[読書の邪魔をしないよう静かに……などという気遣いを見せることはない。
そういうことが得意なのは酒場の主人の方]
マスターの姿が見えなくてね。
代わりに探しておくからなんてアーヴァインは言っていたけど、どうなんだか。
[入り口と暖炉の間に位置する窓の曇りを拭い、外を眺める]
人狼がどうの言っていたし、心配だ。
[ため息は、窓を再び*白くした*]
ん、ありがとな。
…へぇ。こんな時期に旅かい?色々タイヘンそうだなぁ…
名物?あぁアレな…。えぇっど…名前は何だったか
[確か複雑で憶えにくい名前だった筈だと、記憶の糸を手繰り寄せているとドアの軋む音と共に澄ました声がした>>7
と同時に、聞き憶えのある大きな声も>>8]
お!?おぉ…ローズマリーとラッセルかい。びっくりしだなぁ
こんな時でなけりゃ、そろそろ酒場に顔見せに行こうと思ってたとこだ。
そんで、ラッセル。野菜だがまだ結構余ってるから、また今度送るって伝えといてくれるか?
[既知の者達に近況を伝えると、考えるように手を顎にあてて何かを思い出そうとする]
[集会場の扉を叩く。
かじかんだ手で、微かな音で]
あの、
[ゆっくりと扉を開けると中を覗く。
見えた人たちに目を見開いた]
……ああ、みなさん。
[僅かに眉尻が下がる。
息混じりに言葉を*漏らした*]
まったく、こんな日に呼び出すなんてどうかしてるでしょ。
[雪の中を歩く。
寒くても縮こまらず、背筋はまっすぐ伸びている。
さくさくと雪が鳴る音は、集会所の前で止まった]
ごきげんよう。
[扉を開けて、その場にいる者に挨拶をする]
皆さんお揃いですのね。
これで全員……?
[問いかけるが、空腹からか
気持ちはすぐに食べ物の方に向いたようで]
バロンは……あれはマリネにすると
旨しなのですわ。
そういえば食事とかはまだなのでしょうか?
[ふと思いついた疑問を誰にともなく*問いかける*]
え、あ……
[オードリーの声に我に返る。
身震いすれば溶けかけた雪が僅かな水滴と共に床に落ちた]
私、何か作りましょうか。
料理人のようにはできませんけど。
[答えを待つ間もなく奥の炊事場へと向かう。
集会場は宿泊にも対応出来るよう、簡易の炊事場があることは知っていた]
……。よし。
[味見をして、頷く。
お嬢様の料理よりははるかにマシだ。まちがいない。
暖炉のある部屋に戻ってくると、部屋にいる人たちに声をかける]
お食事できました。
といってもバロンのスープとパンくらいですけど。
? グレンさんは?
[見回せば誰か、釈放されたらしい事(>>21)教えてくれる者もいたろうか。
そうでなくてもこの場にいないという事の意味くらいは、想像がつく]
誰か、疑いを晴らしてくださる方がいらしゃったのですね。グレンさんには。
[笑顔を作って、呟いた]
[所望の声があれば、その分の食事を用意する。
ローズマリーが覗いていた窓を見れば、白い物は降り続いていた]
雪、止みそうにありませんね。
[長い髪の人に向けるのは、当たり障りのない話代表の天気のこと]
暖かい物を食べて……あ!
[はっとして、声を高くする。
すっかり名乗っていないことに気づいて、慌てて*自己紹介した*]