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壱乃宮せんせーって暢気だよね。
[>>2:110きらきらオーラには気付かない。
何故なら棚の方を向いているから]
ツッコミは女子高生の必須スキルだからって仕込まれたんだよー。
[棚を漁りながらルリ>>2:109に言って、振り向いたときにはルリは意気揚揚と部屋を飛び出す所で]
どこ行くの?
[一歩遅れて出て行った廊下は、しんと静まり返っていた]
[廊下の向こうにひらひらと浮かぶ影。
小走りで近づくとそれは、蝶のように見えた。
なんで、こんな時期に?
[確かめる前にそれは物影に消えてしまった。
なんだったんだろうと首をひねりながら階段を下りると、
検査室から飛び出してきたハツネの姿が見えた]
どうした?なんかあった?
[冷たい空気に満たされた、静かな空間に声が響いた]
おれはあんまり拘らない主義なんだよ。
たいせつなものはしぼって生きてるの。
[のんきに新たなお茶をすすり検査室に引きこもる男]
ルリちゃんが消えた。
ネギヤさんも多分居なくなってる。
[検査室を振り返ってから、ユウキに顔を向け直した]
……ズイハラさんは?
[はつねの言葉に作業を中断して]
面白いね。
そろそろそっちも真剣に考えないといけない。かな。
[一瞬目を瞑り、そう言う]
壱乃宮せんせー。
イヴの最初の子どもはどこにいるの?
コピー1号は、どこ?
[最初のイヴは博士と姿を消したのだから、正確に言うのなら自分たちは「イヴの孫」のはずで]
『そっち』?
[珍しく真面目な顔に見えるジュンタに首を傾げた]
ルリちゃんが?なんで?
[ちょうどルリのことを気にかけていたところだったので
ビックリして声が少し裏返った]
ネギさんが見当たらないのは僕も知ってたけど…。
瑞原さん?
いや、僕は見てないよ?
ちょっと前に部屋でどうとかって言って検査室を出てったきりだ
まさか、彼もいなくなったとか、言わないでよ?
[少し顔を顰めて肩をすくめた]
先生、何か知ってませんか?
[ユウキの声のトーンを不審に思う]
ズイハラさんかユウキ先生が、ルリちゃん連れて行ったんじゃないかって、考えてもおかしくないですよねこれ。
……ルリちゃん? ズイハラさんも……
[姿が見えない2人の名前を呼び、周囲を探した。]
私、ぼうっとしてたわ。ごめんなさい。
[ジュンタのPCのコードをうなじのインターフェイスにつなぎ、データーの一部を送信した。]
潤沢ロースボックスなんて、願いかなわなそうな名前っすよね
[へらへらと笑いながら検査室に入る]
で、何かわかりました?
[純太の方へ顔を向けながら、定位置に座ろうとしたとき
ピピ、と電子音がポケットから響く]
……また、だ。
[やれやれと息をついてポケットから端末を取り出した。
表示は『iNcOrReCtO』 - 不正解 - だ]
[廊下の向こうへ進もうとするハツネへ]
いや、僕は何もしてないよ。
僕が部屋を出たときにはまだルリちゃんはここにいたんだし。
君と、壱乃宮さんと一緒にね。
[心外そうに言葉を返し、ハツネの背を見やった]
そう、ですか?
[ユウキには、そうとしか言えない]
見てきます。
[ズイハラの部屋がある廊下の途中で、既に事態は予測できた。
開きっぱなしの扉に溜め息混じりに近づいた]
[別棟に繋がる受信機から新たな声]
ルリちゃん、そこにいるの?[思わず声をあげてから、指輪の声はアンしか聞こえないんだった、と思い出した。]
ありがとう、自分にスパイを誘導してくれたのね。
私とハツネを守ってくれたのね。ありがとう。
[それでも送信機に乗せる感謝の言葉。アンが伝えてくれることを*祈った*]
「イヴをつかまえるの」
研究所の外でレンと会ったのはその日が最初だった。
目深に帽子を被り、サングラスをかけた彼女。「それ逆に目立ってるよ」とツッコミを入れるべきなのか迷い、結局飲み込んだ。
公園のベンチは、前日の雨の湿り気が少し残っていた。
「つかまえて、どうするの?」
「どうしたら楽しいかな?」
レンの綺麗な色の唇が弧を描いて、密やかに言葉を吐き出した。
その問いに、私はくすぐられたような可笑しさを感じ、声をあげて笑っていた。
[ふと振り向いたのは、何か音がした気がしたから]
またか。
[廊下を浮遊する蝶は静かに近付いて来て、差し出した左手に止まった]
レンなのか?
[蝶が指先から飛び立つと同時に、ブレスレットがバラバラと床に散らばる]
[ジュンタのPCに送信した中には、マスターとの古い記録も含まれていた。]
私にはわからない。何故マスターは笑ってくれないのか。
[うなじのコードを通じて送信される0と1の羅列。それが自分の意識の全て。そう感じることさえも、プログラムの一部。”デジタル”]
私の身体も意識も、”デジタル”で現され、作り出されている。
だから、私は、デジタルではない、”アナログ”なものに憧れる。
数字やプログラムで作り出すことのできない『心』が欲しい。
……『わかちあいたい』…… [ルリの言葉を再生して、呟いた。]
[送信を終えて、コードを抜いた。]
ネギヤさんのポケコンをつかって、ルリちゃんとアンさんが何とかしてくれると良いけれど。
[うなじのインターフェースカバーを閉じた。]
……ルリちゃん、ブレスレット落としたみたい。探してきますね。
[コードをジュンタに返して、検査室を離れた。]
ブレスレットかあ。
[検索モードに切替え、廊下の床を探したが見つからなかった。]
あら、これは?
[見つけたのは、小さな石が一つ。]
ブレスレットの石かしら?
[拾い上げ、ポケットに石を入れた。]
一通り覗いてきたけれど、ブレスレットは落ちてなさそうね。 どうしたのかな。
[冷えた手先を暖房器具にかざして暖める。]
[饅頭に手を伸ばしながら、小声でユウキに囁いた。]
あのね、ユウキさん。ユウキさんがスパイじゃないと思うから、話します。
イブの防衛システムに細工が仕掛けられていて、それが影響を及ぼして、イブは明日には強制スリープモードまたは自己破壊を起こします。
そうなれば、イブ自身からイブの情報を盗むことはできない。
スパイが動くとしたら今日しかない。
でも、今日しかないとわかっていれば、きっと手はあるはずです。
私、念のためにハツネが変な事をしないように見張っていようと思うの。
ユウキさんは、壱ノ宮さんをお願いできますか?
それとも、2人で一緒にどちらかを見張っていた方がいいのかしら?
[一瞬首を傾げ、饅頭を口に入れた*]
イブの子は。
[突如ふられたイブの子の話に衝かれたように呟き、
それから続ける。]
三体創られた。
女も男もいた。
[一瞬息を止め、迷いながら]
いまはいない。
一人目が“奪われた”ときに、博士は三原則を破ったんだ。
[不自然なほど無表情にそう言って]
博士は間違えた。
そうするべきではなかったと思う。
……きっと永遠に思う。
最悪、同期を欺瞞することができればいいんだ。
具体的には、片方が停止しても、もう片方に「活動が継続している」という偽の信号を送り続ければ良い。と思う。
……理論的にはね。
[息を吐くように笑って、ぐーっと伸びをする。実はおねむな様子]
[拾い集めた石を数えて]
一個足りないよなぁ……
なんて、これじゃ、人間らしくない。
[はふ、と息を吐いてポケットに石を押し込んだ]
なんだよ。
[蝶が耳に止まるのを払いのけることもせず、そのまま検査室の前へ]
第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
[検査室の扉を開くなり口にするのは、『ロボット工学三原則』]
壱乃宮せんせー。
イヴの初代コピーがもう居ないと言い張るなら、質問を変えよう。
イヴそのものはどこにいる?
そうだね。本当かどうかよく知らない話もある。
三人目については、いなくなった、とだけ聞いている。
[固執するでもなくはつねの言葉をそんな風に受けて]
博士といると思うよ。ふたりで。どこかに。
[なんでそんなことを聞くの? と逆に問う]
それなら、私達は誰のコピーなんだ?
私が聞きたいのは、学校の七不思議じみた噂でもなければ、『そして二人は幸せに暮らしました』というおとぎ話でもない。
[室内を見渡して顔ぶれを確認する]
スパイは研究所に固執している。
ここにある物は何か。
イヴが欲しいのだと推察したよ。
よくわからない。
コピーっていってもイブの脳をくりぬいて直接ぶち込むわけじゃないよ。データをいれるんだ。
[バージョンによって差分はあるけどね。と補足して]
うん。多分イブに関連するものだろうね。
[それで? と先を促す]
知ってるよ。
[データの話にはそう答えて、しばし黙り込む。
ジュンタに一歩近づいた]
せんせー、スパイごっこの答え合わせをしよう。
私は先生がスパイなんだと思う。
何故か。イヴが目的であるなら、そのコピーに携わっているはずの助手先生を捕まえた方が早い。
それなのに、居なくなったのはズイハラさんとルリちゃんだ。
蝶? こんな時期に蝶なんて。[ハツネが見送った視線の先を追いかけた。]
壱ノ宮さんが、スパイ? じゃあ、私たちのデータをほしがったのって。
[驚いて、ハツネとジュンタを交互にみやる。]
なんだって?
[オトハが小声で囁いた言葉にごくりと息を飲んだ]
……わかった。
[オトハがなぜ自分をスパイではないと感じたのかはわからないが、間違ってはいない。そこにはあえて疑問を返さずに頷いた]
僕が、彼をね。
わかったよ。
けど、君は大丈夫かい?
イブの子はイブの子の方がいいのかな?
[オトハと同じように小声で返す]
変な蝶なんだ。
追いかけると姿を消す。
[オトハに一瞬顔を向けて、世間話のように言った]
壱乃宮せんせー、暢気だね。
[いつかと同じことを繰り返して、ジュンタの顔を写すように微笑む]
でもそれだと不思議なことが一つある。
私かオトハさんを捕まえれば、二人一緒に追い出せるのに、何故ルリちゃんなのか。
なんかもうわからないから、直接訊いた方が早いかなって思った。
大きくなったね。と想いまして。
[暢気といわれてむしろ嬉しそうに。]
そうだね。
だとしたら、はつねはどうする?
[真っ直ぐに頬杖ついて、はつねに聞く]
端末は…直ってはいないよ。
[『iNcOrReCtO』と表示されたままの端末をオトハに見せた]
疑え、選べと勝手に表示されて…今はこれさ。
Incorrectoはね、スペイン語で間違いとか、不正解って意味なんだ。
つまり、また同じ問いが繰り返されるってことかな。
スパイは誰?ってね。
[オトハに言葉を返すが、視線は純太を捉えたままだった]
結婚式の新婦父みたいな顔すんな。
[笑顔は浮かべられずに、オトハとユウキに背を向けたままジュンタを見下ろす]
ロボットに『やりたいことは何』と訊くのは酷い話だね。
せんせーは、どうして欲しい?
私は、命令があればなんだってするよ。
[静に皆の言葉にかぶりをふって]
感情は信号だ。とおれはおもう。
正と否を教えるもの。はじまりは報酬系だよ。
ご飯を食べると脳内麻薬が出て快楽刺激を起こす。怪我をすると苦痛を感じさせる。大事なことを優先させる仕組みとして自然選択の中で生物が獲得したもの。
社会性が発達するにつれて信号が複雑化した。
『人を人たらしめるもの』『自我』。
その正体はプログラムだ。
せんせー、ちゃらんぽらんだと思ってたけど、本当に科学者だったんだね。
[驚いている]
人もロボットも変わんないじゃんとか、そういう話?
叙情的に表現するなら、『寂しくなった神さま』が『自らの形をまねて土をこねて人間をつくった』とき、生きるために与えた命令だ。
これを感情という。これが魂の正体だ。
気取って言っても種を明かせばそんなものだ。
別に人間にしか存在しないような、大したものじゃない。
そう思う。そう思った。そう思っている……。
[喋りつかれたように言葉を区切り、大きく呼吸する]
ああ、そうだ。今まで、誰にも話したことが無いことがあるんだ。
私の最古の記憶はなんだと思う?
[視線はジュンタに向けたままだが、オトハとユウキにも聞こえるような声量]
秋田犬に追いかけられて転んだ記憶なんだよね。
私はルリちゃんよりもっと小さかった。そうだな、幼稚園位だったのかもしれない。
犬の名前はゴロウ。
[一拍置いてから、先を続ける]
立花家にも同じ名前の犬がいた。
どういうことなんだろうね?
そのとき、私はわけもなく泣きたくなった。
そ。あしなが叔父さんから姪たちへの最後の贈り物。
[相変わらず頬杖つきながら、簡潔に言って]
泣いて、笑って、拗ねて、怒れば良いと思うよ。
それが本物そっくりに起こるなら、それはきみたちのたましいだ。
[自由に生きてごらん。……自由に生きて欲しいから。と]
わけもなく泣きたくなった。
だけど、涙は出なかった。
どうしてか?
[ポケットに手を入れて、元ブレスレットであった石達を握り締める]
私は、泣き方を教わっていなかったから。
知らないのに、泣きたくなるなんて、歪んでいると思わないか?
子作り、って…
[純太が返す言葉に一瞬苦笑いを浮かべるも、すぐに憮然とした面持ちで]
合意の上でなら、彼女たちも身の危険を感じないでしょうしね。
[ハツネと純太のどちらが疑わしいかといえば…]
つまり神によって存在の元が作られたときに与えられたプログラムが魂だと。
それって、本能のことだと思ってたけど。
感情もプログラム…ねぇ
[ニュアンスは理解できるが、すべてを解せるわけではなかった]
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