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―シベリア鉄道・ヤロスラヴリ駅―
[いよいよ出発の時を迎え、俄かに歩廊(ホーム)は慌しい雰囲気に包まれる。
乗客達は続々と、手に手に荷物を抱え列車へと乗り込み、物売り達は最後の追い込み、とばかりに声を張り上げ、乗務員達はそれぞれ持ち場へと急ぐ。
騒ぎがあらかた収まりだした頃、歩廊の片隅、機関車の先頭部分では式典が執り行われ、素朴なバラライカの響きに代わって、帝国軍の勇壮なファンファーレが駅舎中に轟き渡る。
そんな最中、大臣と思しき軍服姿の男が、またはモスクワ市長が何事か声を張り上げ演説しているのを、車中から外国人旅行者達は興味深げに見詰め、ロシア国民は神妙な面持ちで聞き入っている。]
[やがて、駅長の手で機関車の舳先部分にウォッカの瓶が叩き付けられ、旅の無事が祈念されると、パンパンと盛大な花火が打ち上げられる。
それに続いて人々の歓声と共に、そこここで陸続きの隣国から持ち込まれた爆竹が、派手に大陸横断列車の門出を祝う。
そして定刻、ロシア標準時0時丁度に、「ツァリーツァ・エカテリーナ号」は滑るようにその歩を進めた。
列車はモスクワの街の、壮麗な高いドームの建物群を後にし、まだ雪残る平原を、あたかも現実に現れたおとぎの国のような村落を傍に。
「ロシアの母」なるヴォルガ河の鉄橋を渡って、一路、オペラとバレエの都、ペルミを目指す。]
【本日の占い対象→[小さな指揮者 ラウリ]】
占われるお客様が、呪狼、または妖魔の場合メモにてCOをお願いいたします。
(直接的・婉曲的を問いません。)**
[コンパートメントの窓から式典を眺め、歓声を上げる見知らぬ見物人たちに笑顔で手を振った]
ふむふむ、さらばだエキストラの諸君。もしくはオーデションに落とされし幸運な子羊たち。
君たちの人生は平穏無事に過ぎて行く事だろう。…この瞬間だけは確実に。
[列車が走りだししばらく遠くなる駅を眺めていたが]
さぁ!どんな役者がそろったか、吾輩の退屈の虫を踏みつぶしてくれる妖精パックには出会えるだろうかな?くっくっくっく!
[楽しそうに顎をつるりと撫でると、ディナージャケットに着替えサロンへと向かった]
あ……あンだめよ……そこはダメなのぉ……っ!
空けちゃだめェ!!
[寝台の上で身悶えながら、盛大な寝言を叫んだ。
たくましい手が伸び、起き上がる]
わたしまた寝ちゃったみたいね。
[室内にいる人に微笑むと照れくさそうに髪をかき上げる。
そして誰が居ようとも一人語りモードに突入する]
イヤな夢。こんな夢を見たのはこの子のせいね。
[トランクから古ぼけたマトリョーシカを取り出しじっと見つめる]
うっうっ……。
[青いアイシャドウと黒いアイラインが流れ落ちるのも気にせず、泣き始める]
マトリョーシカが1つ、マトリョーシカが2つ、マトリョーシカが3つ♪
[涙を流したまま、奇妙な節をつけてマトリョーシカを開いていくが、<49>個のところで手を止めた]
やっぱり1つ足りない……うっ。
[いちばん最後の人形の変わりにつめられていたのは小さな紙片。
そこには、暗号のようなものが2つ]
イヤなこと思い出しちゃったわ。
あいつらと、こんなところで会う筈なんてないのに。
[うつむく口元に微妙な笑みが浮かんでいる**]
あら、そうだったの。
流石に三等車ではないだろうと思ったけれど。
今から動いても…もう、足の踏み場もなさそうね。
逢いたい時にすぐに逢いにいける、と思えば、
近いのも悪くはないかもしれないわね。
始まりはいつも躍動を伴って、けれどゆっくりと、次第に速く。
[花火の音、爆竹の音、蒸気機関の上げる汽笛の音、車体の軋む音、初めはゆっくりとした振動も、次第に軽快なものに変わるだろう]
maestoso というところかな。
[くすりと笑って、ベッドから降りると、部屋を出る]
せっかくの旅だし、さっそく部屋に籠もるのも勿体ない、ね、ヤナーチェク。
[左腕の兎は、ここばかりは同意するように、かくんと頭を垂れた]
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