―― 日中・並木道のベンチ ――
あ、流れ星。
……っなわけないじゃん。
[制服姿で、ベンチに体育座りで空を見上げていた。
箸が転がったかのように、高い声で笑う]
あれ、ニキちゃん。
お祭の浴衣決まったー?
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いや待って、ただ笑ってたらいいわけじゃないんだ。弱点だ。
じゃ、弱点!? 戦いの場面でわらっちゃって戦えないみたいな…?(頭抱え)
というかこれそれとなく人外っぽい何かしておいた方がよいのかな。よいのかも。(お団子抱え)
[しゃりん、しゃりん……
遠く聞こえる、星の砂の崩れる音。
瞬いて振り向いた先に見えたのは]
……冬じゃないよ、今?
[>>2蒸し焼きになりそうな少年に目を丸くした*]
美術部 小鳥川 ミナツは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
美術部 小鳥川 ミナツは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
[>>9青いパステルで描いていた『扉』の絵から顔を上げる]
ライデン先輩どうしてこんなところに。
あはは、さてはもう大学がイヤになっちゃいました?
寄る年波には勝てません。
ってネギヤさんよく言ってるやつですか?
[>>16ライデンに、にやにや]
文化祭用に絵本描いてるんです。
[青だけで描かれているスケッチブックをぱらぱらとめくる]
せっかくお祭なんだから、浴衣着てヨーヨー掬ってわたあめ食べて射的してりんごあめ食べて星のお菓子交換したりしたいじゃん。
[ライデンと距離を置くニキに首傾げ]
あ、ニキちゃんです。
こちら美術部の先輩だった、ライデン先輩。
[>>24ライデンの腕の動きに一度肩をすくめたが、小さく笑いながらスケッチブックを差し出す]
打たれ弱いので酷評はやめてくださいね。
星が降る村のお話です。
流れ星に乗って宇宙からやってきたうさぎ型の生き物が、みんなの願いを叶えてくれるんです。
でもそれには代償が必要だったとわかって―ー……以下つづく。