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[バクに招かれたライブは、十二分に楽しんだ。
いきなり叫ばれた随原の名に目を丸くしたりはしたものの、何となく気持ちは解ったので、モミジと二人、顔を見合わせて笑ったりもして]
ライブ成功おめでとう!すごく楽しかったよ。
随原さんにも、いつか君の曲が届くといいねえ。
[ライブ後には楽屋にバクを尋ねて、そんな風に笑顔で伝える。
その時バクに紹介されたバンド仲間の一人が、やたらに舞い上がった表情でサインを求めて来たので驚いたが]
えー?俺の方がみんなのサインを貰っておきたいくらいだよ。あ、そうだ、交換にしよう!
[バンドが有名になったら、すごいプレミアがつきそうじゃないか?と言いながら、結局、その日のプログラムに全員のサインを貰って帰った]
[そして、ネットの動画サイトにアップされた、その夜のライブ映像が、再生回数上位に食い込み始めた頃]
こんにちは。
[モミジと一緒に、そのペットショップに訪れたのは、偶然だった。
どうしても彼女に会わせろ、と煩い姉妹に根負けして、モミジに頼み込んで姉妹達が集まった実家へ顔見せに連れて行ったその帰り、長姉が「超シブくてイケメンのオーナーがいるペットショップがあるのよ!」と力説していた店を見かけて、前々からの計画を実行するのに丁度いいと思い立ったのだ]
小型犬を…て、え?随原さん?
[目を見張って、それからしみじみ納得した]
超シブくてイケメンかあ......確かに。
あ、お久しぶりです。お元気でしたか?
会えて良かった。
[あれ以来、どうしてるか気になってたんです、と屈託無く笑顔を見せる*]
/*
着々と随原さんちに特攻しつつ、フラグを回収していく試み...をしてたら、なんかミーハーな人とかいたぞww
あ、マシロちゃんこんばんは!
はい、それなりに。
[向けられた随原の視線と、僅かに見えた笑みに頷いて返す]
ええ、小型犬を探しに来たんですけど、ちょっとその前に……随原さんスマホ持ってますよね?
[丁度良かったとばかりに、自分のスマホを取り出して]
是非見てもらいたい動画があって、えーと、もし時間なければ開始五分あたりを見てもらえば。
バクくん…箔源くんのバンドですよ。
[小説に協力してもらう約束のおかげで最近はバクという愛称の方で呼ぶようになった青年の、一番伝えたかったであろうメッセージを届ける為に、許可が得られれば、ライブ映像のURLを転送する]
[そして、改めて小型犬の仔犬のブースへと案内されると、可愛い仔犬たちに目移りしながら、モミジの方へと視線を向けた]
モミジさんと、気の合いそうな仔がいるかな?あ、アパートでペット飼えないとかは、うん、解ってる。とりあえず俺が連れて帰るけど、でも…
[そっと、モミジの手を取って、きゅ、と握る]
でも、二人で育てよう。マールの代わりは居ないけど、きっと新しい幸せを、育てられると思うんだ。
出来れば、ずっと、一生……
[モミジの返事はどうだったか。
丸い目をして二人を見上げる仔犬達のうちの一匹が、やがて優しく抱き上げられたのは確かだけれど**]
[連れて帰った仔犬の飼い方や、何かを、随原に相談するうちに、気付いたことが一つ]
あ、俺、随原さんに仕事のこと言ってませんでしたっけ?
[実はモノカキなんです、と、告げて]
...現実での、お近づきの印に一冊プレゼントしていいですか?邪魔なら古本屋に売ってもらってもいいですから。
[そう告げて、送ったのは『虹の鍵と青空の螺子』
随原自身がモデルのキャラクターがいるとは、彼は気付かなかったかもしれないけれど、ただ、彼のおかげで持って帰ることが出来た「たからもの」が作り上げさせてくれたものを、手渡しておきたかったから**]
/*
とりあえずフラグは全回収した...はずだw
ということで、ご挨拶しときましょう。
モミジさんとオトハさん以外にはおなじみのふかふかしたなまものでした。
今回はふつーに慣れた成人男子で動きやすかったかな。
でも進行中からリア充とか執事国では珍しいことをやってしまう現象は健在でしたねw
かっこよくて頼りになった随原さん。
頑張って前向きになったバクくん。
とても面白かったオトハさん。
焼き芋はぐはぐしてるのが可愛かったマシロさん。
ご一緒出来て嬉しかったです。
最後まで、可愛くて魅力的だったモミジさんには、心からの愛を。
またどこかでお会い出来たら、遊んでやってくださいませ。
良いお年を!
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