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[自分を狙った敵を倒してくれたことには、特に礼も言わず]
そうね。とにかく、前に進みましょう…。
0044は?
[実のところ、全身がひどい激痛で耐えるのでいっぱいだったのだ]
[0011が裏倉庫に向かうのを眺めながら、施設の中へ入っていく]
(Mr.Xはこっちの方のはず…)
[痛みを堪えながら進む]
[施設の中に侵入。上の階では派手に暴れている誰かの激音が響く。多分、0044だろう。
遅れて、ボスの部下が(04)人0099の脇にやってくる]
『先導します』
[続いて自分も前に進む]
[ボスの部下達は、建物内の各所に爆破物を設置している。さすがに手慣れている]
『時限装置をセットしてあります。零時ちょうどに爆破されますから、その前には脱出してください』
わかったわ。
(もう、駄目かも知れない…)
[飛行機内での衝撃は、思った以上に大きかったようだ…。
激痛がどんどん酷くなっている…。
多分、肋骨はかなり折れているようだ。内臓にも障害があるかも知れない。
兄さん…。
これも、兄の婚約者を奪ったという罪の償いなのかも知れない。0099は、そう思った]
[003、0043、0026…。
走馬燈のように、自分が手をかけてきた仲間達の顔が思い浮かぶ…]
(こうなったら、おしまいよね…)
[心の中でうそぶいた]
『ジェミー!』
[兄がやってきた。爆破設置班は、ほとんど任務を終えていた]
『大丈夫か?』
[0099の具合の悪そうなのをみて、近寄る]
もう、駄目みたい…。
肋骨も、内蔵も…。
『さっきは、そんなほどではなかったじゃないか…?…我慢していたのか?』
あれだけの爆発の後のスカイダイブじゃね…。
『すぐ、病院へ…』
もう、駄目…。
ねぇ、兄さん…、さっき一つだけ言っていなかったことがあるの…。
『もう、いい、喋るな。誰か!』
待って。聞いてちょうだい。
[懇願した]
ドロテア…003…ううん、姉さんに手をかけたのは、わたしなの…。
姉さんを殺したのは、わたしなの…。
『!?』
[兄は、沈黙した]
『すまない。知っていた』
[兄は悲痛な面持ちで言った]
『そうではないかと思ってはいたんだ。あの日、ドロテアを婚約者として照会した日、おまえの目が、訴えていた。
「わたしを裏切った」と。
おまえが、私を好きでいてくれたことを、わたしは、知っていた。
だが、兄弟で、しかもスパイ同士だ。
幸せになれるわけがない。だから、拒否するために、ドロテアを…。
もちろん、彼女は愛していた。しかし…』
[0099は、ボスと共に建物内にいた。
二人共に、>>57>>59の通信を傍受した]
0011が…。
ボス『…』
[ボスは満身創痍の0099を抱きかかえると]
ボス『いくぞ』
[と言った]
[0011の放った弾丸は、急所を外れていた。わざとそうしたのだろう。
しかし、二人共に倒れ込んでしまった]
兄さん…。
ごめんね、兄さん…。
[虫の息で言った。兄は首を振って、0099に口づけた]
『謝らなければならないのは、こっちの方だ…』
兄さん、愛してる…。
[そう言うと、兄は、
『お前がもらわれてきた時から、ずっと見ていたよ。歳の離れた妹を…』と言って、さらに深い口づけをした]
愛してる…。
永遠に…。
[建物の各所から、火の手があがる。若干早めにセットされた爆薬があったのか…。徐々に上の階に火の手があがっていく]
『私も、愛しているよ。永遠に』
[兄の声を最後に聞いた。0099はこの人の妹になったこと、スパイとして育てられたこと、全て、よかったと、心から思った。]
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