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>>48
パパのお陰だよ。
とでも言えばいいのか。
[はぁ、と頬杖ついて]
で、これ何の訓練?
家庭科室から火が出たとか、マグニチュードいくつの地震が来たみたいなのないの?
[避難訓練扱い]
うち、盗られたことありますよ金庫ごと。
大婆さんが大騒ぎして警察まで呼んだのに、ちょっと探したら犬小屋の近くに置いてあって。
そこまで頑張ったならちゃんと持ってけって話ですよね。
[からから笑って、オトハの話には小声で]
それさ、バグってんの検査してる人間の方だったりしてね。
>>59
スパイ見つけたら何かくれるなら参加する。
[オトハ>>60に、きょとんとした顔を向ける]
ボケはあってもバグはないんじゃないか?
金庫はね、開けたら曾孫へのクリスマスプレゼントしか入ってなくてあれは泣けたね。
感動の涙じゃないぞ。
[アンに診て貰うオトハをぼんやり眺めていたが、ジュンタの声>>65に振り向いた]
あはは、マジで?
じゃあねー……
[隣に近づいて耳打つ]
壱乃宮せんせーが欲しい。
三年前、私が初めて口にした言葉は「エイプリルフール」だった。必要な手順を踏んだにも関わらず一向に目を覚まさなかった私から離れて、助手の先生達が口にしていた言葉。
つまり、私は四月一日生まれということだ。
そこから、人間の言動をほとんどトレースすることが出来るようになるまでに要したのは、一週間だったという。
その様子は、教えるというよりは思い出させるに近いと、後々、助手先生の一人が言っていた。
「今では笑い話なんだけどね、金属探知機にひっかかったロボットが居たんだよ」
初めて聞いた、ロボットの心得はそんな話だった。いかに人の世界に馴染むか。してはいけないことは何か。これらの概念はイヴにはない。後から学習させられた。
人のフリをして生きていくにあたり、気をつけなければならないことは、他にもある。
体重が知られるような行動をしてはいけない。怪我をしてはいけない。食中毒の危険のある食べ物を誰かと共に摂ってはいけない。強い磁石には近づいてはいけない。
過去には、その膨大な知恵をイヴに組み込もうとした研究者も多数いたが、いずれも失敗に終わったらしい。
何故ルリちゃんがああなったのかが分かった気がしたよ。
あ、ルリちゃん、いい所に。迷わなかった?
スパイ見つけたら、壱乃宮せんせーが何でも欲しいものくれるってさ。
[手招きして、お茶を淹れる]
で、スパイって何?
そういや、助手せんせーって何人だっけ?
[ユウキの疑問>>75と合わせて問い掛ける視線はジュンタへ]
パパとママは大事にしましょーってプログラムされてるからね!
[ユウキ>>87へ適当なことを口走る。
ジュンタ>>88には、諌めるような口調で]
せんせーの個人的拘りはともかく、世の中思い通りにならないことは多くて、金を出しても手に入らないものはゴマンとあるんだ。
みたいなことを親は教えなきゃ駄目だと、私は思うぞ。
……イヴの作られた理由?
[訝しげ]
泣くな。
故郷のおふくろさんも、お前の改心を待ってるから、な。
[ジュンタ>>94に、カツ丼とスタンドライトモード。
オトハの話>>96に、通常モードに切り替わり]
何々、オトハさんの欲しいものって?
そうだ。書いて、潤沢ロースBOXに入れねば。
[手近のメモ用紙を一枚取って、胸ポケットからラメラメのピンクのボールペンを取り出して蓋を外した]
寂しかったからなんて、おもちゃだねまるで。
金儲けしたかったんだとか言う方が、よっぽど健全な気がするよ。
[数文字書き込んだメモ用紙を折りたたみ、ハートの形に]
私さー、高校行って最初のカルチャーショックってこれだったんだよね。
授業中に手紙回ってきてさ、しかも折ってあるの。
[箱の中へ放り投げた]
……子ども型にはボディガードつけてあげなよ。
[ルリの誘拐未遂話>>113に、心底不安げな顔を人間達に向ける]
何かあったときは、おなかから大声出して「ネッシーが出たぞー!」って言いなさい。
ピアノ投げつけてやっつけてあげるから。
寂しかったなら、イヴに何故心を与えたのか。
[謝罪の言葉を零すジュンタ>>115を一瞥して、問い掛けるではない独り言]
酷いひと。
もうちょっと可愛いのにしてあげなよ。
せめて猫娘とか。
[折り終えたメモ用紙を、ルリへ]
はい、ピアノ。私に何かあったら、これで助けて。
罫線入ってるのはご愛嬌ね!
[落ち込むジュンタ>>121に笑いがこみあげる]
ロボットの言うことにしょげてどうすんだか。
生まれたばかりの頃の私は、同じ日に作られたロボットと始終行動を共にしていた。
彼女の名前はレンと言った。
双子という設定ではないので、外見は何も似ていなかった。
レンはどちらかというと小柄で華奢な、日本美人という風貌で、笑うときに手元に口を添えるようなおしとやかな性格だった。
九月になり、彼女は私より早く研究所を旅立ち、大学に入学した。
レンは、私と違って何の特技もなかった。その代わり、私よりも更に人らしさを兼ね備えている。具体的にどのような部分でそうであるのかは、私はよく知らない。
彼女の仕事は、逐次研究所へレポートを提出することであった。人として生きていくテクニックについて。
そして私は、日々それを飲み込むことが使命だった。
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