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-自宅-
[ぼんやりとテレビを見ている。
其処にはたまたま今日にちなんだ一節が流れ]
あぁ。今日ハロウィンなんだ。
[へぇ、と思い出す。それと、同時に。]
……。
[カレンダーに目を遣り、小さく息を吐いた]
電話しとこうかな
[携帯を取り出し、ぽちぽちと操作]
−自宅→中央公園−
−藍住中央公園−
[急いで駆けてきたせいではぁはぁと上がる息を公園の入口で整える。]
ジュンタもう来てるのかな?
待ってるってことはいるってことだよね?
[入口からきょろきょろと公園の中を見回せば、昨日と同じベンチに座っているジュンタの姿。
姿を見つけにんまりと笑いながら、空を見上げているジュンタに気付かれないように後ろからそっと近付き、頭のてっぺんにあるつむじを人差し指でぐりっと押して]
トリック オア トリート!
お菓子を強奪しにきましたよ!
[そう言って舌を小さく出して笑顔で声をかけた。]
[4度目のコール。電話の相手の忙しそうな声。]
あ。お父さん?
[呼びかけ、淡々とした声を繋ぐ]
明日だよ。
うん、ちゃあんと覚えてたのー?
[最後は悪戯っぽい微笑みで]
週末、帰ってくるっていってたっけ?
アタシも、多分お泊り行かないから。
一応ほら、命日だし?
[くすくすと笑えば、相手からも突っ込みが]
べぇつに。
たまにはそういう事もしてあげなきゃ。
[それにもたいして動じはせず。]
おわわ!?
[ぽけぇーっと空を見上げていたら、突然頭を押されてびっくり]
美夏ちゃん……びっくりしたよぉ。
ほい、ハッピーハロウィン。
[なんだかんだで、結構悩んだ結果決めたクッキー。それを美夏ちゃんに渡した。]
[あの人の面影を、横目に見た]
まぁ、お仕事頑張ってよ。
カゼとかひかないようにね。
[キッチンの奥はいつも、あの人の笑顔の記憶]
うん。それじゃあまた。
[携帯電話をOFFにしながら、ぼんやりと追いかけて。
そっと立ち上がり、カレンダーの11月1日を]
明日、か
[つん、と指差した]
[11月1日。]
――。
[聖人のためではなく、
亡くなった信徒たちのために祈る日。]
――。
[万聖節。]
一年ってあっという間だなあ
[そんな日に亡くなるキリシタンなんて、どれだけなんだ、と。あの人の言葉を色々と思い出したりしながら、少し笑ってしまった。]
お母さん、明日何食べたい?
[お仏壇に、にこり*微笑み*]
[つむじを押せば驚くジュンタにくすくすと笑いをもらす。]
そんなにびっくりした?
………?
[ほいと出された物に反射的に両手を出して受取ってこてりと首を傾げる。]
あけてもいい?
[相手の返事を待つでもなくごそごそと袋を開ければ、可愛くハロウィン仕様で包装されたかぼちゃやおばけをかたどったクッキー。]
うわっ!可愛いー!
ありがとー。
ジュンタ、これ自分で買いにいったの?
[目の前にいる彼がこの可愛いく包装されたクッキーを買ったのかと思うとなんだか似合わなくて自然と笑みがこぼれた。]
そそ、買いに行ったの。
恥ずかしかったんだけどさ、まぁ勝ったし。
女の子って、そーゆーの好きだろ?
[わからないから、女の子が並んでる店で買った。]
美夏ちゃんは、今日予定なかったの?
いきなり呼んじゃったからさ。
彼氏とかと約束してたら、悪いかなと思ったんだけど。
約束だったから、一応誘ってみたんだよ。
[彼氏いるの?とは聞けないから、変化球で]
うん。可愛いよね。こういうの好き。
でも食べるのちょっともったいないよね?
[じーっと両手のなかに収まっているそれを見つめ、何かに気づいたように視線を止める。]
もしかして駅前のあのお菓子屋さんのじゃない?
いっつも人並んでるよねー。
一度食べてみたいなーって思ってたんだ。
でも並ぶの面倒で。
[貼られていたシールでどこのお店かわかってなおさら笑みが零れる。]
あー?予定?
ぜーんぜん。
ごろごろしてて、今日どうしようかなーって考えてたんだよね。
え?彼氏?
いないいない。
[顔の前で手を大きく横に振る。]
約束守ってくれたんだ?
[そう言いながらジュンタの隣にすとんっと座る。]
あぁ、そうそう。駅前に人が並んでてさ。
どうせだからって買ったんだ。
ハロウィン限定だから、買っとかないとなーって。
[彼女は喜んでくれたようで、良かったと微笑みがこぼれ]
あ、予定なかったんだ?良かった良かった。
彼氏いないんだー?もてそうなのに。
[隣に座る彼女に、少し胸のあたりがくすぐったくて]
[ぷらんぷらんと足を揺らしながら両手に収まったクッキーの包みを見て]
ハロウィンのお菓子ってかわいいよね。
ありがとうね!
うん。予定なんてないよー。
ジュンタからメールこなかったらきっと家でごろごろして一日過ごしてたかなー。
[もてそうの言葉にはくすくすと笑って]
ぜーんぜん、もてないよー。
そんなこと言っても何も出ないよ。
ジュンタこそ実は彼女いるんじゃないの?
[いたずらっぽく笑って、昨日いないと言っていた彼にまた同じ質問を。]
―自宅―
『あんた、いいからそこに座りなさい』
[母親に嗜めるような口調で言われ、
しょぼんと食卓の椅子に座る]
『これで何度目だと思ってんの』
[普段ならばええと…などと指を折って数える振りをずるのだが
さすがに今はそれは出来る空気ではなくて]
『あのね。お母さんはあんたに悪戯をよせって言ってるんじゃないのよ。
ただね、やるなら………もっとうまく。
嫌な思いをする人がいないようなものをしなさいっ』
[にいいと笑う母親の顔は子どもとそっくりだった]
いってらっしゃーい。
[つまらなそうに口を尖らせ、玄関の扉が閉じるのを見る]
…ちぇ。
[居間へ戻ってごろり。頭の上で腕を組んで]
かーちゃんたち呼ばなくてもいいじゃん…
あのオマワリ…
[それはもう、こっぴどく怒られた。
悪戯一味は全員母親を召喚され、
警官と母親からのダブル説教で反省を通り越してぐったりと]
くっそー。
[このまま怒られたままで済ますものか。
逆襲する方法を考えつつ、小さな体には長時間の説教も重かったようで
ふああと欠伸をすれば寝息を立てて、*くったり*]
あぁ、可愛いお菓子が多いよなー。
アイス屋でハロウィン特集やってた。
タオルケットがあたるらしいぜ?
[駅前のアイス屋でみた看板を思い出した。]
ゴロゴロ過ごしたらもったいないぜ?
………なんていいつつ俺もまた博打打ってたけど。
[自分の今日を思いだしてため息。]
彼女いたら、彼女と遊びに行きますよー。
遊園地とか、ハロウィン用の飾り付けしてるじゃん?
見に行きたいさー。あんま乗り物は興味ないけど。
アイス屋さんでタオルケット?
へぇ。ハロウィンって色んなイベントやってるもんね。
[意外と色々知ってるんだなーと関心しながらジュンタの話を聞く。]
そうだよねー。
彼女いたら彼女と遊びにいくよねー。
そうなったら私は誘ってももらえないわけかー。
[少しからかうように言って]
遊園地も楽しそうだよねー。絶叫系は苦手だけど…。
ジュンタはジェットコースターとか乗れる人?
[こてり首を傾げジュンタを見た。]
この寒いのに、アイスなんか食わねぇよなぁ。
俺ってさ、博打打ちに歓楽街をあるくじゃん?
いろんなイベントを見るんだよな。
[毎日歩いている街だから、大概の事は知っている]
あはは、浮気は嫌いなんだよ。
みんな不幸になるから。
[少しだけ、嫌な事を思い出した。それは顔に出たかもしれないし、出ていないかもしれない。]
ジェットコースターとか無理。寒いし、高いし。
夏は気持ちいいけどなー。
[美夏ちゃんに、小さく微笑んで]
寒くても部屋の中あったかくして食べるアイスは美味しいんだよ!
博打する場所って歓楽街にあるんだ?
[そうかあの賑やかな場所にあるのかと納得しながら。]
浮気かー。浮気するとか良くわかんないな。
[なんとなくみんなが不幸になると言った彼の顔が曇った気がしてあまりこの話は触れないでおこうと思い]
ジェットコースターは上がるのはいいんだけど落ちるのがいやだなー。
落ちる時ってなんかこうお腹がもぞもぞしない?
[なんとも言えない落ちる時の感覚を思い出してちょっと嫌そうな顔をして同意を求める。]
あぁ、歓楽街にあるんだよ。
キャバクラの客引きと仲良くなっちまったさ。
[あはは、と肩をすくめて]
あぁ、よくわかんねぇ。よくわかんねぇよな。
[ふぅ、とため息をついた。]
あー、もぞもぞするよな!
でもよ、あれってドキドキしねぇ?
人を好きになった時と同じ感覚だよきっと。
あの気持ち悪さ、くすぐったさは。
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