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[地面に腰かけると、一気に疲れが襲ってくる]
何だか、眠くなってきたな。
映画なんかだと、こんな時には寝たら死ぬぞーって言われるシーンだろうけど。ふふふ、何だか暖かくて気持ちいいね。
誰の言葉だっけ。ジョージ=ワシントンかな?
桜の下には死体が埋まっている……
[桜の木の根元でうとうとしている。やがて意識を手放すのだろう*]
[ノギにさらに叩かれると目がぐるぐる回り]
あはは、僕、ここで殺されちゃうのか。
できれば苦しまないように、ひとおもいに頼むよ。ふふふ
[目に映るぼやけた姿は、人ならざるもの]
すまない、静かにしてくれないか
『ふふ、どうしたの?』
『怖いの?』
『ふふ』
……やめてくれ!
[頭の中に直接話しかけるような耳障りな笑い声に、思わず両腕を振り回していた]
うん……ここは?
[背中の痛みと火の音と暖かさに目を覚ます。見慣れない家の床に転がっていた。あたりを見回すと、床に倒れているノギの姿が見える。額に指を当てていると、管理人さんを探しに出たことをぼんやりと思い出してきた]
ああ、眠っていたのか……
『殺してしまえ』
<え?>
[心の中に声が聞こえた。気がつくと自分の両手は彼の首へと伸びようとしている。その手をあわてて意志の力でねじ伏せた。幸い彼には気づかれていないようだった]
<今、僕は何を?>
[自分の両手に視線を落とし、身震いをひとつ]
<これ以上、ここにいたらまずい>
[本能が警告を発する]
明確な、殺意。
<ばかな。彼は僕を助けてくれたんじゃないか>
[頭を振って、湧き上がる衝動を抑えつける]
『そうやって獲物をおびき寄せるのが、君の仕事なんだよ』
[頭の中の声が、淡々と話しかける]
[窓から外を見やる。外はまだ吹雪いている。管理人さんやみんなは無事だろうか。冷え切った身体を火に当てながら、この集落で出会った人たちの無事を祈っている]
[ノギの声を聞いて振り返る]
あなたが、助けてくれたのですか?
ありがとう……ございました
[深々と頭を下げる]
外はまだ吹雪いていますが、どうしましょうか
[肩や足を動かす。あまり感覚はないが、火の側にいたせいか、なんとか動くことはできそうだ]
大丈夫みたいですね。
きっと駐在さんに早く見つけてもらえたおかげでしょう。
ほんとうにありがとうございました。
[再度、ノギに向かって丁寧なおじぎをする]
『この男、何か厄介な匂いがするわ』
『とにかく、警戒されないように気をつけなさいね、ふふ』
[ノギと話をしながらも、頭の中にはあの声が響いている]
そうですね。
みなさんに心配かけてるかもしれませんし。
[ノギの提案にうなずくと、火の後始末をしてから扉を開ける。部屋の中の暖かさをかなぐり捨て、一歩外に出るのには、多少の踏ん切りが必要だった]
はい。わかりました。
多分、大丈夫だと思います。
[行きは一人、帰りは二人。ノギの存在を心強く感じながら、風鳴る吹雪の中、一歩一歩管理棟への道を辿って行く]
すみません。
[道中、足の感覚がなくなって歩みが緩慢になり、ノギに肩を借して欲しいと頼んだ]
桜に近寄るな……ですか。
一体、あの桜には何があるんですか?
[ノギの言葉に、作家としての好奇心が鎌首をもたげる]
ヒトを喰らう為に……ですか
それは怖い話ですね
[いったいどれほどの艶やかさなのだろうか。その桜が咲く所を見てみたいと思ったが、口には出さず]
管理棟にあった本に書かれていた人狼伝承と、何か関係はあるのでしょうか
そうなんですか。
[ふと、普段は寂れているセろうこの集落に、短期間に大勢の客が集まったことに疑問を感じた]
もしかしたら、僕たちはその桜に導かれてこの集落に集められたのかもしれませんね。
[冗談とも本気とも取れるような口調で話す。ノギの様子が深刻なのに気づいて]
どうしました?
あ、管理棟……
戻って来られたんですね
[光を見ると感慨深さがわきあがる。家の灯りがこんなに愛しく見えたことはあっただろうか。気が抜けると同時に力も抜けかけるが、雪を踏みしめながら入り口まで歩こうとする。突風に倒れるノギに投げ出され、地面へとダイブ]
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