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[続く言葉に、顔を向けて。
一度開きかけた口を閉じてから、
むすっとした顔のまま]
…あぁそうだぜ、女、だぜ?
棒を持つべきじゃない、とか言う
お前の世界の女からは
離れてるかもしれねぇけどな。
俺の世界の男と、
あんたが離れてるように。
[それにも随分慣れたけれど。
眼鏡の奥の細まった目を、
やっぱり睨むように、見る]
…照れてねぇよ。
[息を吐く様子に、眉をギリと立てる。
別に怒って居るわけではないのだが。
続く言葉には、言葉は返さず。
斜め下に落ちる視線を眺めて、
取られた「間」に眉を一文字へと戻した]
まぁ、種族の性別としてはそうだが。
…うん、
[ふ、と苦い物を食べたような顔をして。
逸らした視線は天井を向いた]
誤解って何がだ。
[聞こえた言葉に視線を向け瞬く。
ん、と 頷いてからまた半眼で見て]
…挨拶のように口説くとか言うなよ。
本当にあんたは…
[腕を組みながら、ん、と視線を巡らせる。
そこに太った男が見えれば視線で差し、
いなければ 首を傾けて]
ネギヤにも聞いていいか?
ひとりずっと置いていかれるわけじゃないよな?
[問う]
あんたの強さには惚れるぜ?
これでも俺は村一番のパーティにいたんだ。
[誤解の内容には上手く打ち返せたと思ったものの
続く言葉にはまた、調子を狂わされる。
そもそも、自分の世界で言う「いい女」とは
より逞しく、より強く、より強靭であるから]
…あんたの言う「いい女」ってのが
どーも、慣れねェんだよ。
まぁあんたにとっちゃ息みたいなモン
なんかもしれないが…
って、こなくても?
わざわざ来てくれたってことか?
[あの、梯子の女と三等身の女か、等と思いながら]
[グリタの動作を、目を細めて見る。
にぃ、と、紅い唇の端を上げて、見せる]
ここは、強いつもりだ。
そうか、なら、褒められていたんだな。
ありがとう。
[にこり と 破顔 ひとつ。]
口説く、とか、表現がアレだからだろ。
誤解したらどうするんだ。
[先ほどのグリタの言葉をそのままなぞって。
それから、上へと云うのに頷いて、
そのまま 連れて行って貰うことにする。
―――神の座と言われる場所へ。]
[繰り広げられる戦いが、見えた。
傷つく者たちの姿に、ゆっくりと手を上げて
口元を抑える。
―――また、吐き気がこみ上げる気がした]
…とう、なってんだ。
[ダレと誰が仲間で
誰か誰を殺そうとしているのか判らない。
ぐ、と、下唇を噛んだ]
[立った柱は、変わらず水が流れつづける。
まるで、誰かの涙のようだ、
なんて思いながら顔を上げる。
いい匂いがする気がした。]
…楽しい、のか?
[静かに佇む球体へと ぽつり 呟いた]
…神だっていうなら。
いっそ、勝手に決めてもいいもんじや、
ねえのか?
[聴こえた声に低く返す声。
彼女の言葉の半分くらいしか
理解は出来ないが。
憮然とした表情で。]
11th ソラは、ここまで読んだ。[栞]
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