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屋根が気になるお年頃ですか──ご冗談を。
だいたい屋根に何があるっていうんですか? 屋根に上って爆弾でも仕掛けるんですか? それとも、ミズノフスキー閣下の部屋までこっそり行かれるんですか?
先ほどの身のこなしを拝見致しますと、お客様が屋根に上られるのは、大変危険かと存じますが。
そう、お怪我をされていらっしゃるようですが。
[アイノの服の袖が一部やぶけ、傷口が覗いている]
>>66
ええ、こちらこそ。ウルスラさん。
……っと。ヤナーチェクは気分屋なので、あまり激しく触らないようにお願いしますね、機嫌を損ねると、どかんといきますので。
[そんなことないよ、と兎が首を横に傾げたりするが。誘いには、わずかばかり思案したあとで]
そうですね、急ぐ用事でもありませんし、ご一緒しましょうか。
[探す相手が何処に居るかはわからないから、食堂車でもよいか、と思い、答える。では、と先に立って、前よりの扉を開けて、食堂車へ向かう]
…。さて。
[画商の男と別れたあと、こちらはその部屋を再度確認するために
大英帝国と呼ばれていた男の部屋の検分を開始する。
些細な痕跡はないか。些細な可能性はないか]
(…ペルミは確かに芸術の街。けれどバレエやオペラよりも)
[あの街には燐工場があり、造船業や金属工業にも明るい。
頭は彼が本当に英国人だというのなら、そちらへと向かう可能性を算出する]
(確か、英国出資の工場もあったはずだ)
[考えている。降りる可能性があるなら、前者よりも後者ではないかと]
[破けた箇所にあわてて手を当てる。
裂け目からうっすら血の滲む新しい傷口と、いくつかの古い傷跡が見えたかもしれない]
(あ、どうしよう。昔の傷まで見られちゃったかも)
わ、わたし着替えてきます!あの、危ない所をありがとうございました!
[ぺこりと頭をさげて、怪しまれぬようゆっくりと歩いて三等車へ向かう]
>>75
ええ……
[と説明しかけたところで立ち上がる少女を見上げる]
はい……では、お気をつけて。
[笑顔で見送った]
ええ、確かめられたら、秘宝はもうこの世にさらされているわけですし、ね。
[うそぶく様子には大仰に、驚いた仕草をして見せたりして]
さすがですね、頼もしいです。
[笑う相手に、頷いた]
/*
やべぇ、誰がどこにいるのか把握できてない。一本道な列車だと場所の矛盾が出るなぁ。
三等車にいるひと…誰だろ。誰かいるかな。
[と、食堂車に向かう途中で。
ふと、思い出す。
昨日、オラヴィの部屋を訪れたあと、黒い兎を置いてきたことを。たぶんあれば、自分の腕につく兎と酷くよく似て――]
…まあ、いいでしょう。
[引き上げる。そこに誰かが映ってくる可能性があるかもしれない。
このような事態が起きた以上、もしかしたら衛兵が入ることになるかもしれない。
他の客が料金を上乗せにしてくることも鉄道が客商売である以上あり得る。
自分は───]
(まあ、正教会に保証されているだけマシか)
[嘆息一つ。脇腹をもう一つ撫であげてからグレートブリテンと
呼ばれた舞台俳優の客室を後にする。
それから一度自分の客室へと戻った]
[自分のコンパートメントへと戻り、水差しの水を杯へと移して飲む。
自分の部屋もまた同じピェルヴィクラース。
そこに、先程見てきた舞台俳優の部屋の幻影を重ねる。
違和感があれば、思い出せるように部屋の中をうろうろと歩いてみて]
…。……?
[ピンときた何か。というには、あまりに些細だ。
けれどガラスの杯を置いて、足は再び舞台俳優の元客室へと向かう。
ノヴォニコラエフスクまで、あとどれぐらいの距離があるだろう。
アルタイの黄金産地から北につくられた新しい街。
事態も、新しい展開を迎えようとしているのかもしれない]
[アイノが去ったあと、少しだけ残念そうにため息をつく]
一般人かー……。
爆弾とか持ってないかなと思ったんだけど。残念。
さて、どうなったか聞いてくるとするか。
[腕をぐるぐると回しながら適当に歩き出そうとしておなかが鳴る]
…──。
[今の我が身を思い出し、ため息をつくと人気の無い隙を見計い手洗いへ、ピンクのドレスを着たマティアスに戻ると、2等車と3等車の間にある屋台で注文を始める]
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