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さて、ではそろそろ駅舎へ向かうとするよ。
君はどうするかね?
ともあれエカテリーナ号に乗り合わせるのなら、後でまたゆっくり話もできるだろうて。
…出立の前に、先刻見かけたギリシャ彫刻ような人物を、また一目見られると良いのだが。
ああ、そういえば、先ほどきれいな令嬢が汽車に乗り込んだ気がしたのだが、あれは気のせいだったのだろうかね…?
[...は大きな旅行鞄を手に取ると、椅子から立ち上がった。]**
[街の人ごみを駅舎に向かい歩く男が一人]
さても人生は舞台と言ったのはどこの国の作家だったか、旅こそわが人生と言ったのは誰であったか。
では旅が人生なら同時に旅は舞台とも言えよう。さながらこの群衆が押し寄せる駅舎は舞台袖とも言えようか。
くっくっく。それとも大舞台へのオーディションかも知れんぞ。楽しみだ。開幕が実に楽しみだ!
わーっはっはっは!
[大仰な独り言を吐き出し、人目も気にせずに軽快にタップダンスのようなステップを2つ3つ踏むと、また駅舎に向かい雑踏に消えてゆく**]
―駅舎―
…でな、オデュッセウスはセイレーンの歌が聞きたいばっかりに、自分をマストに縛り付けさせ、他の船員たちには蝋で耳栓をさせたらしいぞ。
まあな、それで彼が警報機代わりになって安全な航路を取れた、とかいう話らしいんだが…
[青年と与太話の続きをしながら駅舎へ入る。
と、目の前に転がる小さな帽子。]
>>30
[迷子。と聞こえた言葉に顔をあげる……まあ大概の相手は見上げる背丈だが。口を開こうとして、差し出される帽子にきょとんと瞬きしたら、気づいたように自分の頭に手をやって]
ああ、帽子が「迷子」、ですね。
[にぱ、と笑ってみせる。わさわさと荷物を左手に寄せると、帽子を受け取った]
ありがとう、助かりました。
[白い髭の男の態度に合わせて、せいぜい英国紳士……ではないけれどそれっぽく、帽子を胸に当てて会釈する。左腕に抱きついた兎のぬいぐるみが、動きに合わせてかくんと頭を垂れた]
それにしても、すごい人出です。みんな、一目「女帝」を見に来たのでしょうか、ね?
[視線を蒸気機関車のある方へと向けてから、また、にぱっと笑うと首を傾げた*]
[車掌アナウンス]
業務放送、業務放送〜。
今こちらに居られるお客さま方は、全てまとめページにてCOされた方でよろしいでしょうか?
只今より、フリーに飛び入りの方を募集いたします。
ほぼ問題ないと思われますが、まだこちらにいらして居られない方1名分は、もしもの場合、定員を増やす等の措置で対応させていただきます。
万一何かございましたら、メモかまとめページコメントにてご連絡をお願いいたします。
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もしこちらにまとめページ未COの方が入っておられましても、差し当って抜ける必要はありませんので、そのまま旅をつづけられますよう、重ねてお願いいたします。
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