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[男のあとを付けていくと、だんだんと人影のない裏路地へと。]
・・・妙ですネ。
[人影の全く無くなった路地に入り口でつぶやく。]
『そろそろ鬼ごっこは終わりにしよう。』
[危険を感じて戻ろうと振り返ったところに、男から声がかかる。]
へエ、気づいてましたカ。
[声の方を見れば、{1}人の男たちが、手に手に武器を持って立っている。
ちらりと背後を確認すれば{5}人の男たち。]
これハ・・・困りましたネ。
[男たちがだんだんと包囲の幅を狭めてくる。]
チッ・・・!
[帽子から取り出した[金属バット]で後ろの五人を牽制しつつ、前方の男に接近する。
男の振るうナイフを躱しながら、懐に潜り込み、その顎に掌底を放つ。
男が倒れていくのを横目に、路地裏を駆け抜けた。]
[サル・カイーダの追っ手から逃げ延び、たどり着いた先はNYに用意した自前のセーフティハウス。]
まずいネ・・・。おそらく基地にはもうバレてるだろうシ・・・。
[乱れた服を整え、装備を確認しながらぼやく。
そこで、不意にノックの音が響く。
銃を構え、用心しながら扉を開けると、そこにいたのは、NYについた時に情報収集に当たらせていた独自の部下。
警戒をといて、部下から情報を聞く。]
そうカ、ひとまずは安心というところかナ。
[追っ手はないという情報に胸をなでおろしたが、続く情報に表情を変える。]
そう・・・アイノが死んだのカ。
[拳銃を握る手に力を込める。]
それデ、他になにカ・・・
[言いかけたところで気づく。
部下の体が力なく傾いていることに。
とっさに壁の陰に隠れたのと、部下の後背後から放たれた銃弾が肩をかすめるのはほぼ同時。]
チッ・・・!もう嗅ぎつけられたカ!
[血の滲む肩を抑えて愚痴る。
撃ってきたのはおそらくサル・カイーダの下っ端だろう。
だが、その男と0044がつながっているとは知る由もなく。]
[壁の陰から鏡で外の敵を確認。
幸い、一人しかいないようだ。]
とは言ってモ、このままだと増えかねないネ・・・。
[目指すは短期決着。
壁から身を乗り出し撃ち返す。
放った銃弾は男の眉間に吸い込まれた。
<88>50以下なら、自らも被弾。]
[男が倒れるのを見届け、一息。
一度隠れ家に戻ると、今まで集めた情報をすべて暗号化し、ボスのもとへと送る。{1}
それは、独自に部下を通じて調査した記録。中には、アイノの潔白を証明出来る情報も。]
さてト・・・。
[通信が終了すれば、すべてのデータを削除し、隠れ家に爆薬をセット。
{5}時間後に爆発するようにタイマーを仕掛けた。]
[隠れ家を出ると、倒れ伏したサル・カイーダの下っ端に近づいていく。
なにか情報になるものはないかと、その服を漁ってみると、盗聴器が出てきた。]
(ふム・・・?
サル・カイーダの幹部連中がわざわざつけるとは思えないガ・・・。)
[だが、誰かが裏にいるのは明らかだろう。
ならばこちらから・・・と思い、その盗聴器に話しかける。]
誰だか知らんガ、盗み聞きとはいい趣味だヨ。
そんなに俺に会いたいのなラ、[村長さんち]で待てるヨ。
[それだけいうと、盗聴器を放り投げ、空中で撃ち抜いた。]
[向かった先はディスコ『村長さんち』。
油断なく周囲に気を配りながら、最奥の席へと。
いつでも襲撃に対応出来るように、右手に銃を、左手に煙幕を持ち、辺りへ鋭い視線を向け続けた。]
[不意にかけられた声に、臨戦態勢をとりながら、振り向く。]
へエ・・・。
どんな薄汚い男かと思たラ、これはキレイなお嬢さんですネ。
[さりげない動きで、銃口を0044の眉間に向ける。]
さテ、質問タイムだヨ。
あんた、何者ダ?
[引き金に指をかけながら、感情を押し殺した声で尋ねる。]
[見覚えのある仕込み傘。
その銃口が自分の胸に向いていることに気づき、舌打ちしながら側の机を倒して即席の盾に。]
ハッ!そいつは悪い冗談ダ。
[隙をついて、テーブルの影から飛び出し、カウンターの後ろへと。
発煙弾のピンを抜き、0044の足元に投げつける。]
[煙幕の広がる店内。
取り替えたマガジンを放り投げ、投げた方向とは逆の方向へと飛び出す。
0044が音に気を取られたと踏んで、その背後を取るように動く。]
[引き金に指をかけたが、一歩間に合わず、0044の放つ斬撃が右腕を切り裂く。
思わず銃を取り落とし、バランスを崩し、床に倒れ込む。]
クソ・・・!
[慌てて銃へ伸ばした手を、踏まれ、動きを阻まれる。]
チェックメイト・・・カ。
[諦めたように目を瞑る。
続く銃声で、意識は闇の中へと。]
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