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[夢中になってサルビアの蜜を吸っていたら、ギンが腕からするりと抜け出てしまった。
慌てて捕まえようとするちかの指先を、ギンはしっぽをゆらゆらと揺らし往なして数メートル先に進む]
あ・・・まって。
[立ち上がり後を追いかけて]
・・・入りたいの?
入っても・・・いいんだよね?
ここは、わたしのおうちだもんね?
[誰に問うでもなく呟いてから、そっと玄関の戸をからりと開ける。
さっと中に入っていくギンを追いかけるようにして、なぜか恐る恐る一歩足を踏み入れ]
[一瞬。くらりと目の前が揺れた気がした]
・・・・・・。
あれ?わたしなにをしていたのかな?
[次の瞬間、ちかからはびくついた表情が消え、穏やかな雰囲気を醸し出していた]
たたいま、みんな。
今日のご飯は何かなぁ?
わたしもうお腹がぺこぺこだよ。
[弾んだ声でそう言うと、後ろ手に*扉を閉めた*]
[ベックの「お帰りなさい」に、少し大げさなくらいににっこりと微笑んで]
じいじ、ただいま。
ごくぼそぽっきー?
[ベックの見せるものを興味深そうに見つめる。
そしてはにかむように微笑んで]
貧乏でも、じいじやアンちゃんやギンちゃんがいるから、すごく楽しいの。
アンちゃんがおねえちゃんなの。
ゆうちゃんが、ゆうちゃんのおねえちゃんを名前で呼んでたのがうらやましかったの。
わたしもおねえちゃんが欲しかったから、アンちゃんはおねえちゃんだから、アンちゃんと呼ぶの。
じいじも、じいじと呼びたかったの。
[喜びをどうにかして伝えようと、たどたどしいながら言葉を紡ぐ]
[アンの呼びかけにも]
うん、アンちゃんがおねえちゃんなの。
じいじもアンちゃんも、むずかしい文字が読めてすごいなぁ。
あ、これはわたしも読めるよ?
「ま」だよね。
[新聞の見出しの文字を指差して、少し得意げに。
しかし指の先にあるのは「よ」]
ご飯、うん、お腹すいた。
いいにおいがするね、今日は何かなぁ?
[おっかなびっくり配膳を手伝いながら、茶碗に盛られた真っ白いご飯や鍋いっぱいのおでんにきらきらした視線を投げかける]
わあ、白いご飯だ。
ごちそうだね!
[いただきますをしたのち、慣れない手つきでぎこちなく箸を握って口の中にご飯を運ぶ。
嬉しそうに何度も咀嚼してごくり]
おいしい!
[何かをひと口食べるごとに繰り返すものだから、なかなか食べ進まないが、本人は気にしていないようだ]
もうおなか、いっぱいになったの?
ギンちゃん。
[おでんのたまごの黄身を口に運びながら、ギンに声をかける。
しかしその顔が微妙に歪み]
う・・・うう・う・・・。
[またぽろりと頬を涙が伝う]
か、らい・・・。
[用意してあったコップの水を一気に飲む。
たまごの黄身と辛子を間違ったらしい]
心配してくれてるの?ギンちゃん。
わたしは大丈夫よ。
世の中にはいろんな食べ物があるのね。
初めての味だったから、びっくりしちゃった。
でもこれが「からい」だってのは分かるのがふしぎね。
・・・ギンちゃんが食べていたあれ、おいしいのかなぁ?
[ギンの喉元を撫でながら、台所の缶詰のあたりに視線をちらり]
おいしいんだ!
おでんもおいしいけれど、明日はあれ、食べてみたいなぁ。
[にこにこしながらだいこんをひと口。
相当長い時間をかけて食事を終えると、片づけを始める。
しかし不器用なのか、おっかなびっくりで恐る恐るなので、洗い物の最中にコップとお皿を*割りました*]
おなか、すいたの?
わたしもおなかすいた。
一緒にあれ、食べようね。
[ギンを抱きかかえると、台所に向かう]
えっと、いろんな種類があるね。
どれがおいしいのかな?
[缶をいくつも並べて、楽しそうに見比べている]
これね!
[ギンの選んだ缶と同じものを両手にひとつずつ手に取り、矯めつ眇めつふたつを見比べて]
・・・これはどうやってあけたらいいのかな?
[じーっと見つめて、プルトップを見つけると、思いっきり引っ張ってみた]
”ぷぎっ”
[小気味良い音とともに勢いで中身が飛び出して、ちかの鼻の頭にぺたりとくっ付く]
きゃ!?
やだ、ギンちゃん、くすぐったいよぅ。
[なぜかおかしくて、くすくすと笑い出す]
あわてなくても、たくさんあるよ。
ええっと、おさらとおさじ・・・。
[小皿を取り出し、スプーンで缶の中身をほじるようにして移し替える。
そしてスプーンに付いた猫の餌をぺろりと舐めて]
おいしい!
すごいね、ごちそうだね。
こんな小さな中にこんなものが入ってるなんて。
さあ、みんなで食べようね。
[感動しながら缶を次々にあけて、並べた皿に人数分移し終えると、テーブルのほうに運び始めた]
[猫缶を盛った皿とスプーンを人数分並べ、床にギン用の皿も置くと]
じいじ、アンちゃん、今日のご飯はわたしが用意したの。
これ、すっごくおいしいのよ。
いただきます。
[にこにこと嬉しそうに、スプーンで掬って口に運ぶ]
とろとろしてる。
おいしい!
[*喜色満面*]
― 回想 ―
うん、じいじはわたしが孫さんにん産むまで生きるの!
わたしもうすぐお嫁に行くし、だんなさまはどんな人かなぁ?
すごく楽しみ。
[明るい声でそう言うが]
・・・わたしは器量が悪いって言われてるから、あらなみは乗り越えられないのかなぁ?
[ちょっとしゅんとしている。
確かに腕も足も細くガリガリで血行も良くない。
髪も、伸ばしているというよりは切り忘れているという感じで、ぱさつきが目立っていた]
[ちかが手を出すには危なっかしすぎたのか、アンが台所からちかを追い出してしまってから割ったお皿などを片付けてくれた。
叱られると思ったのかちかは、最初は硬直して真っ青に青ざめていたが、やがて申し訳なさそうに]
・・・ごめんなさい。
アンちゃん、ありがとう。
[ぽつりと呟いた]
― 回想・終 ―
ええ?アンちゃん、猫缶食べないの?
好き嫌いしていると、大きくなれないんだよ?
[発育不良なのはちかほうなのだが、食べないというアンを不思議そうに見ている]
あっ、ハナちゃんおかえりなさい。
うわぁ、それが花嫁衣裳なのね。
きれいだね。
わたしももうすぐ着るのね。
[まばゆいばかりの白無垢に自分の姿を重ねたのか、うっとりとした目でツキハナを*見ている*]
[これを着る?とツキハナに聞かれて]
うん!きれいだから着る!
かかさまのお下がりうれしい。
じいじ、ととさま、似合うかな?
[ツキハナの白無垢の袖を自分の胸の前に当てて、ベックとユウキに同意を求める]
今日のごはんは私が作ったのよ。おいしいよね。
[ユウキやパオリンに向かってにこにこ]
うん、じいじ、わたしお嫁さんになるの。
お嫁さんになったらおうちができるし、家族ができるし、あったかいの。
ずっとずっと欲しかったの。
・・・・・あれ?でもわたしにはもうおうちもじいじもととさまもかかさまもアンちゃんもいるし・・・。
もしかしてもうお嫁に行かなくてもいいのかな?
[こてりと首をかしげてうーんと考えるが、答えなんか出ない。
スグルの顔を見ると、さらに悩んで]
ゆうちゃんには男子の兄弟がいなかったの。
すごい!わたしのほうが家族が多い!
やっぱりもうお嫁に行かなくてもいいのね。
でも何て呼べばいいのかなぁ。
[スグルの呼び方を考えあぐねていたらアンに声を掛けられ、小さくぷぅと膨れると]
今度はちゃんとした縁談だもん。
ゆうちゃんのじいじがすすめてくれたんだもん。
[首をかしげて、アンに]
ゆうちゃんはゆうちゃんだよ。
わたしのだんな様になる人は・・・しらない。
ゆうちゃんのじいじが、そのうち会わせてくれるって。
家族が増えたら、おうちに帰ったら「お帰り」って言ってくれるよ。
とってもすてきだよ。
リンちゃん、わたし良いお嫁さんになれる?
ありがとう。
[ぱあっと明るい表情になる]
ううーん・・・。
[ギンからの刺激で、とろとろと半分寝ぼけたままその方向に手を伸ばす]
・・・あったかい・・・。
[毛皮の手触りにうっとりして、毛繕いするヌイの手ごとギンを腕の中に抱きしめようとする]
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