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―回想・昨日―
アンちゃんが、さらわれた?
[周りのみんなの会話に耳をそばだてながらも、実感は無かった。ただ、マスターやその他の人々の様子を見ているうちに、何となく不安な気持ちが広がっていった]
[件の自由帳に目を落とすと、真っ赤に塗られたアンの名前が痛々しい。そして、隣に描かれた意味の無いはずの絵が……]
あれ?
[ぐるぐると輪を描いて動いている。思わずごしごしと目を擦ったけれど、今度は見間違いではなかった。そして]
あ。アンちゃんがいる。
[絵が描いてあったはずの場所が、ぽっかり抜け落ちて、居なくなった人の姿が映っている。そこが異界の入り口]
アンちゃん。
[小さく声をかけるけれど、彼女はどこか違うところを見ているようだ]
聞こえないのかな?
[周りをそっと伺うが、アンが見えているのはどうも自分だけらしい?レモンスカッシュを頼んでくれたモミジが傍にいたので、たずねようと口を開いたが、ちょうどその時、喫茶店の扉が開いた]
お母さん。
[行方不明の事件が起こって、心配になった母親はいつもより早く迎えに来てくれた。自由帳に思いを残しながらも、手をひかれるままに、帰途についた]
告白します。ざんげざんげ。
寝てました!!!(爆
フユキさん、ごめんなさい。ごめんなさい。
デフォルト変更するのすら忘れとったけんっ。><
ちょびっと横になるつもりが、気付いたら意識なかったけん!(涙
―翌日・喫茶店―
[いつもの勢いはどこへやら。そっと店の扉を開けると中を伺う。やはりアンの姿はない]
昨日のは何だったんだろう。
[恐る恐る自由帳を広げてみると、赤く塗りつぶされた名前が増えていた]
えと。誰だっけ。
[消えた名前と残った名前を見比べているが、いかんせん読めない漢字が多いのだった。そして、名前の隣の奇妙な絵は]
……動いてないや。
[心なしかホッとする。昨日のはやはり、何かの見間違いだったのだろうか?……と思いながら、窓の外に目を向けた]
[ふと、窓の外にフユキの姿を見つける。店に入るでもなく、暑い陽の下に立っている彼は何処を見つめているのか]
へんなの。
[店内に目を戻すと、カウンター脇にかかった鏡が視界の隅に入る]
あれ?あれ?
[よく見れば、その鏡の中にもフユキの姿が映っているのだった。何がなんだかわからないのだけれど、不思議と怖さはなくて。じっと彼の姿を見つめていた。異界の入り口は広がっているようだった]
[バナナジュースを飲んでは、ボーっとしていると、みんなが集まってくる。いつもと同じ顔ぶれ……なのに、確実に何かが違ってしまっているようで]
あれ?
[再び鏡の中を見遣ると、フユキの姿は消えており、何の変哲もない店内を映すばかり]
[話の端々から、フユキもアンと同じように居なくなってしまったのだと、おぼろに理解する。不思議と違和感は無かった]
そっか。だから、見えたり見えなくなったりするんだな。
ゆーれいみたいなものなのかな。
[大人たちの輪を遠巻きに見ながら、小さく呟く]
ゆーれい。……ゆーれい?
てことは、えと……。
し……。
[何気なく自分の口にした言葉の意味に、ふと気付く]
うわあ。
[ぶんぶん頭をふると、バナナジュースを勢い良くかき回す]
違うちがう。違うよきっと。
うん……。
[歯切れ悪く頷き返すと、ナオの制服をぎゅーと握り締める]
なんか。ヤダね。
みんな早く帰ってくれば良いのに。
[嫌な想像を振り払うように、また頭をぶんぶん振った]
そうだよね。
大勢で遊ぶのが、私も好きだよ。
[ナオが頭を撫でてくれるので少し落ち着く。けれども、あれは本当になんだったのだろうか?自分は何を見たのだろうか?怖いもの見たさで、再び鏡に目を向けるけれど。そこには自分の顔しか映っておらず]
[自由帳を覗き込む。水に滲んだようになっているのが、鏡の中に映ったあの人の名前なのだな、と思った]
ちっとも怖い感じじゃなかったし、きっとゆーれいじゃないよ。
[自分に言い聞かせるように呟く。それならあれは何なのか?という疑問には蓋をして]
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