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…お袋、大丈夫かな。
[魔女裁判の名を聞き、開店準備を共に行っていた母親は泣き崩れた。
父が死んだ際も泣かなかったあの母が、だ。
どうせ、店にツケのある奴らか、暴れたのでつまみだした奴らの誰かが、こんなろくでもない事を裁判官に吹き込んだに違いない、と顔を顰める。
早く帰ってやらないと。
そう、小さく呟いた。]
-→法廷-
[内部に入り、勝手に建物内部を見て回る。
法廷と呼ばれる部屋に立ち入り、台に腰掛けた男>>12を見る。
扉を開く音に、相手も気付いただろうか。]
…ユノラフ?
お前も来てたのか。
…裁判官、って訳じゃないよな。
[少し、声に警戒の色が混じったのは、女が残した言葉故に。
魔女を見つけなければならないのだ。]
-法廷-
俺と同じ状態って訳か。
…お互い、不運なこったな。
[ユノラフの返答>>19に小さな声で。
よく店に来てくれていた客とこんな所で顔を合わせるのも妙な気分だった。]
…此処から出たら払って貰おうかね。
[ツケの単語にはそう返した。
此処と、法廷を見回して、漏れたため息と共に。]
…他の奴らもいるのか。
まだ顔を会わせてなくてね。
嫌でも顔を合わせる事になる、ってのは同意だ。
疑われる…な。
まったく…。
どういう事なんだか。
[ユノラフの独り言めいた言葉>>20に言う。]
魔女なんて――
[いるわけない、とは、言えなかった。]
……。
[いねぇよ、と明言するようなユノラフ>>32の声。
続く言葉に笑う。]
俺が魔法使えるって言うなら、ツケなんてとっくに昔に回収してる。
[微かに笑う。]
――魔女がいねぇとしても。
裁判官の目から見たら。
……此処に、魔女がいるのかもしれねぇな。
[呟き、煙草を取り出し、咥えた。]
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