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そだね。おみくじ!
じゃあ、それまでにまた準備しておかなきゃ。
[図書館行って、資料探して…そしてナイショの練習もしておくのだ]
ふふ、うん。楽しみだねえ。
[無言の気合が伝わったらしきヘンリクの言葉と姉の返事に、うんうんとアイスのカップを握り締めて頷いた**]
おいしい苺をつかってるなら、
このアイスがおいしいのも道理ですよね。
おーう、ラムレーズンですか。
あのこってりした口触りがたまりませんねー
次はラムレーズン食べましょーかね
[アイスの会に疑問は抱かなかったようだ*]
[ドロテアの声>>62に振り向いて]
だって飲み物の形を成してないっすからねえ…。
これがまるごとケーキに入ってるんだったら平気っすけど。
あ、ミカにーのケーキ試食会はおいらも参加するっす!
[ちゃっかりと参加を主張しておいた]
[ドロテアの表情に問う色が現れたのは、ほんの一瞬。
妹に向けられたのは、受け止めるような頷き>>96。
どうやら、ナイショはとことんナイショであるらしい。
「あれ買ってきて」で通じる双子の姉に、どこまで隠しおおせるかはわからないが、嬉しい結果と一緒に秘密を明かせるといいな、と思う。
責任重大だね、と密かに笑んだ]
[ミカのご指名>>97に、長い袖をひらひらっと振って]
いやあ、おいらは適当喋ってる方が性に合うっすよ。
まあ、籤の神サマのお導きなら仕方ないっすけどね。
でも美味しすぎておみくじごとクッキーぱっくり食べちゃったらどうしようっす。
あはは、くじがお腹の中じゃあ、困っちゃうね。
[エートゥ>>107に笑い]
じゃあ、間違って食べないように、籤はアルミホイル製にしようか。
うっかり噛みしめると、こう……
[想像して悲しい顔になった]
…………やめよう、うん、それはやめよう。
アルミホイル製……
[ミカ>>108と一緒に想像してしまった。うっかり]
……うんうん、やめようっす。それはがりっと切ないっす…。
クジの代わりに、当たりにはナッツを丸ごと入れるとかどうっすかね?
確かにエトゥならまとめいけそう。
[>>97ミカの言葉にこくこく頷いて]
そこは公平にくじ引きよね。
[けれどアルミホイルは願い下げだ。
>>103なにやら一番嬉しそうな妹の表情に、なんとなく、だ。何となく]
がんばって。
[そんな言葉を向けておいた]
飲み物というよりは、食べ物だものね。
[>>105カップにこんもりなった砂糖を指でつまみ、口に入れる。ほんのりカフェオレ味の砂糖……ケーキなら? 確かに、と頷きかけて]
それでも甘いと思う。
[壊れたボタン、砂糖は犯人。まさか犯人がこんなにたくさんとは、思わなかった]
[味見をするドロテアの指先>>111を見つめつつ]
なーに、数を作ればいいんっすよ。
何せ食べる人間はたくさんいるんっすから。
[血みどろの戦い《ケーキ攻防戦》を回避する策を提案してみる。
あるところでは犯人でも、別のところでは英雄――よくある話だ]
[>>112何となくこそばゆいような感覚を覚えて、ぱちりと瞬きする。
エートゥの視線、その先にあるものを探るようにして]
……。
[砂糖の残る指を空中に突き出した]
ん。それなら敵も味方ね。
……これは裏切りじゃない、よね。
[飲み物から食べ物へのクラスチェンジ、食べ物たちはなんと言うだろうか。まあ、歴史愛好家は忠誠も裏切りも美味しくいただくのみだ。
どんぶりコーヒーに入れる砂糖は適量にしておく。まあ、コーヒーが適量じゃないけども]
―とある若いオイナ族の手記―
オイナの花嫁の髪飾り。
何故、こんなものを作らせてしまったのだろう。
贈るつもりもないのに……、…………
彼女の結婚式は、ビジェで行われるのだ。
ウルスラ・エルトゥナ。
後の世では、この名はどのような…… … いや、そもそも、伝わりもしないか…
(115の続き)
……… ………。
”シュテル=ラウフ”と会った>>*1
………… … … ビジェへ… … ……
[地図や一族の者の名等、
文面の下には、試案の跡が塗り潰されてある。**]
[アルミホイルを想像してしまったらしいエートゥ>>109に苦笑を向け]
そうだね、ナッツなら食べちゃっても気がつくか。
大きなマカダミアナッツとか。
……いや、魚は抜きで。
『シュテルの三本槍、もしくは三将と聞いた時、歴史ファンの読者諸君は誰を最初に思い起こすだろうか?
その風貌と裏腹に実直で情の厚いレオパルドの文献は三者の中でも際だって多く、もっとも馴染みの深い将であるとも言えよう。
世界(03)大うっかりの一人にも数えられるダーヴェの、その奇想天外な存在に心躍る読者もいるだろう。(ちなみに残りは小生もよくわかっていない。一人は東方日本にかつていたらしいのだが……)
では、三将最後の一人ギュネスはどうか?』
『暴れ馬を冠する最後の将はその字に違わず勇猛果敢な馬上の人であったと伝えられている。
ピーコック会戦を始め主要な会戦のその殆どで、一番槍として先陣を切っていた。と多くの歴史書に記されているから間違いはないだろう。
モンテネグロのテルポニー美術館に所蔵される肖像画では、勇壮な赤鹿毛に跨る美丈夫が雄大に描かれている。赤染の兜から垂れた長髪が愛馬の尾と交わり、さながらランデブー走行するかの如く風にはためいてく様。
横たわる大地を背に風と共に戦場を駆けめぐる姿はさぞ映えたことだろう。』
『それほどまでに目立ち武功も他の二人に劣ってもいない彼だが、その人となりを残す文献は驚くほど少ない。
いや、少ないだけでなく、その内容がちぐはぐなのだ。粗暴だったり、慎重派だったりでまるで整合性がとれていない。
まるで別人のように書かれているのだ。一致するのはギュネスという名であり、やはり赤鹿毛に跨る美丈夫であったことだけ。
シュテルのように影武者説を考えようにも、あまりに異なる表記は隠すことすらしていないようにしか思えない。』
『「ギュネスっていうのは一人じゃないんですよ。いえ、時代には一人しかいないんですけどね」
そう語るのは肖像画を所蔵するテルポニー美術館の館長オットー・コマエ(<76>)だ。
「これを見てください」
氏は展示されることのない肖像画を何枚か小生に見せ、その違いを解説してくれた。
「これが初代、これが次…ああ館に飾ってあるのがピーコック会戦の時のやつです。三代目ですね。わかりますか違いが?」』
『見ればやはり赤鹿毛に跨る美丈夫……描き手が違うためか、その風貌に多少の違いこそあれど、どれも似たような面構えである。
いや一つ異なっているもの…そう手にした武器がどれも別の物なのだ。
一人目は自らの背と変わらない大剣、次が槍……そして当時のこの地方では珍しい曲刀。
剣と槍を使い分ける騎士はいただろう。だがわざわざ癖のある曲刀というのは解せない。特異な得物はそれだけ熟練に時間を要する。この地方でそもそもこれを扱える者などごくごく少数な上に…である』
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