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祠の裏?
そんな話をしていたわね。
[嘯いて訪れるは祠の裏。
願いが叶う、一夜限りの花が咲くという。]
でも、その花は、特別な人にしか見えないのだろうかね。
[見渡す限りの刈られた雑草の、
すっきりした面影に。
噂に聞くかの花は見つけられず。]
そうと決まればやり残しなく、だな。
[首を巡らす。
ひとつの屋台に目をとめた]
酒まんじゅうひとつ。
……え、むっつ買ったらひとつサービス? それ、俺にもなのか?
[思わず同じ店名の刻まれた自分の着物ををみつつ]
ああ、いいよ。むっつで。あとで誰かにあげよう。
あれ、シンヤか?
……未成年に酒まんじゅうは、すすめてもいいものだったかな。
[焼きそば屋の傍らに見えたワイシャツ姿と、まんじゅうを見比べた*]
それは特別な花だから。
簡単には見つけられない。
[謳うように、紡ぐ言葉は今年も目を覚まし。]
「この世」ではないから…
[ふと、噤む。]
さすが作家さん。
[モミジの口から紡がれる、心地よいリズム]
ええ、御元気になったみたいなんですが、もう年だからひとりでは無理とボタンさんに言われまして。
また来年、お会いできたらいいですね。
[赤ん坊のやわらかい髪が風にそよぐ様を見て、小さく頷いた]
[出番との呼び名が掛かるのならば。
踵を返し、衣装を翻し舞台袖に立つ。
てのひらに収まる小さな夢の小瓶を握りしめたのなら、シャラリと音を立て。]
今年も皆さんとお会いできて嬉しいです。では聞いてください。
[今年も歌姫の伸びやかな声は、村に響く。
今夜の空に、*何処までも*]
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