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[紅茶が運ばれてきて、給仕に礼を言うと、薄いカップに口を付けて]
ジンジャーもシナモンもあまり好きではないのですが。温まるにはこれが一番です。
[冷えたままの手をカップで温めながら、そんな世間話じみたことを口にするだろう*]
―食堂車―
[幌のない連結部分で外気に晒され、盛大に顔をしかめながら扉を開く。
と、向こう側には一瞬列車内である事を忘れるほどの、豪勢な空間が広がっている。
そこに漂う暖気と食欲をそそる香りに、ほっと安堵するものの、同時にかくりと肩を落とす。]
ひ…広い…。
一等車両まで辿り着くには、ここを通って行くしか道はない。つまり誰にも見咎められずに行く方法は無い、という訳だ。
ふうむ、はてさて、やはり途中駅にてどこか一等車が空くのを待つか…。
しかしあのアメリカ人―だろうて、あの様子は?―の青年との旅も愉しそうで捨てがたく思う。
む、そうだ。一等を訪ねる用事を作れば良いのではなかろうかな?
[...はぶつぶつと口の中で何やら呟いている。]
[つまりは、自身の今居る場所から、ちょうど反対側の出口近くに陣取る乗客を一等車の客と当たりを付け、そこでのんびりと紅茶を口に運ぶ眼鏡の人物に声を掛けた。]
失礼、ムシュウ?こちらご相席、よろしいでしょうかな?
[と、記者 レイヨの向かいの椅子に手を掛ける。]**
[微かなざわめきは人と人との会話で生まれる。
静かな波の行く来るに似た音の中から名前を拾う。
G・B・オラヴィ。ラウリ・スモーバー。
時折新聞や雑誌の記事で名前を見かけたことがある気がする名前、
その周りにも気づいたものがあれば幾らか二人の邂逅を見ていた。
一転、眼鏡の主はと言えば滴る金色と紅茶のカップを交互に動かし
懐の手帳に葡萄黒のインクで今まであったことを回想しながら
文字を書きつけ、耳を欹てるにすぎないという状態であった]
…何か?
[金色の蒲公英のジャムの最後の一口を頼み、新しく紅茶を
給仕へと頼んだところで掛けられた声に気づいて、万年筆を動かす手を
止めてから眼鏡を軽く押し上げながら、幾らか俯いていた顔を上げた。
相席の申し出、聞こえたムッシュウの呼称に破璃の奥にある
双眸を幾らか愉快そうに細めて快諾する]
ええ、是非どうぞ。
折角の旅路、これも何かのご縁でしょうから。
[新しい紅茶が丁度きたこともあり、給仕を呼びとめ相席者の注文を待たせる。
それから頼んだものを聞き取り、さりげない動きで手元の手帳に書き込んだ*]
[相手の返事を待つ間、顎をつるりと撫でながらあれこれ独り言のように喋っている]
スモーバー家…子爵…伯爵…?んっんーん、侯爵家であったか?どなたかの遠縁であられたか…な?
んっんーん…ロマネス家?
[斜め上を見ている風に目線を動かしながら、ラウリの反応をうかがっている。何か表情やしぐさに感情の動きがあれば見逃さずに心にとめ置くだろう]
[さて、と人心地がついたように周囲を見回す。]
む、美しい車両だが―絵が一枚もないとは。
これはいかん、とんだ艶消しだ。後で車掌と話してみるとしようか。
そして―[と相席の客の視線を追い]
おや、あれは駅で出逢った指揮者の少年。
向こうに見えるは―、おやおや、「グレート・ブリテン」ではないか。
以前パリの劇場で、彼の「マクベス」を見ましたぞ!
いやいや、奇妙な取り合わせだな。―む?指揮者と役者。そうでもないか?
[と、向かいの人物に話すともなく、思うがままを口にしている。]
─三等客室─
ひとつ閉じては父のため──
ふたつ閉じては母のため──♪
[半眼になり、奇妙な歌を歌いながら、マトリョーシカを元通りに閉じている**]
[ぱっと顔をあげて、きょときょとと周囲を見回す]
私、寝ぼけちゃったみたい。
おほほほ。
[照れ臭そうに笑うと、トランクにマトリョーシカを戻す。
切符を取り上げわざとらしく驚いた]
まあ、ここ私の部屋じゃありませんわ。
失礼。
[崩れた化粧もそのままに、立ち上がり、ぺこりとお辞儀をする]
ごきげんよう。
[巨大サイズの白いパンプスの足音も高らかに部屋から出て行く]
[共同の化粧室に入り、化粧を直し、切符に書かれていた番号の客室に入る]
おなか空いたわぁ。
[お腹を押さえていると、怯えた様子の同客から、食堂車を教えてもらう]
─食堂車─
[賑わっている車内をぐるりと見回し、ほんの一瞬だけ目をまるくし、楽しそうに微笑む]
ええ、あそこの席でいいわ。
[隅の席で、5人前のディナーを注文し、舌鼓を打っている]
[ラウリへのカマかけに対する結果がどうであれ、そうだそうだと手を打ち鳴らし]
折角の女帝との記念すべき夜なのだ、一人でテーブルに着いてはつまらなかろう?
ラウリ君、吾輩とディナーを共にどうだね?
[ラウリが応じるならば、ディナーのメニューを注文し、年齢次第ではワインを勧めるだろう]
ちなみにスイスでは14歳から飲めるのだよ。君のお国はどちらだね?
おお!オーストリア!たしか15歳になれば初めてのワインが許されるのではなかったかな?
[ウィンクしながらグラスを持ち上げ乾杯を促す。形だけでもラウリが乾杯をすれば微笑んで会話を続ける。]
去年のオーストリアでの舞台はシェークスピアのオセロだったんだがね、あの時の楽団の指揮者はご存知かな?たしか…
[ラウリに質問したり共通の知人の名前を挙げたりと、あれこれ会話しつつディナーを楽しみ、食後のカフェまで進んだ所で]
お名残り惜しいが吾輩はこの辺で失礼せねばいかんようだ。いや実は次の舞台の台本にまだ目を通していないのだよ。折角の夜に全くつまらない事だか、仕事ではしょうがあるまい。楽しかったよラウリ君。それでは。
[片手を上げ、給仕に自分のコンパートメントに支払いを付けさせるとラウリと握手を交わし自室に帰って行った]
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