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[男は、とん。と壁に背をつけて、
修道女の歌も、
幼子のようになった女の声も、
──赤い声も、詩人の話もを、
密やかに聞いていて]
……
もともと
人の中に獣がいることの方が、
──妙な話で。
[ぼそ、とした声がいつものように、
思考の時間を置いて、話しを始める。]
…おれには、"変"も、いまさら。って奴でした。
ただ。まあ。
きゃっ…!
キャロルさん、どうなさいましたの……
[突然暴れだしうずくまる彼女を宥めようとするも激しく拒絶され一度身を離す]
ハーヴェイさん…!
[すぐさま駆け寄ったハーヴェイを縋る様に見て]
[墓守の男が、
ついてまわるちびの獣に教えたのは、
土の香りと、死の匂いと、
喰い方と、狩る事と、
獣の親が、子にそれを教え伝えるように、
淡々と、人の感情を含まない、獣のあり方で]
―少し前―
>>62 ふふ、懐かしい場所ね。一緒にカエル獲りをした沼とかかい?
[その実カエルを持って追いかけて、ステラを泣かせた場所だ。]
いや、ステラの名に因んで、一緒に星でも眺めればよかった。
>>67 え…っ、父が?
[わが耳を疑う。]
そうか…。ありがとう…。
十字架は、君が持ってて欲しい。
もうそれは、君の物だから…。
[す、と再び十字架を握り返させる。]
…あれこれ教えてみても、
あんたは…
どうも、いつまでたっても、
どっか、人みたいで
[だからね。と、声は言う。]
…… おれは、あんたが、心配でした。
[ぼそぼそとした声は、揶揄を含まず、厭ういろもない]
おれが、陽さんに、
殺し方を教えたせいで。
… いつか。
あんたは、結局、苦しむんじゃねえか、って
そんな気ィは、… してましてね。
………、…。
[音ならぬ音。
密やかな声が、常ならぬ耳に響く。
腕の中に、狂った娘を抱き締めて──俯いたまま。
変わらぬ朴訥とした口調に、黙って耳を傾けていた。]
… 先に、あっさりと、
死なれちまったもんで。
おれは、たぶん、
…… あんたが、安らかに眠れてるのかが、
気になってたんですよ。
[陰気な声で──告げるのが、きっと、
男の心残りの、もう半分の中身。]
―十字架を手渡した時―
あの沼はもう結構ですわ、あれ以来すっかりカエルが苦手になってしまったのですもの。
もう、それのどこが良い思い出なんですの?
[はた、と何かを思い付いたように宙を見上げ改まった表情で静かに付け加える]
え、と…いつかまた生まれて来る事が出来た時に、今度は私も一緒に世界へ連れて行って下さいませね。
この十字架はその時までお預かりしておきますわ。
…私からの余計な、伝言ですわ。
[それ以上は何も告げず再び自分の手へと渡された十字架を見、目を伏せた]
[>>70 がしゃん!と陶器の欠片が床に散らばり、墓守の言葉>>66に応えようと思うが…]
(こっちの方が優先だ。)
[ひょいと腕を伸ばし、隙をついてステラに軽く口付けた。]
[不器用に教わった、狩の仕方。
人を殺し──”食餌”をとるやり方。
けれど、どこかずっと、心配をかけていたことを
──知っていた、気がする。
それは”獣”が仲間に対するもののようで、
口調と同じように──不器用なもの。]
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