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[海に向けて歩き出す事しばし。
見知った灯台が見えたと思った所に、異変は降ってきた]
……ちょっ、まっ……!
[聞こえてきた声に聞き覚えはあった。
いや、持っていたくはなかったんだけどあるんだから仕方ない]
またお前かーーーー!!!!
[思わず口を突いた突っ込みは遅く。
周囲はぐるり、虹色の波に取り囲まれていて]
― トケイソウの丘 ―
……で。
何処なんだよ、ここは。
[遠く、近く、潮騒が響く。
そこだけは、声が聞こえる前と共通しているけれど。
目に入る光景は、全く見知らぬもので]
……っとに。
なんでまた、かねぇ。
[はあ、と落ちたのは、ちょっと重めのため息だった。**]
……ほんっと。
なんで『また』、なわけ?
[ぶつん、と途切れた声の後、飛んできたもの。
それに、こんな愚痴が落ちたのは、赦されてほしい所だった。**]
あー……。
[ふる、と首を横に振る]
マジ、あん時と同じってヤツかこれ。
[次いで、落ちるのは、大きなため息、ひとつ]
まー、そうなると、またアレやらなならんの?
っても、どーせ制御とかできねぇんだろーけど。
[先の声と、過去の経験と。
二つを重ね合わせれば、そこの予測は容易につく。
ただ、気になるのは]
……想いの欠片……とか、言ってたっけ?
[集めて送ってくれ、と言われたもの。
それが何なのか、そもそもわからないのだが]
………………。
[目の前をふわふわとした綿毛のようなものが横切っていく。
どことなく色の鈍いこの空間で、それは妙に目立って見えたから]
[もうちょっとで掴めそう、と思った。
けれど、指先が振れた直後にそれはするりとすり抜けて]
ち、逃げられたか……!
[捕まえる事はできなかったが、軽く触れた瞬間、何か、透き通った思いのようなものがふわり、と感じられた。
そしてその感触は、あれが兎の言っていたものだ、という事を感覚的に伝えてくる]
……こーゆーのがわかるってーのも。
『経験則』ってゆーのかね。
[わかるのだが。
こんな愚痴が落ちるのは、已む無しとしたかった。*]
あー……うん。
これで二回目。
[もしかすると、と問われた疑問に、ちょっと遠い目しながら頷いた]
確かに、前にもまして説明なかったよなー……いや、前も前で大概大雑把だったけど。
……想いの欠片ってのは、何となくだけど。
そこ、ふわふわしてるそれじゃないかと思うんだよなぁ。
さっき捕まえてみようとしたら、するっと逃げられたんだけど。
[折よくふよふよと漂う綿毛のようなもの。
それを指さしながら、さっき感じた事を口にした。*]
いや、ここで嘘ついて脅す必要ないし。
[確かめるような言葉にちよっと真面目な響きで返す。
その後の突っ込みには何も言う事無く]
ああ、あれだろ、色のないトケイソウの咲いてるとこ。
あ、俺は祐樹……笹川祐樹っての。
ぁー……そこは、うん。
俺も、同意はできるんだけどねぇ。
[兎のおかげで思い出せたものがあったから、そこは別にいいのだが]
……って、灯台?
[言われて、海の方を見る。
確かにそこには灯台があった。
見知った灯台かどうかは、ここからでははっきりわからないが]
あー……まあ、あれなら目立つし。
俺ら以外にも来てる人はいるから、探して合流できるといいだろうしねー。
[さっきまでなかったような気がするが、兎だし、と。
そんな風に無理やり自分を納得させて頷いた。*]
いや、うん。
さっき兎が言ってた、『こっち側』に送って云々っての。
……多分、それ、押し付けられてるんだわ。
[あの時は、兎に仕事を頼まれたコンビがそれをやっていたが]
まあ、あん時と同じなら、やり方は変わってないと思うんだけど。
……変わってなかったらなかったで、制御とかできねぇと思うんだよなぁ……。
[あん時は大概酷かったよな、女子ばっか狙ってたし、なんて。
ちょっと思考が横道にそれたのは、已む無しとしてほしい。*]
[上がった声>>*11に、あー、わかるわぁ、としみじみしつつ]
俺が前に押し付けられた時は、人を送るつもりはなかったけど結果的にー、ってノリだったんだけど。
今回の言い方だと、最初から人ごと想定じゃねーかな、って。
[持論を説明しつつ、選べないのに、という言葉にはあー、と短く声を上げた]
確かにそーだよなぁ……制御できるんならまだしも……。
って言っても、そこまで考えてないんじゃないかね。
でなきゃ、自分じゃできない何かがあるか。
今回は動けないー、とか言ってたし。
[そういや、前ん時もどんどん身体透けてたよなあいつ、なんて思い返しつつ]
しかし、そもそもなんでこんな事になったんだかなー。
[零れたのは素の疑問。*]
[丘を下る我邑を見送った後、自分は反対側へと踵を返す]
にしてもなぁ……。
[宛てなく歩きつつ、ふと浮かんだ疑問を実際の声にも出す]
前は……時計が壊れかけたとか壊れたとか言ってたけど。
今回はそも、何が起きてこーなったんだ、あいつ?
[前に巻き込まれた時に聞こえた時計の音は聞こえなかった。
その辺りもなんか違うような気がして]
……っと、そう言えば、と。
[ふと思い出して取り出したのはスマホ。
表示は予想通りのぐちゃぐちゃで]
あー……でも、通話とかメールとか以外は生きてんのか……って、おう、ミュージック生きてる。
[すげぇ、と思いつつ気晴らし兼ねてランダム再生。
流れるのは、生き生きとした声音の男性ボーカルと、楽し気にそれに沿う旋律。
以前、担当していた患者から教えてもらったバンド。
まだメジャーデビューには至っていないらしいが、それでも結構人気があるとは聞いていた。**]
それは認める。
[兎の勝手さは前の時にも思い知っていたから、返すのは同意。
深く考えていない、というのもまるっと同意だった]
いちおー、なんか原因みたいなのはあるんだろうけど。
そこら、ほんっと説明しねぇからなぁ……。
[ある意味、考えても仕方ないのかも、なんて。
過ったのは、そんな考え。*]
[耳を澄ませば聞こえる程度のボリュームで曲を流しつつ、ふらりと歩く。
その目の前をまた、綿毛がふわっと過った]
………………。
……お。
[先はするっと逃げられたけれど。
今度の綿毛は、ふわっと手の中に納まった。
そのまま、飛び立つ様子もなく手の中でころころとしている。
それと同時に、足元に咲いていたトケイソウが鮮やかな色彩を取り戻した]
……おう戻った……って。
[小さく呟いて、手の中のふわふわと、足元の花を見比べて]
そーいや、今回はあれだな。
鍵とか螺子とか言われてねーな。
[そこからしてなんか違うのか? なんて。
ちょっと思っては見たが、答えは出なかった。*]
……否定する要素が全然ねぇ、って、ある意味すげぇな。
[何かやらかした、というのは、先に聞こえた声からも想像に難くない。
ただ、何がどうしてどうなっているのか、がはっきりしないのが、ちょっともやもやしているだけで]
まー、とりあえずは、やれるだけやってみる、か。
[他にどうする事もできないし、というのは。
恐らく言わずもがなで察しがつくだろうけれど。*]
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