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[学校に着くと、まっすぐ部室に向かう。
理科室の隣、こじんまりとした準備室兼部室につくと、いつもの薬品臭がつーんと鼻につく。
軽く空気を入れ替えようとして、窓を開けた。丁度グラウンドが目に入る。
部活だろうか、走っている生徒、ふわりと棒高飛びをしている生徒。色々いるようだ]
まだ暑いのに、みなさん元気ですね。ボクには無理だなあ。
[すーっと入ってくる風が涼しい。
空気を入れ替えている間に、部活の用品の入っている棚を探し、ノートを見つけた]
これで、よし、と。
[窓を閉め、鍵をかけた。
外に向かって廊下を歩いて居れば、教室からにぎやかな声がする]
誰か来てるのかな?
[ノートを片手に、3−Bの教室へと向かった]
─ →教室─
[自慢の足で廊下を駆け、教室のドアに手をかける]
おっと、ワリ。
[勢い良く開けた先にナオを見つけて一言謝罪。
そのまま横を通り過ぎ、自分の席へ]
んだよ、タカハル写してんのか?
自分の手でやれよなー。
[言いながら手に持っているのは白紙の宿題]
[颯爽と教室を出て行く姿に]
うふぉーお 素クール美少女かぁ
デレて欲しいぞ。ぜひデレて欲しい
[なにやらぶつぶつと呟いた]
もー 小林さんといい!
着せ換えさせたい人ばっかりだよ このクラスは
[口元が緩みっぱなしだった]
ぴゃあ。
[扉を開けようとすると、突然開いて目の前に人の影。
慌てて避けようとして派手にすっ転んだ。
床の上に倒れたまま
謝罪の言葉のみで去っていったバクを睨んでいる]
[教室に近づけば、さらににぎやかな様子だ。
扉の前に、倒れたナオの姿が見えた。近づいて、さっと手をだす]
ナオさん、大丈夫ですか。
怪我、してないですか。
[机に突っ伏して寝たままのムカイを拳骨で小突いてから教室を出ようとして]
……何してんだよ、猫村。
[転んだ状態のままこちらを睨んでいるナオに突っ込んだ]
あっ箕鏡君
[ナオとすれ違いに入ってきた日焼けした少年の姿を見つけてブラブラしていた足を揃えて慌てて机から滑り落ちる]
っクラブ…乙
[言葉少なげに ちらりと手の中の白紙の宿題横目で見て]
…も宿題まだ…なら…写してもいいぞ…
[ぽつりと呟いた]
あ。
[差し出された手の主を見上げた。
そこには同性ながらに綺麗な顔立ち。
戸惑いを見せた後]
すまない。平気。
[自力で立ち上がって、服の埃を掃った]
へ?
……うお、マジだ。
[問5をごしごしと消しつつ]
つかヤニくさっ。
ネコさんまた吸ってただろー。
[横目でナオを見送り。
ついでにミナツを呆れた目で見たり]
何言ってんだバッ君。
オレの頭でこれ今日中にとか、無理に決まってんだろ。
大体、宿題あること自体今日知ったんだぜ?
[威張れることではない]
[ミナツの呟きを聞きとれば]
冗談。
椎葉に頼んだら見返り要求されっし。
俺は自分でやるよ。
[ひらひらと振ったのは白紙の宿題]
……なんだ、オレん時と随分態度違うじゃんかよー。
[ミナツの態度に文句を言いながらも、なんかニヤニヤしている]
えー、それでその余裕?
やっぱデキる男は違うねぇ。
おー。
[バクに華麗に避けられた煙草の箱を見た]
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