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ふーん?
自信ないんだー?
[抱かれていた腕から逃げるように数歩前に駆け、くるりと彼の方を向いて]
元の世界に戻ったら壊れちゃうの?
ずっと傍にいるっていったくせに…。
私は変わらない。元に戻っても変わらないよ。
ジュンタが傍にいてくれれば変わらない。
[赤い顔で、でもまっすぐに彼の顔を見てそう告げ、いーっだという顔をした。]
[彼の口から紡がれる言葉に赤い顔がますます赤くなって、その顔を見られないように少し俯いて彼の言葉を聞く。
間が空いて告げられた言葉には顔をはっとあげ、にこりと微笑み]
うん。私も好きよ。
ありがとう。
[そう伝えれば、彼の顔を自分も見ることができず、うつむいた。]
[しばらくそうしてただただ黙ったまま時が流れて、ふいに彼が言った言葉に]
うん。そうしよっか?
空に雪が戻っていく中でデートなんて素敵だよ?
絶対に普通じゃできないもん。
[同じく顔は赤かっただろうけど明るくそう言って、にこりと笑う。]
どうしようか?
お腹空いた?
お腹空いたなら戻ろうか?
[胸がいっぱいで自分は食べられそうにないけれど、彼にそう尋ねる。無言で差し出された手にはそっと自分の手を重ねた。]
[彼と手を繋ぎ歩いていれば、ふいに携帯が鳴る。立ち止まり慌ててポケットからそれを出し、中身を確認すればマシロからで。]
マシロさんから返事きた…。
気が向いたら来るって。
[携帯のメール画面をジュンタへと向けた。]
そうだね!皆に自慢できるよね!
[ムービーを撮るジュンタの様子を隣で見て]
私もご飯食べれそうにないな…。胸がいっぱいで。
[照れたようにそう言い]
あー。うん。ずっと外にいるから体冷えたね。
一回、家に戻って温まった方がいいかな?このままだと風邪ひいちゃう?
[こてり首を傾げる。
そうしてマシロのメールを見せた彼が呟く言葉にくすりと笑う。
くしゃみが聞こえ、ジュンタが振り向いた方へと自分も振り返る。]
あ…!公園でリフティングしてた子!
君も残ってたんだ?
[にこにこと笑いながら近づいてくる少年に]
君も消えてなかったんだ。
ずっと1人でいたの?
[指を折って数える少年の発した6人という言葉に]
君と私達の他に3人の人に会ったんだ?
どんな人達だった?
[少年にそう尋ね、頭をそっと撫でる。]
あ…そう言えば名前聞いてなかったよね?私はミナツよ。君は?
おっさん…。
[しばし考えて、コンビニで一緒にいた社会人の彼を思い出し]
ズイハラさんの事かな?
[無関心女で髪が短い…。思い当たるのは1人しかいなくて]
マシロさんかな?
[そうジュンタの方を見てこてり首を傾げる。]
デンゴ君か。よろしくね。デンゴ君。
[その後に続く言葉には顔を赤くして]
………。そうだよね…?
[それでいいのかと顔を赤くしてこてり首を傾げ、ジュンタの方を見る。]
[彼氏?と聞き返されて]
考えないとわかんないの?
彼氏だよね?
[ぷぅっと頬を膨らませる。目の前にいるデンゴには]
そだそだ。イマリ先輩とかそのおじさんとか髪の短いお姉ちゃん、何か言ってなかった?
[目線を少年の高さに合わせるように屈み、そう尋ねた。**]
[だと思う。と答えたジュンタの答えを黙って聞く。
少年が首を捻りながらひとつづつ教えてくれるのに耳を傾け]
宛先なしでほんとにメール送れるんだ。
[思い出しながら話していた少年が突然携帯の画面を見て固まる。こてりと首を傾げながらも見せられた画面を見れば]
6人・・・。皆、知ってる名前ばっかり・・・。
[そこには自分の名前も記されていて]
そのメールが送られてきたってことはきっと6人しか残ってないってことなんだ・・・。
[この中の誰かが死者。それが誰かはやっぱりわからなくて。
メールを送らなくてはならないという内容は自分が知っているのと変わらない内容で頷きながら聞き]
マシロさんがデンゴ君は死んでる人じゃないって言ってたんだ?
マシロさん・・・霊感でもあるのかな?
[こてり首を傾げ、彼女が何故その情報を知るに至ったのかを考える。]
マシロさんが言ってる事がほんとなら、デンゴ君は死者じゃないんだね。
残りの人から死者を探せばいいってことか・・・。。
[果たして誰が死者なのか。さっぱり見当もつかなくて。でも隣にいる彼はそうではないと信じたい。繋いだ手もあんなに暖かかったのだから。]
死者は・・・想いを天に還してしまったら消えちゃうってことなのかな・・・?
[このうちの誰かが消えてしまう。そう思えばゆるりと頭を振る。]
[はっと思い出したように先程、気が向いたらとメールが来ていた彼女へとメールを送ろうと携帯を開き文章を作成する。]
宛先 マシロさん
件名 Re:Re:美夏です。
内容
今、デンゴ君から教えてもらったのですが、この世界に残っているのは私たちを含め6人みたいです。
残っている人たちの名前は
ズイハラシゲユキ ササキデンゴ
クニモトジュンタ イノウエマシロ
アサクラミナツ ウエハライマリ
宛先を入れなくてもメールが送れるのは本当みたいです。
今、ジュンタとデンゴ君と3人でいるので気が向いたらいつでも連絡くださいね。
P.S. マシロさんって霊感あるんですか?
[最後にどうしても気になっていた一番聞きたい事を添え、ぽちりと送信ボタンを押す。
ふいにデンゴへお腹が減ってないか?と問い掛けるジュンタに]
色々教えてくれてありがとうね。
デンゴ君のお母さんが作るみたいには上手に作れないかもしれないけど、お腹空いてるなら一緒にご飯たべよ?
[目の前にいる少年の頭をぽんぽんと撫でる。ぐぅっと鳴ったお腹にはくすりと笑みをこぼす。]
じゃ・・・邪魔なんかじゃないよ!
おいでおいで。一緒にいこ?
[顔を赤くしてそう答える。その時ぽつりと漏らしたジュンタの言葉が耳に入る。]
あー。うん。ジュンタから見れば私も死者かもしれない1人だもんね。
でも、私はジュンタが死者じゃないって信じてるよ。
[複雑な面持ちでそう答え、目線を合わせていた少年の手を取り、]
さ!いこっか?
ずっとここでこうしてても冷えちゃう。
ほらっ!ジュンタもいこ!
[先程目の前で消えたアンのようにきっと誰も消えて欲しくないと思い、考えを巡らせているだろう彼にそう明るく声をかけ、デンゴには]
イマリ先輩やそのおじさんは元気だった?
[そんな他愛のない事を尋ねながら家への道を3人で歩いた。**]
そっかー。デンゴ君のお母さんはロールキャベツ得意なんだ?
お母さんの作ったのとは違うけどロールキャベツにしようか?
[隣で自分と手をつないでいる少年にそう語りかける。]
おじさん、具合悪そうだったんだ…。
うーん。ちょっと疲れちゃったのかな?きっと元気になるよ。
[心配そうに見上げる少年へきっと大丈夫と言い聞かせる。]
さ。寒いからお家に入ろう?
[鍵を開けるジュンタの後に続き、デンゴに家の中へ入るように促すだろう。]
[忍び込むように家の中へと入っていくデンゴの背中を見てくすりと笑う。]
ロールキャベツ…。
[頭の中でぐるぐると何が必要だったかと考える。冷蔵庫の中にはたして材料はあるんだろうかと思いながら。]
ジュンター、またお台所借りるねー。
[そう言って2人を残して台所へと。]
[台所で1人料理を作りながら考える。]
うーん…。6人の中で誰かが死者。
デンゴ君によるとデンゴ君は死者じゃないとマシロさんが言ってた。
マシロさんは死者と生者の区別がつく人…なのかな?
[ぶつぶつと思った事を呟き頭の中を整理する。自分なりに上手く巻けたロールキャベツを満足げに見つめ煮込み始める。]
この2人以外の中に死者…。
[ポケットから携帯を出し液晶表示を見れば新しい11月1日が始まるまで残り1時間ちょっと。それまでにメールを送らなければどうなるのだろうか?]
[そうしてしばらくぼんやりと考えていれば鍋の中身が煮えたようで、食器棚から皿を出し。盛りつけていく。
それをお盆に載せ、リビングへと。]
デンゴ君、ジュンタ、おまたせー。
ちょっと時間かかっちゃってごめんね。
いびつだけど…食べれる味だとは思う…。
[自信なさげにロールキャベツが盛られたお皿をそれぞれの前へと。]
[2人のはしゃぐ姿を見てくすりと笑う。
お箸を握りそのまま固まっているデンゴを見て]
ん…?
食べていいよ?美味しくなかったらごめんね?
いただきます。
[手を合わせ頭を少し前に傾げて目の前にある料理に手をつけ始めた。]
[ジュンタが無理に笑っているのがわかって胸が痛む。]
家族みたい?
あー。そう見えるかもね?
[くすくすと笑う。]
あはは。デンゴ君おいしい?
[少年の笑顔を見てほっとした顔をする。
それでもやはり気になるのかちらりと壁にかけられている時計へと視線を送る。
天へと戻る雪がまた天から降る時刻が刻々と近づいていた。]
[食事が済めば空になった食器を持って台所へと。
かちゃかちゃと食器を洗っていればやはり時間が気になり、携帯を取り出す。]
…………。
[内容には「雪に願いを」]
件名…。
[先程、デンゴに見せられた名簿を思い出す。
何かを決めたように件名へと名前を綴る。
画面をじっと見つめ、送信ボタンに手をかける。]
ごめんなさい…。
[そう呟いてぎゅっと目をつむり送信ボタンを押した。]
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