぎだ?
[親父、とその姿を見て集会所へと駆けつける背中を見送る。]
……ご機嫌斜めのほうか。
[最後の1口を食べてから。
雨に濡れながら集会所へと向かう。
人がいるところに行くのは億劫であったが。]
―――――…。
[集会所の入り口で首を傾げる。]
[『ネギヤが消えた』だの『こんぺいとうが降った』だの。もれ聞こえてくる言葉の断片に]
まだ、夢でも見てるのかな?
[ボーっとする頭を振った]
え……
[ペケレに紙を差し出されると、少々面食らったような顔をしたが、直接目撃していないためか、拒みはせずに受け取った。
奇妙な文章を、じっと見つめて]
あ。
グリタさん。気が付かれましたか。
[起きたらしいグリタの声に、振り向き]
えぇーっと。これ、ありがとうございます。
なんか、ご迷惑おかけしたみたいで……。
[額の濡れタオルを持ちつつ]
で。その……。何かあったんですか?
ネギヤさんが消えたとか言ってるけど。
かくれんぼ?
[ひどく間抜けな質問を、した]
[水滴を滴らせて中に入るわけにもいかず、入り口に立ったまま]
[そうこうしているうちに雑貨店で会った青年が駆け込んでいった]
[そしてさっきの少女も]
……神隠し、だって。
安心しました。
熱が高いですから、後で診療所に来て下さいね。
[グリタにそう言って、彼の質問には]
どうにも。私は見ていないのですが……
電話をしていたはずが、突然、消えたそうです。
金平糖が降りもした、と。
あ、気がつかれたんですね。よかったわぁ。
[グリタに声をかけ]
たったいま、ネギヤさんが、
こう…マジックみたいにぱっと消えちゃったらしくてえ、
祟りじゃ祟りじゃって、みんな大騒ぎ。
[こんぺいとうや怪文書の件含め、要領を得ない説明を一通り。]
誘拐なら、駐在さんに任せるのがよさそうだし…
神隠しなら…どうしたらいいのかしらねえ。
[消えた。
その言葉が耳に届いたのは誰かが外に飛び出して行った時。
既に皆の言葉は錯綜して、誰が何を言っているのか判別がつかないくらいであったけれど、その言葉だけは聞き取れた。
怯えた顔で身を引いてしゃがみ込む。
縁側から吹き込む雨風が、土の匂いを強く漂わせていた。]
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