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[外からの呼びかけの後。>>40
部屋の中から響いてきたのは、何かが崩れるような音。
それからしばしの静寂を経て細くほそく扉が開き、かたかたぱたぱたと音を立ててからくりの鳥が姿を見せた。
嘴にはひどくよれた紙が一枚]
『うたげはこわい』
『あかく、あかく、すべて、そまる』
[記されていたのはそんな言葉。
慌てて書いたのか、文字は酷く乱れている。
からくりの鳥からその書付を受け取る時、耳を澄ませたなら、僅かに開いた扉の向こうから響く、震える声も拾えるか]
「こわい、こわい」
「はじまってしまった……はじまってしまった」
「ああ」
「あのこ」
「ころしてあげなきゃ……!」
[震える声は、まだ若い男のそれのようにも聞こえるが、掠れてよく聞き取れず。
直後に、僅かに開いていた隙間もぱたん、と閉ざされて]
くぅ。
[残ったからくりの鳥がただ、首を傾ぐのみ。**]
[一階に戻って来た所でさてどうするか、と思いつつ。
歩き出してほどなく、大広間で別れたカウコの姿>>42に気づくと、よ、と言いつつ手を挙げた]
……いやあ、地下は中々とんでもなかったわー。
[そんな前置きから、自分の見てきたものを伝えて。
ため息と共に落ちた言葉にああ、と頷いた]
……まあ、正直身動きの取りようもないし。
頭冷やすためにも休んだ方がいいかもなぁ……。
[それはそれで不安もあるけれど、色々と煮えているのも確かだからこう言って]
で、そちらはなんか収穫あった?
[それから、気を取り直してこんな問いを投げかけた。**]
[アルマウェル>>45に、だよなー、と頷き]
まあ、ちょっとでも休んでおかないと。
地下にそんなやばいのあるなら、何があるわからないし。
疲弊して逃げられないってのも困るからなあ。
[客室にカギがあるのかは確認してなかったが、
屋敷の人間が開催してる宴だったとしたら元から意味がないものだし、とも思う。
アルマウェルの問いかけに、二階であったことを思いかえし>>46]
あー、からくりの鳥の持ち主に声をかけてみたけど。
ろくな情報は手に入らなかった。
これ、ぐらい、かな。
[聞こえた言葉をつげるかどうかは迷いながら。
よれよれの紙をポケットからだして、アルマウェルへと見せた*]
何か知れると良いですね。
[>>37もう一人を確認しようというカウコに頭を下げて、まだ見ぬ一階部分から確かめてゆく。
藪を突付いて蛇を出すのは避けたいのだが、何も知らぬままでも危険である。
玄関が閉ざされているのは予想通り。鍵の一つや二つでどうにかなるものでもなく、重厚な扉を破壊するのもまた容易ではなさそうだ。
室内庭園を一通り巡り、使用人区画を確認して、大浴場の中を見て回る。
窓も嵌め込みであるかのように動かず、飾り細工で破壊も容易でない作りであることを確認し。
通気口らしき場所も人が通れるような大きさのものは見当たらず]
徹底してる。
[疲れた顔で廊下に戻ると話し声が聞こえ。>>47
それまでの動き方のまま、足音を潜めながら近づいていった]
ほんと、それな。
……疲れはとっといた方がいいわ、うん。
[何があるかわからない、と言うのは同意するしかない所で。
あらゆる意味で、体調は整えておくべきと思えていた]
あの鳥の持ち主に……ほうほう……と。
[こちらからの問いかけ>>47に見せられたのはよれよれの紙一枚]
……とりあえず、宴が何か、ってのはわかってる……ってとこかね。
[抽象的な物言いが示唆するもの。
何となく察しが付くそれに、僅かに眉が寄った。*]
[足音を潜められていた事と、意識が紙に向いていたのもあって近づく気配>>48にはすぐには気づけず]
……ん?
他にもなんか、あった?
[意識は歯切れ悪い言葉>>49の続きを促す事に向けられる。*]
まあ、何かが起きるなら起きるで、
それに備えてやすんでおくかなーと、思わなくもない。
[あれこれ考えすぎたせいか、頭が痛いと顔をしかめながらアルマウェル>>50にこたえ。
近寄ってきたイェンニ>>51にようやく気付いて視線を向ける]
部屋の中で何かいってたっぽいけど、外には出てこなかったから、
どんな顔なのかもわからないしな。
[イェンニに答えるのと、アルマウェル>>52からの問いかけはほぼ同時で。
がりがりと頭をかいてから、一つため息をこぼした]
聞き間違いだと思いたいけど。
部屋の中から、「ころしてあげなきゃ」って聞こえた気がした。
[かろうじて聞き取れた部分だけを告げた*]
[聞こえた声>>51にそちらへ視線を向け。
イェンニの姿を認めると、や、と小さく言って軽く手を挙げ]
……滞在し続ける理由、ねぇ。
[彼女の落とした言葉に首を傾いだ所に、カウコから聞き間違いだと思いたい、との前置きと共に中々物騒な言葉が伝えられ。>>53]
…………なんだそりゃ。
[瞬きと共に零したのは、どこか惚けた声。*]
……ここまで不穏材料が揃うと、いっそ清々しいわ……。
[はーっ、と大きく息を吐きつつぼやきを落とし]
……ああ……確かに。
こうなると、ちょっとした砦かも知れんね、ここ。
[イェンニの言葉>>57も否定する気になれず。
同意を示しつつ、がじ、と頭を掻いた。*]
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