113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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…………クレスト?
[そんな時だっただろう、昨日心中を選んだ男の声が聞こえたのは。
よろよろと杖を頼りに立ち上がり、声のした方角へ向かおうとして―――]
――――――ッ!
[ぞくりと、背筋が凍るような感覚がした。
聞こえたのだ。ミハイルの声が。
生前とそれと同じようで、何かが違う。今まで聞いてきた人間のどの声とも、違う。]
(46) 2013/06/17(月) 23:05:16[自室]
……なるほどなァ。人間以外の声は、こんな風に聞こえンのかァ。
[そう呟きながら上げた腰を再度おろし、長く息を吐いた。]
……外の雪は、止んだのかねェ…………。
[壁に凭れて目を閉じると、昨晩とは違い今度は容赦なく睡魔が襲いかかってきた。
ほんの、一時間だけ。
そう思い、マティアスは少しだけ転寝をする事にした。
ざぁざぁと降り続く雨の音は、まるで子守唄のように聞こえた。]**
(47) 2013/06/17(月) 23:05:26[自室]
─少し前・炊事場─
[>>31朝食の準備がそろそろ終わる頃、
ダグから急に振られた話題に、一度首を傾げる]
財布……?
ああ、それ。ずっと持っていてくださったんですね。
[ここに来た日に渡した、蜂蜜酒のお礼に渡した財布。
気に入ってくれたのだと顔を綻ばせたが、
開けが分からなかったと言われれば眉を下げる]
(48) 2013/06/17(月) 23:06:29[炊事場]
あら…… それは、すみません。
ええ、ちょっと開け方にコツが── っ
[財布を開くダグの手から
一匹の蜂。
こちらに向かって、
手首を刺した>>33]
(49) 2013/06/17(月) 23:06:48[炊事場]
盲目 マティアスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/17(月) 23:06:51
(50) 2013/06/17(月) 23:07:01[炊事場]
[短く響く、高い声。
慌てて手を引いて、刺された所を押さえて蹲る。
蜂はもうどこかへ行っただろうか。
見たところ、スズメバチ。
もう一度刺されたら、死に至るだろうか。
でもそれは人間の話。
蜂に刺されたナッキはどうなるのだろう?]
(51) 2013/06/17(月) 23:07:19[炊事場]
……ぇ
[>>34不意にかけられた問いに、…は顔をあげる。
眦には涙が滲んだだろうか。]
…………わ たし、は……
[私はずっと独り。
大好きだったおばあちゃん。
人間に殺された、おばあちゃん。
あの日から、ずっと、ずっと、独りだった。]
(52) 2013/06/17(月) 23:07:41[炊事場]
(53) 2013/06/17(月) 23:08:09[炊事場]
[響かない。
それはいつからだったか。
ダグが生まれるよりも、もう忘れてしまうくらいの、
ずっと昔の事。
この答えを、ダグはどう受けたのか。
ただただ沈黙が重い*]
(54) 2013/06/17(月) 23:08:36[炊事場]
[マティアスは起きていただろうか。それともまだ転寝>>47をしていただろうか。
イェンニが食事を用意してくれている、という事を告げに友の部屋を訪れた。…彼女の、言い聞かせるような声>>39を思い出して、少しむず痒くなる]
ああ、マティアス。イェンニがな、朝食を…
[軽く扉をノックしながら開き、用件を言いかけた時。
大部屋から、悲鳴が上がった>>50]
[びく、と肩が跳ねる]
イェンニ?
…マティアス、悪い。俺、行って来る。
(55) 2013/06/17(月) 23:11:35[コテージ・大部屋]
雑貨屋 イェンニは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/17(月) 23:11:56
―― 早春の尾根 ――
[…ことしの早春、雪解けの進む頃。
薄青い小花が咲き乱れる連山の尾根。
濃霧の朝、その一帯でひとしれず
女の爪ほどの蝶が一斉に羽化する。
――そこをいくらか外れた山腹に、
草薮の乱れた痕跡が残っていた。]
(56) 2013/06/17(月) 23:17:39[広間]
[踏み荒らされたと思しき草薮。
…壊されたらしき養蜂箱の残骸。
側頭部の大きく裂けた頭巾の切れ端と、
既に黒ずんだ血痕、
頭皮や頭蓋骨の一部と共に
獣の爪で剥ぎ取られたらしき人間の右耳。]
(57) 2013/06/17(月) 23:19:22[広間]
(58) 2013/06/17(月) 23:20:26[広間]
―大部屋―
[暗に、マティアスは部屋にいろと告げ、足早に大部屋へと向かえば――]
イェンニ、どうした!
何が、あった?
[テーブルの近くに蹲るイェンニ>>51に近寄り、問う。しかし彼女の目には涙が滲み>>52、何か、うわごとの様に呟くばかり>>53――]
(59) 2013/06/17(月) 23:25:42[コテージ・大部屋]
[ぶんぶん]
[ぶんぶん]
…蜂?
[頭上を飛び回る1匹の蜂が、目に入る。
スズメバチだろうか。状況から、恐らくイェンニはこの蜂に刺されたのだろう。
しかし…どこから?]
ダグ。
[近くにいる、ダグの顔を見るが、答えてくれたかどうか]
(60) 2013/06/17(月) 23:26:48[コテージ・大部屋]
[>>59ユノラフの登場に…は、はっと我にかえる]
……ぁ ユノ ラフ、さん
[ダグへの返答を聞かれただろうか。
聞かれても、何のことだか分からないはずだが。]
なんでも、ないわ……。
蜂、が 雨を逃れて、 やってきたのかしら。
(61) 2013/06/17(月) 23:37:59[炊事場]
[手を押さえている所を見ると、恐らく刺されたのはここだろう。
ショック症状を起こしていない事に安堵するも、このままにしておいてはいずれ――]
…悪い。
[彼女の手に唇を寄せ、毒を吸い出す。
死なないでくれ、間に合ってくれ、と、祈りながら*]
(62) 2013/06/17(月) 23:38:07[コテージ・大部屋]
[ <ヴァプンアァット>
ヴァルプルギスの夜に現れなかった男に、
蜂蜜酒が遅れた理由を尋ねた者はいない。
数年前、ひと冬を戻らなかったときにも
村から養蜂家を探しに来た者はいない。
立ち戻ったときに、迎える側も
迎えられる側も長閑な常の笑顔。
「独り」を衣服のように脱ぎ着する男は、
馳せ来たユノラフがイェンニに寄り添う
姿を眺め――ベールの下で唇を端引いた。]
(63) 2013/06/17(月) 23:41:26[広間]
[ダグに渡した財布から出てきた事を…は、
誤魔化すように。
次第に腫れる手首には蜂の毒が回り出したのだろう。
常人であればこの後全身に毒がめぐり、
運が悪ければ死ぬかもしれない。
だが、ナッキであれば、その血が蜂毒を浄化する。
それまでが辛いが、大事には至らないはずだ、と
…は考えていた]
大丈夫、 わたしは、
だいじょうぶよ
[>>60ダグを見遣るユノラフに、何度も自分は大丈夫だと繰り返した]
(64) 2013/06/17(月) 23:42:40[炊事場]
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