くっくっく。
さすがだよ、ワカバちゃん。
僕が、悪の組織「胃もたれ」幹部、餅肌ネギヤと知っての攻撃か!?
[勝手に、一方的に、正体を名乗った]
世界中の台所は、俺たちのもんだっ!!
[しゅるり!!と、羽織を脱ぐと、着物の背中に大きく『悪』と書いてあった]
命が惜しかったら、台所をよこしなさい。
あと、アレだ。
きびだんごも。
アレ、全部、僕んだからねっ。
がははははー。
キミたちは、煙突の中で料理でもするが良いさー。
[高笑いしつつ、[桜田門]から、「胃もたれ」の秘密兵器を取り出そうとした]
[携帯電話を、ピポパ]
あー、もしもし?うん、そう。
出来るだけ急いでね。
ふっふっふ。
井伊直弼も恐れたという、我が組織の秘密兵器だよ。
えーと。もうすぐ届くから。
[秘密兵器は、桜田門から、只今バイク便で搬送中]
ななな?ワカバちゃん、キミ、何気合入れてるんだぁー。
えーと、えとえと。
バイク便届くまで、待ってね?待ってよ?
僕、今、丸腰だからさ。
ダメだよ?フェアじゃないんだよ。
[テカテカのおでことホッペに、じとりと脂汗]
[スーパー智狼になれなかったワカバに、ホッと胸を撫で下ろして]
はははははーー。
う……うろたえちゃったじゃないかっ。
ワカバちゃん、観念したまへよ。
ん?
今度は何をするつもりなんだぁー!?
[桜田門に向かって小箱を拾っているワカバを、ドキドキしながら*見守っている*]
なっ……、そ、その箱わぁーー!!
「胃もたれ」がイエスマンになったら、我が組織は一巻の終わり……。
何て恐ろしいものを持ってるんだ。
むぅ。
[ワカバの手にした箱を見据えつつ、ダラリ……と、脂汗を流している**]