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― 26日・深夜 ―
ああ……
あの骨を最初に拾ったのは、君だったのか。
[ブルーシートが掛けられた空き地の前、
現れた小さな人影に、笑いかける。
もっとも、相手の意識は無いだろうけれども。]
さあ。あの子と一緒の場所に行くといい。
心配ない。すぐに済むよ。
[夢遊病のように歩む彼を導いて、
優しく小屋へと送り届けた*]
― 26日・深夜 ―
………今日は舞姫は居ないのかな。
[少年を送り届けた後、空き地に戻って辺りを見回す。
そこにはただ、昨日と同じ月光が注ぐだけ。]
もう来ないなら、残念だなぁ。
せめて、名前くらいは聞いておくべきだった。
[ほんの少し本気の混じった声で呟いてから、
ブルーシートの方へ近づく。]
/*
お。フユキさん、霊能者さんですね。
さて。赤陣営が1人になったことが、
皆さんに伝わるかどうか。
いずれにしてもこれで、
いつでも話を終わらせられるようになりましたね。
[習慣になっている朝の新聞を開いて、
新聞に乗ろうとする猫と攻防を繰り広げつつ
ざっと記事を流し読む。]
空き地から3日連続人骨…か。
頭、足、腕……
―――今日は背骨。
ころころと可愛いひと繋がりの骨。
明日は肋骨。繊細なカーブのひと揃い。
…もうすぐだよ。
もうすぐ、君が"出来上がる"。
[詠うように言って、傍らの包みをそっと撫でた。]
さて。空き地の様子でも見てこようか。
お弁当も届けないといけないしね。
[行ってくるよ、と白猫を撫でて、
からりころりと店を出る。]
ただいま―――あ、タケさん。
留守番してもらってたんですか。
いつも、助かります。
[店で茶を飲んでいた近所のご隠居さんに
頭を下げて礼を言う。
客が来た、との言葉に、少し首を傾げ、]
…近所の小学生が、話を聞きに、ですか。
呪い人形の話を?
穢れを人形に移して、人に拾わせる…って
あの話ですよね。
……ああ。そちらも話されたのですか。
死者の骨を拾わせて、命を少しずつ奪ってくる…
そりゃぁ、迷信ですよ。
死者が復活するとか、話が出来るとか…
そうですねぇ。よっぽどの念が介在すれば…
…って、タケさんまでそんなおとぎ話を。
[からり笑い飛ばして、茶を一口。
そして、ぽつり呟く。]
……ええ。似てますけどね。今の状況。
/*
フラグ回収のターンです。
といいつつ、新しいフラグを出してしまいました。
……ほんとうに、好き放題していてごめんなさい。
あうあう…
/*
ところで、今日の襲撃、どこにしましょうか。
これは相当悩ましい。
ちょっと一回、ランダム振ってみましょうかね。
えい。[寫眞館の娘 ツキハナ]
/*
ええと…ツキハナさんには襲撃する要素が無いですよ、ラ神さん?
それに、ツキハナさんはお話を動かしてくれそうなので、地上で頑張って欲しい人材です。
人数バランス的には×グループから襲うべきでしょうけれども、どうでしょうか?
悩みますね…
/*
骨盤はね、最後なんですよ。
なぜなら、男女が分かってしまうから。
とはいえ、明日辺りにしておきましょうか。
最後は、歯、かな。
おや。刑事さん。
見回りですか? ご苦労様です。
[やってきた制服姿の人間に、軽く一礼。
警官の官職にはもとより無頓着で、
「警察さん」より呼びやすいから、
という、ただそれだけの呼びかけ。]
タケさん、入れ歯なんてそんなもの、
忘れないでくださいよ。
[警官を見て一瞬消えた笑いが、
タケさんへと再び向けられる。]
[袋の中には、白い歯。
ころころと輝く、真っ白な歯]
―――少し、厄介な警察屋さんかもしれないね。
しばらく、黙っていてもらおうか。
でも、店に来た直後に失踪してもらうのは、
さすがに疑われるかもしれないなぁ。
さて、どうする…?
[制服姿を見ながら、自分と相談する。]
/*
そろそろ皆さんが動き始めましたね。
こういう時は、本当に、誰を襲撃したらいいか悩みます。
ノギさん、という予定もあったのですが、
この人には、最後に私を捕まえてもらわなくちゃいけない気もしますね。
さて。もうしばらく考えてみましょうか。
うっかりと、更新時間を忘れないようにしないと…
/*
それにしても、グリタさんとフユキさんは、
なんだかとても楽しそうです。
この2人は、出来れば最後の方まで、セットで残っていていただきたい。
/*
ツキハナさんの行動が気になりますねぇ。
さて、何を投げてこられるのでしょう?
まあほら、わたくし、『骨を全部誰かに拾わせたら、呪(まじな)いが完成して、死んだ人と話せる』と、信じて行動しているだけですから。
そんなこと無駄ですよ、とか、
実は違う方向に呪いが変えられていて、とか、
いろいろな事実が明らかになると良いですねぇ。
(ハアハア)
/*
すみませんねぇ、ノギさん。
なかなかつっこんだ話にならなくて。
これ以上事件の話をすると、いろいろ致命的なボロを出しそうで、怖いのですよ。
それは、もう1日か2日、後でないと、ね。
……ああ、そうですね。
あまり事件の話を聞いても、困らせてしまいますか。
[警官の話に、ひとつ頷き、]
本当にね。早く解決して欲しいものですよ。
子供の悪戯……にしては、
少々手が込んでいるようですけれども…
[本当に、と二度繰り返し、
そっと薬を警官の方へと滑らせた。]
/*
いざとなったら、この薬を睡眠薬にしても良い、
という心づもりです。
さて、まだ襲撃先が決まっていませんよ。
どうしましょうか。あうあう
[警官の姿が見えなくなるのを確認してから、
タケさんに、奥さんが待って居るんでしょと言って
また明日、と家へ帰ってもらう。
無人になった店の中、
白猫を撫でながら、ぼんやりと宙を見る。]
今、体は4箇所。
人はまだひとり。
……今日、1人は呪(まじな)いに誘われるとして…
もう1人くらい欲しい、かな。
…そうだ。
骨の人にお供えがしたいって言っていたあの子。
あの子に、会わせてあげるって言ったら、喜ぶかな?
どう思う?
[話しかけたのは、手元にいる白猫…ではなく、
物の影にひっそりと隠されるようにおかれた、
小さな写真立て。]
呪(まじな)いは、人の命を少しずつもらうから、
集める人は、多い方が良い。
さて、どうやって連れ出そうか。
ふふ。骨が見つかったよ、って言えばいいかな。
/*
話が面白くなる方向としては、
モミジさん襲撃でも良いのですけれども、
なかなか、襲撃しに行く理由が見つからなくて…
第一発見者のギミック以外で襲うのは、
難しいところですね。
/*
まあ、いいですよ。
これで、ヨシアキさんに恨まれるなら、
それはそれで話が転がりますから。
きっと、必死になってプレーチェを探してくれるでしょう。
ふふ。
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