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>>582
でも流石にこれは持ってけねぇなぁ。
少し切り分けてって、足りなくなったらまた取りに来るか。
[視線を逸らす様子には「どうした?」と訊ねつつ]
じゃあ一通り詰め込むか。
ギル、片っ端から持ってってくれ。
[詰め込んだ荷物を運ぶようギルバートに頼み]
ん、分かった。
こっちは任せとけ。
[厨房を出るシャーロットを見送り、荷物の詰め込み再開]
ギルのこと虫以下だなんて思ってるわけないじゃない!
凄く頼りにしてる!!
だからタイムマシーンは任せたわ!!
[さわやかな笑顔]
……んー、困った人だけどね。
最終的に生徒を見捨てられないあたりは先生だよね。
そういえばタイムマシンって先生が持ってたのかな。
今の内に運んでしまおっと。
[一通り詰め込み、肉も確保すれば車へと戻って]
うをー、ぎゅうぎゅう詰めだな、結構。
食材に酒に…全員揃ったよな?
んじゃ戻ろうぜ。
[人数を確認して。全員居るのに一つ頷けばソフィーに車を出すよう頼む。しばらくして学校へと辿り着き、またギルバートと手分けして食堂に荷物を*運び込んだ*]
ええーうそっぽい…
俺もニーナ頼りにしてるからマシンよろしくな?
[多分にこりと笑顔]
…ま、その辺のいい性格がなかったら、
俺たち12人も集まらなかったよな、先ずさ。
なんだかんだで、人徳はあったのかも。
ああ、タイムマシンなぁ…今ふと思ったんだけどさ、
下手に場所移動させたら、万が一上手くいった時に部室棟だけ未来に戻ったりしちゃわねぇかなと思ったりして。
俺が部室とか云ったのに悪いんだけどさ。
[場所移動すると見られた場合の相手との兼ねあわせがとか云々と変な事を言ってみたり]
ギル、心にもないこと言わないほうがいいよ?
顔に嘘って出てる。
[笑顔。]
……あー、そっか。
じゃあ移動させずに先生のところでこっそり直すべき?
先生が変な横槍いれないといいけどさー。
それってニーナを頼りにしてるってコト?
それともアーヴに人徳があるってヤツ?
…俺の心が篭ってるのに。
ホント、頼りにしてるぜ、ニーナ。
[無駄なくらい真顔で言ってみた。]
んー、そうするのが無難かもなって思ってさ。ごめんな。
先生の横槍は…否定しきれねぇ。
あれ以上暴走しなきゃいいんだけどなぁ。
[食堂に食べ物が運ばれていくのを見送って、車の外に出ると空を仰ぐ]
車…いっか、ここにおいといても。
[キーをコートのポケットにしまい込むと、ふらりと部室棟に向かった。初日に行き損ねた放送室に入ると、夕日がCDの並んだ棚を赤く染めていた。数枚のアルバムを手にとって眺めていると、そのうちの一枚に目が留まった]
やだ、懐かし。
[それは後輩部員たちが、卒業の時に作ってくれた3年間で流行ったヒットメドレー]
[ふと悪戯心を起こして、にまりと笑みを浮かべる。CDをセットして、マイクの前に腰掛けるとスイッチをオンにした]
あーあー、ただいまマイクのテスト中。
本日はー晴天なりー。
みんなー、聞いてるー?お元気ですかー?
3年アーヴァインクラスの斎藤ソフィアです。
今回は6年前にタイムスリップー、なんて。大変なことになっちゃったね。やっぱり先生はトラブルメーカーなのかなぁ?でも、私はこの事件に巻き込まれたのがみんなと一緒でよかったなーなんて、不謹慎ながら思ってしまったのでした。
今ね、なつかしぃーもの見つけたから。みんな聴いてね。
[言い切るとマイクをオフにして曲をフェードインさせた。校舎には高校時代に流行った曲が流れ出す。放送室内にも響くその音を頬杖をついて聴いてるうちいつしか眠りに*ついていた*]
……両方?
ギルバートの心なんかさっぱり感じられない!
特にその顔が!
吹きだす3秒前って感じで!!
[一寸変な顔をしてみたりする。]
りょーかい。
んじゃーしょうがないから先生のとこで直すか。
私が先生の相手してるから、その間にギルバートがね!
[保健室の扉は開いていた。中に入ると、消毒薬の匂いが鼻をつく。
救急箱の風邪薬を取り出して、コップを水で満たしていると、「過去の水分子は自分の体内でどのような挙動を示すのだろう」そんな思いが今更ながら...を取り巻く]
食後って言われてもな……。
[粉薬が喉の奥にまとわりつくような感覚に顔をしかめ、濡れた口元を拭う]
[遠慮もなくベッドに潜り込み、掛け布団を深く被って丸くなった。
スピーカーから届く声と音楽は、あの頃の記憶を引きずり出し、懐かしい夢を*もたらした*]
――明け方 図書室――
[誰が作ったのか判らなかったが、食事を済ませればいつの間にかふらりと席を立ち、やってきた場所は図書室で。
本棚でうまく仕切られている部屋の置く、百科事典など殆どの生徒が目にも止めないような場所で、...はぼんやりと時を過ごしそして眠りについていた。]
さすがに…パイプ椅子に座ったままじゃ…あちこち痛いな…。
――だからと言って…皆と雑魚寝なんて出来やしねぇし…。
[窓から容赦なく差し込む日の光に目を覚まし、首を左右に回して大きく伸びをする。
固まった体をゆっくりと解しながら、誰も居ない外をぼんやりと眺める。
ふと、右腕に嵌めた時計の文字盤に視線を落とす。針が示す時刻を確認して]
さすがに夕べのあの調子から、こんな朝早くから起きて居る奴は居ねぇだろな…。
[ぽつりと苦笑交じりに語ちると、昨日と同じようにシャワー室へと向かった。]
[シャワーを浴び、室内の掃除を済ませ、身支度を整えると、...は行く当ても無くぼんやりと校内を歩き始めた。]
[と、廊下の突き当たりを見慣れた人影がふわりと横切る。]
ん?何だ…俺達以外にも…人って居るのか?
って、あの姿は…おい!待て――
[彼の目に映った人影は見覚えのある人物で。
...は、走り去る少年の影を追って階段を駆け上がって行った。]
――廊下→屋上へ――
[科学室に試験管を洗う音が響いている]
――最悪な寝覚めを振り払うようにゆっくりと時間をかけてシャワーを浴びた後、食堂を覗いたが誰の姿も見当たらなかったため、在校時の習慣から科学室に足が向き、いつのまにか試験管を洗っていたのだった。
みんなどこに行っちゃったのかな。
昨日は変な酔い方しちゃったから迷惑かけてなきゃ良いけど。
[試験管に洗い残しがないことを確かめてガラス戸棚に戻す]
[と、窓の外、校舎裏の植え込みに向かって肩を震わせながら何かを探すように屈み込んでいる少女の姿を認めて息を呑む]
――っ!?
[慌てて部屋を飛び出すと廊下を走り階段を駆け下り、校舎の裏にたどり着くがすでに少女の姿はなく。少女の姿を認めたあたりを見詰めながら]
そう……あなたがわたしをここに呼んだのね――セシル。
[6年前の自分に呼びかけて目を閉じる。どれくらいそうしていたか、耳に届いてきた懐かしい音楽に目を開けると、日はすでに落ちており、冷たい風に思わず*身を縮めた*]
うし、これで全部だよなー?
はー…しっかしすごかったな、シャロの家。
[クインジーに声を掛けて荷物を全て運び終えたことを確かめつつそんな事を云い。――不図聴こえた放送に、目を細めた。]
…俺も、ちょっと部室覗いてこようかね。
[其の音色に触発されたのか、未だ足を運んでいなかった部室へと]
[部室棟、園芸部の部室。壁に貼られた出席表には卒業して直ぐの頃の為か、未だ...の名が部長として記されたまま。口元を笑みに緩ませながら窓際へと歩み寄る。窓枠に手を掛けて外を見れば、丁度視界に入ってくる花壇の一角。]
あー懐かしい…。あの頃も、よくこうやって――…?
[其の瞬間、眼の前にゆらりと情景が滲んだ。
瞬きの間に揺らいで消えうせた其れに、顔を歪めて胸元を掴む。]
はは、…なんだこれ。趣味悪ぃ、嫌がらせかっての。
……そうだよ。所詮、自己満足でしかねぇんだ。
[力無い笑い声を上げ、薄闇の中*花壇を見遣った*]
――屋上――
[人影を追って辿り着いた場所は屋上で。ドアを開けると同時にすっと目の前から消えてしまった人物の姿に、...は前髪を掻き上げて苦い表情を浮かべる]
なんで…6年前の俺がここに…?
[ふっと溜息をついて、手すりに身を預けて項垂れる。
タイムスリップ、梅の木の下の託し物。そして目の前に現れた当に6年前の自分。]
――思い出したくねぇ事ばかり…蘇ってくるんだな…。
[重力に任せて身を傾れさせると、柵を背もたれ代わりにしてもたれ掛る。]
おっさんの悪戯とは言え…何の為に俺ら、わざわざ6年前に飛ばされちまったんだろうな…。
[すっかり夜が明けきった澄んだ青空を見上げながら、...は誰に向ける訳でもなく言葉を漏らす。
そして穏やかに降り注ぐ春の日差しを身に受ければ。遠くで聞こえた喧騒も、スピーカーから流れくるヒットメドレーも子守唄にして。...は緩やかな眠りに*誘われていった*]
-合宿所-
[懐かしい歌声と肌寒さに目を覚ました。既に日は高い。
前日に続いての寝坊に、我ながら呆れる。
明け方、一度起きてうろついたのがいけなかったのだろうか。ちょっと布団で暖まるつもりが目を覚ましたらこの時間だ。
早起きしたら、寝てる奴らの額に肉と書いてやるつもりだったのに。残念でならない。]
……てか、なんで服が無いんだ?
[毛布の下がパンツ一枚になっている事に焦る。脱いだ記憶は無い。]
野郎に対して痴漢って……ねぇよなぁ。
はーお前なぁ、
この俺が、こーんなに一生懸命心篭めていってや…くくッ、はは!
[真顔で続けていたが、耐え切れなくなったようで噴出した]
はー…お前さんの反応、マジで面白いな。
[悪びれてない]
俺かよ!
ちょ、…マジどうなっても知らねぇぞ…。
[みの虫状に毛布を被ったまま、服を探し首を回せば残されたジャージが目に入る]
うわ、なつかし……。
[思わず匂いを嗅いで、それなりに清潔である事を確かめ足を通す。
自分の服は、下着とTシャツくらいしかもって来ていなかった。そんな衣装が必要になる予定でも無かったのだ]
この「同窓会」はいつまで続くんだろーなぁ。
[Tシャツを被りながら呟いて、上にジャージを羽織った。
卒業後ほとんど伸びていない体にはちょうど良い大きさ。
6年前、よくしていたように袖をまくり上げ、グレンは洗面所に向かった。]
あー、入学当時はMサイズがブカブカだったんだよなぁ。
[なつかしげに呟く]
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