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アナスターシェ…。
[そっと繰り返す。詳しい事情は知らされてなくて。]
大食漢のフェイスイーター。
…ああ、あのフリルちゃんが、そう…。
[ほんの一瞬、瞳が揺れたか。]
ぼんやりタイムももうそろそろ終わりかしら。
>>61
知り合い、ですか。こんな小さな?
[おどけたしぐさで手を広げてみる。謝り肩をすくめる仕草に、もう大丈夫だと言うように]
いえ、こちらこそ、必要以上に驚いてしまって、失礼しました。そうですね、ワタシも、あなたによく似た人を知っている気がします。だから、驚いたのかもしれません。
[相手の話に合わせて、そんなことを言ってみたり。自己紹介に合わせて、こちらも名乗る。ついでに兎の名前も紹介した]
あうぅ、喋り難いです。
久し振りに女性の仮面を被ったんだけど。
前の検証村は半分仮面で半分素だったので、楽だったけど。
そう、アナスターシェです。けれど、その噂が本当かなんて、誰にもわからない、そうでしょう?
[相手の言葉の響きから、知らぬ様子を感じ取り。だから少し、嬉しそうに弾んだ声だったかもしれない]
たぶん、間違いないでしょう。出来うるなら排除したいところですが……なかなか手強いでしょうね。
[剣の鞘にそっと触れて。ぼんやりタイム終了という相手に、その言いぐさがおもしろくて、くすりと笑った]
−コンパートメント−
いえ、構いませんよ。
…ああ、そうでしたか…?
[風呂敷の包みに視線が行って、首を捻る。
それからその包みの謂れを聞いて]
なるほど。これは責任重大ですね。
一人の誰かの運命を左右して───?
[言葉を止めた。
大仰に叫ぶ男。騒がしい前方。
走り出した男を追うように、部屋の施錠を済ませて追いかける]
そう、ね。噂が本当かどうか確かめようがないわね。
[嬉しそうな響きは気づかなかったかもしれないが。]
今はただ任務を遂行するのみ、ね。
手強いほど、燃えるじゃない。
[溜息をつきつつ、嘯いて見せた。
クスリと笑う様子には小さく笑みを浮かべた。]
どうしました……それは?
[男が手にしているカードを見る。運命の輪]
… Onnenpyörä
[呟いた言葉はもう片方の祖国の言葉。
男が捺したことによって置いた扉の向こう、
Wとふられた客室の中には、だれもいない]
グレートブリテン…ああ、あの剃髪の。
[つるりとした頭の男を思い出す。
男の言葉を聞きながら、降りてしまったらしいという男を
垣間見た食堂車での会話を思い出す]
確かにペルミには国立のオペラハウスがありますが…
[オペラと聞いて浮かぶものは違ったらしい。
口を閉ざして脇腹に手を当てながら幾らか考える表情]
ああ、三等(プラツカールトヌイ)…でよかったはずです。
しかし、……行くのは構いませんが、お独りで?
[絵を持ってきた男が確認をしてくれば、脇腹に添えていた手を
緩く持ち上げてレンズを押し上げる動きへとかえる。
結局、眼鏡の主は男の背を見送る。
衛兵が走ってきて男とぶつかる様子に、軽く肩を竦めた]
…確かに。
屋根が気になるお年頃ですか──ご冗談を。
だいたい屋根に何があるっていうんですか? 屋根に上って爆弾でも仕掛けるんですか? それとも、ミズノフスキー閣下の部屋までこっそり行かれるんですか?
先ほどの身のこなしを拝見致しますと、お客様が屋根に上られるのは、大変危険かと存じますが。
そう、お怪我をされていらっしゃるようですが。
[アイノの服の袖が一部やぶけ、傷口が覗いている]
>>66
ええ、こちらこそ。ウルスラさん。
……っと。ヤナーチェクは気分屋なので、あまり激しく触らないようにお願いしますね、機嫌を損ねると、どかんといきますので。
[そんなことないよ、と兎が首を横に傾げたりするが。誘いには、わずかばかり思案したあとで]
そうですね、急ぐ用事でもありませんし、ご一緒しましょうか。
[探す相手が何処に居るかはわからないから、食堂車でもよいか、と思い、答える。では、と先に立って、前よりの扉を開けて、食堂車へ向かう]
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