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へぇ、願いが叶う花、ねぇ?
[祭りの余興にと、有り難く掛かった声にクラシックギター片手に会場へ向かう途中、すれ違う子供たちから聞き齧った話に。
無関心を装った*溜息を吐く*]
だって、等価交換じゃない?
願いをかなえてもらったんなら。
それ位の代償は必要よね?
[くつりくつりと。
噂話を聞き齧った答えを紡いでは。
自らの嗤い声に含めて*耳を擽る*]
[祭りのメインは盆踊りだ。
辿り着いたころにはもう、太鼓が鳴り響いている。
自分の余興なんて謂わばお零れの、酔っぱらった大人向けのもの。
出番は、まだない。]
摘めば神隠しに遭うと、ねぇ。
[まだもの珍しいチューインガムを咀嚼し。
また噂話に、ふーん、と無関心な様子を見せる。]
ねぇ、あそこって何やっているの?
[詰まらなさそうに見渡した先。
集会場らしき場所から人の出入りを見つけたのなら。
誰かに問うだろうか。]
[人間として、真っ当な記憶があるだろうか。
気付けば「神様」と崇め奉られる存在に、「願掛け」せし者の代償を、その髪へと捧げる役割をしていた。]
嗚呼、今年も現れるのかね?
花を摘む愚かな者が。
[くつりと――。
縁で零す独り言。
誰かに拾われたのなら。それは対話に成ろうか。]
[カラン コロンと響く下駄の音。
子どもたちが騒ぐ声と、よろける大人の姿を目の端で捉えては。]
いや、良いよ遠慮しておく。
それにああいうのは綺麗なお嬢さんに限るだろう?
[集会場のような場所で行われている事をきけば。
ふっと自嘲気味に笑みをひとつ。]
アタシ、屋台見てくる。
[ギターを片隅に置き、立ち上がっては――]
[サワリ――
風に靡くように、耳許に届く音は。
文字となり言葉となり、名辞へと変わっていく。]
それは暗に誘われた者の責任、とでも?
[種を蒔いても芽が出なければそのままに。
餌を蒔いても喰いつかれなければそのままに。
選ぶのは、人間なのだと。]
まぁ、詰まれたら誰かを誘う、ただそれだけだね。
[神隠しに遭いたくなければ、花を摘まない事。
そんな単純な事を、はたしてどれだけの人間が守れるのか。]
そうだと思わないか?
[問いはしても、同意を求める様など無く。
もうじき花開く花を、ただ眺めている。]
なぁ、ところでさ。
[代金を払って品物を二つ。
両手に収めながら]
「今年の新作」ってあるけれど。
来年も来たら別な新作が出てるの?
[興味深そうに張り紙を見つめ]
さぁ…
何色だったなんて。
[風にかき消される様に。
それでも届く声色の柔さに耳を傾け。]
しらないな――。
[興味が無い、というよりは。
必要ないと言った方が正しいかも知れず。
シャラリと購入したばかりの星の砂の小瓶を揺らす。]
でも――
半信半疑か。
はたまた思いつめての願いか判らんけど。
花盗人にとっては、それはそれは綺麗で魅惑な花に見えるんだろうね。
[少なくてもこの砂よりは、と予感した笑みを*ひとつ*]
ほら、
今もまた――誰かがまさに手を掛けようとしていたりしてね? 何も知らずにさ。
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