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―NY・陸軍基地―
ここカ。
[表向きは普通のオフィスビルに見える建物を見上げる。
ここから見える範囲に{1}人の警備員。
注意して見れば、全員、懐に拳銃を隠し持っているのがわかる。]
さテ、すんなり入れるといいのだがネ。
[William=Harvestと書かれたカードを手で弄びながら、建物の入口をくぐった。]
[建物の中に入ると、中にいた警備員がゆっくりと近づいてくる。]
『ここは一般人の立ち入りは禁止となっております。
どうかお引き取りください。』
[その手はいつでも懐に向かうように準備されている。]
ふム。
今日付でこちらに配置されることになたウィリアムだヨ。
[と、慌てることなくカードを見せる。]
『はっ!失礼いたしました!』
[警備員はしばらくそのカードを確認していたが、しばらくして警戒を解いた。]
あア、ところデ、会議室はどこかネ?
[何のトラブルも起きずに潜入できたことに内心胸をなでおろす。もちろん表には出さないが。
ついでに会議室の場所を尋ねた。]
(ここにはサル・カイーダのシンパがいるらしいのだガ。さテ・・・。)
[警備員のあとに続きながら、ここでの自分の役割について思考を巡らせる。]
『こちらが会議室となります。』
[案内されたのは(07)階にある一室。
中に入れば叩き上げの軍人気質な人間からスーツに身を包んだビジネスマンのような男まで、様々な種類の人間が席についていた。]
[今日の会議の内容は[せつなさの名手になった]について。
しばらくして会議が終われば、めぼしい相手にさりげなく盗聴器を仕掛け、自分は(06)階の資料室へ。]
めぼしいものがあればいいんだけどネ。
[そう言って、資料室の棚を漁り始める。]
ふム。やはりこの程度の資料には何も書かれていないカ。
[手にしていた資料を投げ出すと、ため息ひとつ。
さらに深い情報まで書かれた資料は、閲覧制限がかけられており、容易に見ることは出来そうもない。]
やろうと思えば力づくも可能だガ。
[まだ早いな、と思い直して資料室を出る。]
さテ、今のところわかていることを報告するかネ。
[と、帽子の中に隠した通信機を取り出す。]
『To0099
米陸軍にてサル・カイーダのシンパを確認。
軍そのものとの関連性は調査中。
なお、サル・カイーダ幹部は未だ姿見せず。
それと、気になる言葉があったので報告しておく。
「せつなさの名手になった」だそうだ。おそらく何らかの暗号だと思われる。』
[暗号通信を終わらせると、再び帽子に通信機を隠した。{5}]
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