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[二人の狼が狩りの時、彼はマティアスなら、と、見張りを申し出ることはなかった]
あの人、下だし。
でも、一応、外の音には気をつけておくね。
僕より、二人の方が優れていると思うけど。
[ドアのそばですわり、二人の声を聞く。
あえて口を挟むこともなく、そして、終わった時にはそっと一言、伝えた]
お疲れさま。
――ん、ありがとう。僕は休む。
おやすみ。
[ヴァルテリの言葉に、柔らかい言葉を返した]
[朝、起きる時間。
ヴァルテリの言葉を聴いて、そっと目を伏せた。
その感情までは、声には乗らない]
そう、アイノが。
それじゃあ、手が少なくなったね。
投票の時に苦労しそうだけど――仕方ないね。
君たちに、誰も投票しなければ、良いのにな。
[だってその方が面白い。
そんな言葉も伝えない**]
[大声で叫んだ後は、鼻息荒くニルスからの返事を待つ。返事が返って来ない様子にもう一声と息を吸い込んだ瞬間、扉が開いて彼は出てきた。
心配だったのか?と問われて]
べ…別に心配なんざしてねぇよ。
だっていつまでたっても降りてこねぇし…。
んあー!もう!降りるぞ!
[図星だったものだから言い返す事も出来ずに、目を逸らし口を尖らせれば駄々っ子のような表情を見せ、我先にと階段方面に向かう。
ヴァルテリにも、ここは寒いから一緒に降りようと声をかけ。連れ立って居間に帰れば、先程の投票の話は続いていて心を痛めた。]
[何度も投票したくないと言ってはみたもの、
それがここに集められた者の定めと諭されれば、
納得は出来ない口ぶりでわかったと言い。
少し離れて投票先を考える。
心を鬼にして。
記入するは顔は知れど知り合いでは無かった人物。
表が集まって欲しく無いと思いながら投票箱に入れた。]
[書き終えて肩を落としていれば、ニルスに肩を叩かれ慰められるだろうか。
部屋へ誘われると無言で小さく頷き、その場に居る者へ挨拶をすれば彼の部屋に向かった。
ベッドを譲ると言われて最初は断ったのだが、先程の駄々っ子見たいな行動を指摘されて大人しくベッドに潜る事にしたが、その前に着替えだけ済ませて来ると一旦部屋を出る。]
[その時廊下で見かける幼い二人。
その片割れに向けては心が痛み、ふと目を背けてしまう。
二人と擦れ違えば、くるりと振り返り。
声もかける事もせず、無意識に首飾りを外して。
自分が心痛める片割れを覗こうとしたのだが、手元が振るえ覗いたのはもう片方の子で。]
………やっぱみえね。
[もう一度覗こうにもその気になれず、足早に自室に戻れば簡単に着替えを済ませ、ニルスの部屋に戻った。]
[血のついたナイフを調理場へと持っていき、血を流す。
そうこうするうちに、扉の音や足音が聞こえ。
ゆるりと瞬き]
――
[小さなため息をおとして、女の嘆きが聞こえるほうへと足を向けた]
……ふむ。
[レイヨに、クレスト。
泣き声はウルスラか。
血の匂いの主へと視線を向け、緩く瞳を伏せる]
[帰ってからはベッドの上で横になり、だらだらとニルスと眠くなるまで他愛も無い会話を続けていた。
普段より砕けた口調で語りかけてくる彼に、こんな一部分もあったんだなと驚く反面嬉しく思い。垂れ流される言葉に相槌をうちながら、自分も言葉を返す。
最後に添えられた言葉には申し訳無さそうに」
なんとかしたいって気持はある。
でもなあ、俺の直感はさっぱりだわ。
さっきも…擦れ違い際レイヨを見たんだけどな。
…これが壊れてるって訳じゃなさそうだし、俺に本当に大それた能力があんのかね…。
[半ば愚痴に近い呟きを彼に投げかければ]
…死ぬつもりなんざ微塵もねえよ。
つーか、お前さんにも死んで貰ったら困る。
[自分の意思を告げ、そのまま毛布に包ればいつしか朝まで眠りについていた。]
…ん、
[食事を終えて部屋に戻り。
ひとの姿を取り戻してから見下ろすと
肩口から腕にかけて青痣が出来ていた]
あら…
いやですわ…
[扉を壊した時にできたものだろう。
たいして気にもせず眠ったが、
慣れぬ変異に身体はまだついていかず
きしりきしりと軋みをあげていた]
[それから茶でも淹れようかと台所へ向かいかけ
ヴァルテリの姿を見つけて歩み寄る]
あの、また、誰か…?
[はっきりとした声で問いながら]
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