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お、おれも、よくわからない…。
[どうしてこうなったのか]
よる、どんどん、音がして。
た、多分……ちょうろう、が、いた、とおもう。
で、きがついたら、こうなってた…。
[自身の身を抱くようにして 一度、
ふる、と、足元からの身震いをした]
…ウルスラ様、
[案ずる色を見て、ふると頭を横に振る
自分のことよりも、と、笑み滲む困った顔]
神は…全てを、見ておられるのです。
[それから適当にあしらった料理を居間へと運ぶ
ウルスラが手伝おうとすれば、
笑みを持ってその手を遮って]
…ドロテア、も。
お腹、空いていると思うのですけれど…
[つぶやきを聞いていたかのように
供儀となっな少女は居間に現れていた]
[あまりにも呑気な言葉(>>141)に、思わず笑みがこぼれる。変わらない。何も。変わっていない]
[近くに何かないだろうか――と、辺りを見回し]
……?
[マティアスの私物、だろうか。無造作に置かれた荷物(>>31)が目に入った]
[さすがに勝手に開ける訳にも行くまいと、マティアスの頭の近くまでそっと動かし。
鋏か何か――裁断出来るような道具を借りる事は出来ないか、と再び居間に戻る]
あ…、ごめんなさい。
待っていてくださったの?
[ヴァルテリらと居間に戻れば、ユノラフの姿がある>>135
彼のことだ、クレストの求めを断ることはないだろう。
となれば自分の頼みのために、残っていてくれたのだ。
きっとそうだと、彼の姿に思った]
急がないから。先に、食事をして下さってもいいわ。
私の用は…、大したことはないのだけれど。
少し部屋までお願いをしたいから。
…無理をしないでね、イェンニ。
[重なる手を返して一度軽く、手を握った。
すぐに温もりは再び離れて、己が料理を運ぶに役立たぬと見れば、
微苦笑を滲ませて頷き、ふたりに任せる。
居間に戻れば、そこに増えているドロテアの姿>>143]
お食事をいかが?
[彼女へも温かい食事を勧めてみる]
[居間に戻ると、随分と人が減っていた。そして漂う、食事の匂い]
………。
[台所にいるのだろう。それでは包丁を借りるという訳にも行かないし、それ以前にマティアスを刺してしまいかねない]
[暫くすればウルスラ達は戻って来た。
待っていたのかと聞かれると、首を横に振って笑う。]
別にこっちもこれと言って今する用事は無いからなあ。
部屋まで?何か運ぶのか?
てか、良い匂いだな。
飯があるのなら喜んで頂くぞ!
[食事があるとわかれば彼女の言葉に頷き、
楽しにで待ちきれないと言った表情で先に食事を済ませる事にする。]
[アイノ、というのか。その少女には、些か重労働だろう]
………。
[ジェスチャーで、代わると告げ、ニルスの指示に従った]**
[クレストと出会ったのは、数年前。
最初は村の書庫で会ったのが、恐らくはじまり。
足の不自由な女はあまり出歩くことをしないけれども、
書のあるところには時折足を運ぶ。
それはやはり、常の世界の狭いがゆえであったから、
クレストとは事情を異にしていても、どこか近しく。
見慣れない顔でもあったから、気に掛かった]
『…どうなさったの?』
[最初はそうと知らずに彼へと声を掛け、
口が利けぬと知ったのも、もう随分と以前の話のよう]
[それから時折顔を合わせた。
交わした言葉は、そんなに多いものではない。
女も口数が多いとは言い難かったし、
クレストも当然、言葉が音になることはない。
けれども時に食事を共にし>>133、時に野菜を届けて貰った。
音によらず、交わされたコミュニケーション。
或いはそれは、音のみよりも深かったようにも女は思う]
[クレストが居間に戻ってきたとき、自分は多分役に立たないからと残ることにした。
ヴァルテリが何か料理を作りに行くのも、ウルスラとイェンニが手伝いにいったから、自分は残った、が。
夜に余り眠れなかったせいか、うとうととしてしまっていて。
気付いたのは、ドロテアが居間にあらわれて、料理を作った人たちが戻ってきてからだった]
どうして、供儀にされたのに、
そんなにおちついている、んですか。
[寝ぼけたままの小さな声。多分本人にも届いていないだろうけれど。
諦めている、受け入れている、だからじゃないかというアイノの言葉を聴いても、
やはり疑問は消えはしないのだった。
しばらく、ドロテアの姿を見つめている。単純に、半分位寝ていた]
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