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―駅舎前の喫茶店―
さよなら―…‥
――貴方と私は縁が無かったのよ。
私は行くわ、
だからさよなら、永遠に―…‥
[冷たい瞳は氷の様に、男を見つめる。
大きい鞄を持ち上げて、踵を返すと、歩き出した。
差し込む光に黒髪が一瞬蒼く光る。]
―駅舎→機関車内三等車―
[不似合な大きな鞄を持ち上げて、ゆっくりとゆっくりと機関車の方へ。
切符を確かめて、自分の席へと急ぐ。]
早く休みたいわ―…‥
もうあの人の事を考えたくないから――。
私の求めている物をくれない人は要らないの。
今度は、いるかしらそんな人――、
――いえ、そんな物かしら。
[独り言を言いながら、席に座る。
そして、鞄から取り出すのはタローカード。]
[周囲の騒がしさに並べたタローカードから、視線を外して、顔を上げる。]
もう出発なのかしら?
[小さく呟くと少し首を傾げた。]
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