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[人の温もりは偉大だ。村瀬の手も須藤同様、彼女に勇気を与える。ポロポロと涙を流しながら彼女は思ったことを伝え始める]
みんな当たり前な感じになってるけどこんな変なとこ怖くて、須藤先生は人数が減ったらとか言うし。
今さらだけど、櫻木先輩の名前言ったの後悔したの。
櫻木先輩がすごい勢いで受け身であることや他の人も受け身かどうか気にしてて変だなと思ったけど、櫻木先輩も不安だったからこそあんなにこだわってたんじゃないかなって。
だから、そこも理由に付け加えた弓槻先輩はりぅからは変だなと思ったよ。
後は・・・。
[彼女は弓槻が投票前にでてきた違和感を語り、疲れをとるように村瀬からもらったチョコレートにかじる]
[チョコレートを食べて、安心したのかいつの間に涙は止まっていた。何か村瀬に恩返しをしなければ、そう思い今の状況を振り返る]
近藤さんはここにきた時から中心になって話してたよね。
投票の案もりぅ、すごいなって思ったよ。
その投票の案とかがもしかしたら鬼?に不都合があったんじゃないかな。
だから、これからも何か不都合なことを言われては困るからその鬼火に囲まれたんじゃないかって思ったよ。
[近藤が倒れた時に側にいた三枝を気にしつつ、村瀬や周りにいた人間に思ったことを伝える]
[予想はしていたが、弓槻からの弁明にとても心が弱る。彼の弁明は最もだと彼女も感じたからだ]
ごめんなさい、弓槻先輩。
先輩の気持ちもわかるけど、りぅはヨッシーを信じたいの。
弓槻先輩も村瀬先輩も力を持ってるのはわかるんだけど、やっぱりあんまり知らないから信じきれない。
[信じたいけど...という言葉を最後に小さく付け加える。長澤の両手を取ろうと真っ直ぐに彼の目を見て、彼女は言った]
ヨッシーのこと信じてるからね。
[そうは言ったものの弓槻の必死な弁明が全て彼女の中で無視できるものではなかった]
りぅも見える2人には別々でその人自身が気になる人を見てもらいたいよ。
その選んだ理由とかも気になるし。
[もし、長澤の手を握れていたらさらに力を込めて握り直すだろう。信じてるという意を込めて]
後、2人はできるだけ他の人をどうみてるかも聞きたいな。
見る先がバレないようにだけど。
[櫻木からの質問に今までのことを思い返す。話したい人間というか気になったのはあの時だろうか]
投票前にりぅが櫻木先輩に票を入れたいと言ったすぐ後に三枝先輩が櫻木先輩をフォローしているのが気になったよ。
タイミングがそうなだけかもしれないんだけど、確かりぅしかまだ誰って言ってないのに違和感を感じたんだ。
他の人にも同じくらいのことを言ってたならまた違った印象だったんだけど、三枝先輩が隣にいってほしい人とかの理由よりも櫻木先輩に対してが強く言ってる気がしたの。
[三枝は大丈夫だろうか、心配になったが言わずにはいられなかった。後もう1人気になった人物と言えば、やはり鷹野であろうか。鷹野ことも信じたいとは思っているが、先ほどの長澤との光景が目に浮かぶ]
後、クルミちゃんとお話したいかな。
クルミちゃんって見て欲しい人に村瀬先輩をあげていたのが印象的だったんだけど、安心したい人は見てほしい人であんまり意見が聞こえない人が隣の車両にって感じかな?
[須藤に促しで今度は村瀬にもらったマシュマロを口に放り込み、周りを見てみる]
りぅは須藤先生は安心していい人だと思ってるよ。
先生の言ってることはよくわかるし、寺崎先輩に対する投票の案と見える人の案の違和感はりぅも感じたの。
寺崎先輩は何だか方法についてはみんなと違う案を言ったりしてるんだけど、他の人をどう思っているかがよくわからないよ。
だから、方法とかよりもそっちを聞きたいかな。
[後は血に濡れた小鳥遊についてだろうか。正直、口を挟みたくないくらいに今は関わりたくないと思っていた。それほど異様に彼女には映っていた。そんな小鳥遊の側でマシュマロを食べる自分も異様なのかなと疑問に思う]
小鳥遊先生はちょっと怖いけど、質問をすればちゃんと答えてくれてるみたいだし、他の人とのやりとりが印象に残ってしまって先生自体がうっすらしちゃう時があるくらいあかな。
[一息ついて、車内をもう一度見渡す。
普段ですらこんなにしゃべらない気がするのに異常事態にしゃべらされるのは思いの外、疲れがくるようだった。
一人では安心できないが、自分しか信じられない――]
[須藤からの質問にビクリと体を揺らす]
鬼って、ゲームだとラスボスみたいな感じなのかなと思ったの。
なら、すぐにみんなの前には現れないんじゃないかなと思ってもし見える人に化けているなら鬼の補佐役かなって思ってるよ。
鬼の補佐役と鬼が連絡とかとれてるのかとかわからないけど、とれていない場合は補佐役は鬼を注意深く探すと思うの。
その見間違えてしまったら大変だと思うから。
だから、2人が周りに対してどう思ってるかって重要なんじゃないかなって思ったよ。
[注意されたのかと思い、少し下を向き上目遣いで須藤を見る]
[寺崎から言われたことに疑問が浮かぶ。彼が何について話しているのか理解ができなかった]
寺崎先輩。
りぅが何の意見に関して後出しみたいに言ってるの?
他の人はりぅが一番最初に隣に言ってほしい人を言ったことを気にしてるから気になったよ。
後、りぅは聞こえる人より見える人が先にでてきたほうがいいって思ったけど良し悪しがあるってのはそこに対してだよ。
櫻木先輩と同じ意見ってのは後にも言ってるしね。
投票については全面賛成のつもりだったよ。
他の人の意見も聞ければよかったんだけど、弓槻先輩がでてきちゃったからもういいかなって思っちゃった。
[彼女は腑に落ちない点を切々と語る。頭の悪い自分がひねり出した言葉が伝わらないのはいつものことだ。
説明だってうまくでているかわからなかった]
[寺崎からの返事を聞いて、やはり腑に落ちないない様子でポツリとつぶやく]
うーん、その近藤さんの案って言うのは弓槻先輩がでてきてからの案だし、全く何もない状況と違うと思うんだよね。
あの時に賛成したのってりぅだけじゃないし...。
なんだか、無理にした意見に聞こえたよ。
寺崎先輩の最初の言い方だとりぅが投票の良し悪しに悩んでいたように聞こえるし、変に言われてるなって印象持っちゃった。
消去法って言われてるからまぁ、そうんなものなのかな。
[んぅと考えこむ。目をつぶり心を決めたように口を開く。がんばって言おうと思うと気づいたら立っていることに気づく]
りぅは今日、寺崎先輩をみてほしいと思うよ。
不安な点がどうしても払拭できなさそうなの。
隣の車両へ行く人はクルミちゃんと話してから決めたいな。
[ふぅと一息つき、席に座る。鷹野が長澤の側で寝ていたのでそこには座りにくく、少しだけ距離をとってしまう]
[こほんと一度咳をして、村瀬へ答える]
うーんと、櫻木先輩をかばったのが気になったわけではないよ。
りぅ、結構がんばってその隣に言ってもらう人の名前を言ったの。
一人で隣の車両に行ってもらうのって怖いかなと思って。
それをすぐに違うって言われたのかなと思って、気になったの。
りぅだけだとその時思ってたから。
その後も弓槻先輩が一番に希望を言ったって言ってたしで一番なんだと思い込んでたよ。
[後は、三枝の言葉に首をこてりと傾げる]
三枝先輩とは考え方が違うみたい。
占い方法を統一する案と希望を伏せて投票する案をりぅは別だと思っているよ。
三枝先輩の説明だと一つの流れの中で2つの案に矛盾はないけど、今はもう希望を伏せる案じゃないからそこは一緒だと思ってないの。
今は希望を伏せていないよ。その上で統一するという案の提示なんだからそこは一緒に考えてはむしろダメじゃないかな?
[長澤に微笑まれ、少し顔がほころぶ]
須藤先生はまんべんなく、みんなのこと話してる感じがするの。何か聞くこと偏ってたりとかもせず、授業みたいにわかりやすいよ。
だから、須藤先生は安心していいなって思ってるよ。
[今はそう思いたいとはあえて付け加えなかった]
クルミちゃん、起きないね。
クルミちゃんとはまだ話したいことはなせてないんだけど、やっぱり村瀬先輩を見て欲しいっていうのが気になったの。
りぅからしたら、その理由はなんだかとても違和感があったよ。
意見も言ってて、コミュニケーションをとれてるならその内容で村瀬先輩が安心できる人からわかるんじゃないかと思ったの。
頼りになるから安心したいっていうの鬼じゃないって確実に安心できるようになった人って、危険な気がしたよ。
鬼がその…この中に紛れてるなら、その中から外れた安心できる人ってそ…近藤さんみたく。
[彼女はさすがにそれ以上は恐ろしくて言えなかった。願わくば、皆に言いたいことが伝われば]
クルミちゃんと話したいけど、りぅの中でクルミちゃんはちょっと怖くなっちゃった。ごめん。
隣の車両に行ってほしいかも。
ごめん!ぼっーとしてたよ。
クルミちゃんの言うことはなんとなく、わかったよ。
[村瀬を見て、少し落胆する]
遅かったね。
ごめん。クルミちゃん・・・。
[何も考えないように紙に鷹野の名前を書く。なんだかすごくいけないことをしてしまったようで涙で文字がにじむ]
クルミちゃん、ごめんね。
投票はりぅにしていいよ。
[名前を書かれるくらいのことはしたとそう後悔する]
落ち着いたら、後でヨッシーと迎えに行くからね!
[無理して笑ってみせるが体が震えてしまう]
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