96 法廷の魔女
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配達屋 ユノラフ
……？
［ふと。
ミハイルの視線が自分に向けられないことに気づく。
視線を追ってたどり着いた先にあったのは、彼に一番近しいはずの存在で。なのにその視線に違和感を感じて、眉根を寄せて、ミハイルを見直す］
【独】 配達屋 ユノラフ
/*
一応投票を変更しておきますが。
流れでよかろう方へ変えましょう。
うぐぐ。こういうときは、村人緊張するなあと思います。
本屋 クレスト
ミハイル兄さん。
…そうだね、二人とも死んでしまった。
[エリッキの遺品は見当たらなかった。手にした髪飾りに一度視線を下ろすが、挨拶を交わし終えても彼からの視線は向けられ続けたまま]
なぁに。
[何処か間延びした声で呟き、見つめ返す]
酒場の主人 ミハイル
クレスト。
[なぁに、と問われ。>>15]
何か――隠している事はないよな。
[失くしものの指輪のように。
身体を蝕む病のように。
他者を傷つける悪意のように。]
……ないよな？
[再度確認する声は、幾分、弱かった。]
本屋 クレスト
―――――…。
[隠し事はないかと、問われ。
そういえばミハイルには昔から隠し事ができなかった。考えていることが表に出難い性質だから、親にすら何を考えているか分からないとよく言われていたが。彼には、悪戯も悩みも、何となく見抜かれていた気がする]
かくしごと？
嗚呼、そうだね。例えば。
[短く、息を吐く。もう笑みが浮かぶことはない]
酒場の主人 ミハイル
さぁ、分からん。
[魔女、と言った、クレスト>>18に首を振る。]
俺に分かるのは、お前に何かあるって事だけだ。
これが魔女の証拠だとしても、俺は誰にも証明出来ん。
…勘、だからな。
【墓】 煉瓦積み エリッキ
………
[自分の名に、僅かに眉を動かす。
目の前で繰り広げられる、どこか遠まわしな会話。それに耳を傾けた。
昨日と同じく、適当に壁に凭れた姿勢で其処に居た。]
酒場の主人 ミハイル
ユノラフ、すまんな。
魔女裁判、呼ばれた心当たり、俺はひとつだけある。
俺、昔から妙に勘が良かった。失せモノの場所を言い当てたり、とかな。
――人の考えている事が分かったり、も、した。
俺が此処に呼ばれたのは、多分、それが理由だ。
本屋 クレスト
…何言ってるの。
証明なんて、必要ないよ。
ただ、指をさせばいいだけさ。僕が魔女だって。
兄さん、言ってたじゃない。
魔女が見つかれば、此処から出られるかもって。
[淡々とそう言って、ユノラフへも視線を向けた。同意を求めるように]
魔女っぽいって、どうすればいいんだ。
[独り言のように零す]
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